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中国アパレル企業日本遊学!
先週、東京に本部がある中国系コンサル会社が主催する、「中国アパレル企業遊学」の中の一つのカリキュラムとして、某アパレル企業訪問、リアル店舗(アパレル+雑貨)の視察、そして半日のセミナーを行いました。

この遊学は、1週間の期間で、中国のアパレル企業数社(経営者、各部門責任者)、20名ほどが参加していました。遊ぶという文字が入っていますが、当然ながら遊ぶ時間はほとんどなく、日本の幾つかのアパレル企業や、著名ライフスタイル小売業の元社長、何とか政経塾、何とかセラなど、経営者、経営の極意を学ぶ、など多岐に渡り、それぞれが午前、午後にギッシリ詰まったカリキュラムになっています(その反動か?夜の宴会は毎回「乾杯の嵐」の様ですが...)

通常だと、東京や大阪のマーケットリサーチに時間を掛けるというのが、中国から来るアパレル企業のお約束だと思いますが、上述の様な遊学参加者は年間5-6回(2ヶ月に1回程度)は日本出張に来て、マーケットは大凡見ているため、より日本企業を研究するために、勉強の目的で、このようなツアーに参加をされているわけです。

もうひとつの目的は、このような機会で出会った、日本の様々な企業との、今後の可能性(ビジネスマッチング)のキッカケ作りという側面もあります。
訪問させて頂いたアパレル企業様で、クリエィテイブについてお話をして頂きました



今回、旧知のアパレル企業さんにご無理を言い、お忙しいなか御協力いただき、本社訪問、役員の方からのお話、クリエイティブ責任者からのお話、その後はリアル店舗2店舗視察を行いました。参加された皆さんは、非常に興味深く話を聞き、質問も多岐に渡り、リアル店舗では商品を多く買われていました。

今回 中国アパレル業界では第5位の売上規模を誇る企業(5つのブランド、計4,000店舗を展開)の会長、社長、各部門責任者計15人が参加されていました、ここの会長は中国アパレル協会 副会長なども務められていて、午後から訪れたリアル店舗の商品、店舗アトモスフィーなどを細かく見て、「中国で展開しても人気が出る可能性が有る!」「但し、ライフスタイルブームの、今年、来年というチャンスのタイミングに!」という意見を言われていました。

誤解を恐れずに書かせてもらうと、ここ4−5年、中国マーケットを見ていて、果敢にチャレンジしている日系アパレル企業は、あくまでも私見ですがユニクロ、tutuannaくらい、これらは中国マーケットを熟知し現地駐在の経営者の存在があります。次に今や中国企業のmoussy、SLYくらいでしょうか、これ以外の日系ブランドは正直存在自体が見えていません(中国消費者から見て)。

90年代は合弁会社(相手は国営企業)しか会社を登録申請できず、00年代に入り独資でも会社登録申請がOKとなり、自らの戦略方針で、これまで合弁で達成できなかった経営、商品施策面、店舗運営面、人材登用、給与面などを自らの判断で、容易にできるようになりました。
その一方で、合弁では合弁先のネットワークを用いて強みでもあった出店開発、デベとの交渉面が、独資では極端に弱くなり、良いエリア、良い区画に出店ができないという図式に陥っているように見えます。よって日系アパレルの出店が、限られた日系の百貨店、モールにしか出る事ができないという、何処の国で商売しているの?と言いたくもなる現状があります。
視察で訪れたお店で、様々な質問が飛び交いました
上述の中国アパレル企業の会長(中央)と
東大で行われた、セミナーの後の記念写真



上述の遊学のような、日本に興味があり、日本マーケット事情を知っている先と、中国マーケットで日系アパレルが組む、というのは、これからの時代の新しい協力体制の在り方(合弁や、ライセンスという言い方ではなく)が、増えてくるのではないか?と予測します。

将来も日本マーケットだけで商売、勝負をしていくのであれば、いま私が書いている事は無視して頂いて構いません、しかし将来中国マーケットも商売の視野に入れているアパレル企業であれば、「新たな取組み方」として、注目されても良いのではないか、と考えます。

よく言われますが、中国は公私ともに「関係が全て」です、それは決してビジネスライクな関係ではなく、企業の本部を訪問する(互いに)であったり、一度でも食事をし、酒を酌み交わし、それぞれの苦難点、将来の在りたい姿などを本音で語り合う事から始まると思います。

もちろん、日本のアパレル企業、業態の全てが中国マーケットに適するものではありません。今回訪問させて頂いたアパレル企業のように、自らやりたい目標が明確で、先進的な取組みをされ、日本の代表的なポジションを勝ち取っているブランド、言い換えるとお客様から支持を多く受けている企業、が中国アパレル企業からも注目に値しているわけです。

最後に、この度、企業訪問を快く快諾頂いた日本を代表するアパレル企業様、役員、会社クリエイティブ状況をご説明頂いた担当窓口の方、お店の方々、この場をお借りし御礼申し上げます。「本当に有難うございました」


それでは!










 2017/06/26 14:20  この記事のURL  / 




プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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