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中国メンズマーケット考察!
中国メンズはダサイ!まだまだ!日本より数年遅れている!と皆さん思っていませんか?
ここ1年、いや半年と言う短いタームの中で、誤解を恐れずに書かせて頂くと大きな変化が起っていると感じます。

以下の要因がそう考える理由です。

@中国ドメブランドの変化
中国ドメブランドで言うと、これまでのメバン(メタスバンウェイ)やマークフェアウェルを代表とする、派手なカジュアルテイストのブランド一辺倒から、GXGを代表とするヨーロッパの雰囲気とバーバリーブラックレーベルを足して割った様な雰囲気のある服、そしてベーシックなリアルクローズ風のTRENDIANOの出店拡大が挙げられます、下支えしているのは、ファッション感度に敏感な「90後世代顧客」(〜23歳)、所謂学生層、社会人2〜3年生にファンを持っているブランドが伸長しています。伸びているブランドには共通したファクトが有ります、それは世界中のマーケットを回り研究している事が挙げられます。どういう事かと言うと、多くの中国のアパレル企業は欧米の各種展示会に行ってデザイン、カラートレンドをしっかりと抑え、出張の最後は必ず日本に立ち寄り、日本マーケットで売れるものを見つけて帰国する(サンプル買いも有り)という話しをよく聞きます。つまり、イメージは欧米、商売は日本という事だと思います。

A欧米日韓グローバルSPAブランドの出店拡大
H&M、C&A、ZARA、UNIQLO、E-LANDグループ等のONとOFF両商材を展開し、こなれた価格帯のファスト系ブランド、そしてGAP、HOLLISTER、AE等の、これまでの中国の似非ドメカジュアルブランドではなく、高価格だけれど洗練され、本格的で且つ本物のカジュアルブランドのローンチ、こららのブランドが来るのを首を長くして待っていた世代が牽引しています。恐らくですが、海外旅行のハードルが下がり実際に海外での商品購入で着心地を知った事、欧米への留学経験者の口コミ、気軽に購入出来る欧米からのECの浸透なども認知が上がり、売り上げも伸びている要因だと思います。

B日本ブランド進出
ここへ来てコレクトポイントのHAREやローリーズのメンズ、HONEYSのメンズ、ブラックセンス、最近OPENしたABA HOUSE等、まだまだ全体に占める割合は極僅かですが、日系アパレルのレディスブランドでの中国内販一辺倒から、ようやくメンズブランドも重い腰をあげて来ています。これも雑誌、メディア、ネット等からの情報、そして誰が着ても何となくお洒落でセンス良く見える日本ブランドの認知、サイズのFIT感、そして香港ITや台湾の百貨店で知名度を上げ、それらの国を経由しての本格進出なども有ると思います。事例ですが、ABA HOUSEがローンチした上海の若者支持No1.のシンガポール系モールのラッフルズシティも、今年はメンズフロアーの大幅なリーシング編集を仕掛けてきており、日系メンズブランドに取っても追い風になっていると感じます。
商品、インテリアの拘りで群を抜くTRENDIANO
香港系セレクトSHOP initial
先日ラッフルズシティにローンチしたABA HOUSE、考えられた什器配置、商品レイアウト、高いアトモス
本日夜、新天地で行われたSHANGHAI FASHION WEEK最後のショーに参加したブラックセンス、観客は600人越えで盛況でした


上述の@ABのいずれも、ターゲットは明らかに「90後世代」にフォーカスされてきている事が分かります(UNIQLOだけは年齢幅が広く70後世代も・・・)。つまり、中国のマーケットリサーチをすると、よく聞く「80後」「90後」という一人っ子政策以後の世代に、フォーカス、セグメントされたブランド開発や、諸外国からのブランドローンチが活発に行われている事が見て取れます。

皆さんご存知ですか?もう少し世代を拡げ「80後以降の世代(男女)」(1歳〜32歳迄)の人口を見ると、何と2億人もいるのです。2億人ですよ。。。日本の人口の倍近くいるんですよ・・・。考えただけで鳥肌が立ちませんか?単純に男女の割合が半々としたら、1億人が現在と未来のメンズ市場の御客さんという事になります、チャンスは大いに有ると思います。

まず、しっかりと繰り返し自らの足でマーケットリサーチをされ、自社が目指す方向性/方針を固められての出店戦略立て、何と言っても売っていくのは商品、服ですから中国マーケットに適合するMD構築(デザイン、素材、プライス)をされ、差別化された日本風のサービス/嫌み無い接客を維持され、売り込んでいくためのプロモーションと売場作りをされれば、既にワールドカップレベルという非常に高いハードルの中国マーケットですが、勝っていける可能性は十分にあると思います。しかし日本の国体レベルの実力で臨んでも絶対に勝てないマーケットでもあります。

それでは!
 2012/04/18 00:23  この記事のURL  / 



プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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