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新しいモール こっそりOPEN!
今日午前の打合せの終わりに、6月にOPENした新しいモールをチェック。

地下鉄3/4号線沿いにメイン入口があります、UNIQLOとGAPの看板が目立ちます

館内吹き抜け部分、中国のOPENINGって、なぜクリスマス風なデコレーションになってしまうのか・・・不思議です


「光后城」という名前で、場所はあまり人が行かない場所、建材市場が近くにあるので設計、施工関係の人はよくご存知のエリア。地下鉄3,4号線、9号線の宣山路駅、道で言うと宣山路と×中山西路の近く、9号線とほぼ直結していますが、何か用事が無いと訪れない地区。ここを説明するのIKEA1号店の近く、と言えなくも無いですが、ここから歩くと15分はかかります。

地下1、2Fはカルフール

4Fから見下ろすと、テナントに空きが目立ちます


さて、OPENしたてのこのモール、名だたるカジュアルブランドはほぼ入っています。
H&M、GAP、UNIQLO、MANGO、ESPRIT、WE(オランダ)、MUJI、紳士服の青山、中国系ではASOBIOほか多数。意外にも韓国Eランド系は有りませんでした。飲食でWATAMI、サイゼリア(共に施工中)、後はローカル中国四川レストランほか、そして何と言っても集客最大要素はカルフール。巨大スーパーが無かったエリアなので、このカルフールの出店での集客力を期待して上述のブランドも出店をされていると予想出来ます。それくらい、このエリアに足を運ぶ理由が見つからないんです。

MUJI、余裕の空間、買い易い作りです、御薦め・・・

オランダのWE、最近中国全土にジワジワ拡大中、中国の人はこのWEのロゴが中国の視力検査用の印に見えると評判です(日本ではCの字の空いている方向で検査をしますね)

ESPRITは最新のアトモスでOPEN、ファサードも木の質感を取り入れ、大人っぽい雰囲気に変わっています、ただライティングが全く出来ていません、残念・・・

中国のUNIQLOと言われて久しいASOBIO、南京西路旗艦店OPEN以降、このアトモスで大型店をどんどん出店中


上層階は(3F以上)の物販ほとんど埋まっておらず、レストラン街も中華系が3店舗OPENしている以外は全て施工中か、テナントが決まっていない状態。ですが、今日はお昼時にモールに行ったのですが、レストランは長い行列ができていました。

このモールのメリットは?

@H&M、GAP、MUJI、UNIQLO等、モール自体がまだOPENして間もなく、目立ったプロモーションもしていないので、知名度も無く、SALE中にも関わらず御客さんがほぼいません(ブランドにとっては深刻かと思いますが・・・)、ゆっくりお買物するならこのモール、お薦めです。

AESPRITなど幾つかのブランドが、最新のインテリア設計でOPENされているので、それをチェックしに行くには適しています。


逆にメリットは?

@上記メリット@Aの裏返しなのですが、人が少ないため、店舗写真を撮ろうとするとガードマンから注意され、店に入ってもスタッフからお叱りを受けます。更に御客さんがいないため、ブランドによってはずっと付きまとわれ出口まで追い出される感じです。。。


という様なモールですが、ここ最近上海市内の有りとあらゆる所でこのような規模感のモールができています、ブランドのリーシング、顔ぶれもほぼ同じ、上層階のレストランのラインナップも一様、ファミリー向けのKaraoke BOXが有り、富裕層の子供向けの英語教育塾があり、地下にはカルフールかTESCOという大型スーパーがお約束になっています。今に市内の地下鉄駅の周り全てにこのようなモールができるのではないか?思ってしまうくらいの勢いです。市内、郊外を含めると私も知らないモール、SCが沢山有ると思います。

反面、全ての商業施設が集客出来るはずもなく、OPENしたが撤退するモールや、ブランドが撤退し歯抜けになっていくモール(非常に沢山見かけます)など増えて来ています。
例えば、上述のような著名なブランドが出店するから大丈夫!というような安易な出店戦略は、2〜3年前の好景気であれば有りだったかもしれませんが、ここへきて、消費も決して芳しく無く、これだけ多種多様な場所にモールが出来ている状況下では、事前のエリアマーケティング調査(購買世代)、館の競合調査(ブランド、商品価格帯、実際の客単価、購買率、男女比など)、館が定期的にプロモーションを仕掛けているか、また集客要素として欠かせない、流行っているレストランの有無など、綿密な下調べをしての出店を御薦めします。

もっと言えば、日本ブランドを集めた施設だから安心!という話しもよく耳にしますが、過去そのような施設が売れたことは私が知る限りでは有りません。中国の人はそれほど日本ブランドに期待もされていない!と思われた方が良いと思います。

再度書きますが、安易な出店判断は非常に危険です。
1号店ローンチは少々家賃が高くても名を売る為に名の有る館に、実利を取りたければ郊外で、名の知れた館が集積されたエリアに有るモールにが鉄則です。

今回の宣山路面の「光后城」は、当然1号店には適さず、多店舗展開する際にも現段階では適さないという評価です(既に出ておられるブランドは、資金的にも余裕があるところが多いので話しは別です)

お時間あれば、是非行かれて下さい、品揃えも良く、FR試着に並ぶ事も無く、買物はし易いです(笑)


それでは!


 2012/07/06 06:00  この記事のURL  / 



プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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