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中国のファッション消費事情!
少し前の話しですが、上海で発行されている情報誌の中で1番人気が有り、私も毎号かかさず読ませて頂いている Concierge(コンシェルジェ6月号に)に、「洋服に関する意識、買物習慣調査」という、非常に貴重で気になるモニター調査報告がありましたので、そこから抜粋させて頂きます。

@毎月のファッション関連にかける費用は?
Aよく買っている服のブランドは?
Bそのブランドをよく買う人の買い物時に重視する事は?
Cよく服を購入する場所は?

という、4つの視点での調査報告でした。中国内販をされている、もしくは今後ローンチを検討されているアパレル業界の方には非常に興味がある特集だと思います。

@毎月のファッション関連にかける費用は?


Aよく買っている服のブランドは?(TOP10)


Bそのブランドをよく買う人の買物時に重視する事は?


Cよく服を購入する場所は?


と言う様な調査内容です。
ウェブ調査方法で、中国全9都市、20代〜40代の男女、2900サンプル、3月末に実施されたそうです。

以上の事から読み取れる事としては・・・

@支出について
・1ヶ月のファッション関連支出は、TOTALで「200-500元」が一番多い
・年齢別で見ると、30代の支出が多い
・一級、二級との比較では、支出額に大きな差は見られないとのこと

Aブランド
・ONLYがダントツ、JACK & JONESも同グループ、まだまだ根強い人気です
・何故か、スポーツアパレルもランクイン、NIKE、adidasが人気
・ファストファッション(H&M、ZARA、UNIQLO)が一級ではランクインするも二級ではランク外
・男性はブランド、女性はスタイリングのしやすさを重視
・一級では海外ブランド、二級ではローカルブランドが台頭

B重視する事
・「自分に合うから」が40%、次いで「コストパフォーマンスが高い」、以前と違い自らをどう表現するか?というように変化してきている
・ファストファッションは、お洒落で安い、という評価
・UNIQLOは、セルフサービスという概念が評価されている

C購入場所
・過去のデパート一辺倒から専門店へ
・インターネットの普及でオンラインショッピングが伸張

と言う感じでしょうか?

という事で、現在国内販売をされているアパレル、今後検討されているアパレル、の方々が、この調査結果をどのように読み取るかだと思いますが、私はBの買物時に重視する事は?が一番大事なファクトだと思います、出店されている、もしくは出店するブランドはどのようなブランドなのか?中国のマーケットで何を売りにするのか?ターゲットは?価格は?付加価値は?クォリティは?など等、つきつめると、おのずと答えが出て来ると思います。だから、何処の百貨店、モールに出店する、という販売チャネルまでリンケージさせた戦略を持って臨まない限り、そうやすやすと勝てるマーケットではありません。

余談ですが、一、二級を例にとると上述のようなイメージですが、もし三・・・六級都市までモニター調査が行われたら、皆さんが聞いた事も無い様な中国ドメスティックブランドがどんどん出てくるのと同時に、毎月の支出額も下がり、コストパフォーマンスの有る生活に密着したよりカジュアルなファッションが台頭していると想像できます。もちろんこの辺りはドメブランドに御任せをして、日系、欧米系には現段階は立ち入る事が出来ない、もしく立ち入るべきでない聖域だと思います。ですがその地方発のドメブランドが逆に三、二、一級都市に旗艦店をOPENさせ勢力を伸ばしてきている事は脅威さえ感じます。

日系含めて欧米アパレルは、王道ですがまずは、一、二級都市の好立地百貨店、モールに直営店をローンチし売上利益を確保し知名度も上げつつ、少しずつ外地へ代理、加盟店の力も借りドミナント出店をし、同時にダイレクトMK、つまりネット販売で在庫を処分していくという構図だと思います。

いずれにしても、衣服の消費総額はここ5年で年平均で20%以上の伸びを見せている中国のマーケット、確かに可能性を秘め、大きなチャンスも有りますが、同じくらい大きなリスクもある奥深いマーケットです、「日本で売れているから」「知名度も有るから」「中国のファッションは遅れているから・・・」というような生半可な考えでローンチをされると、痛いしっぺ返しも有ると思います、「自分たちは何者で、この中国でどう生きていくのか?」という明確な戦略を持って、マーケットインの発想でやられることを願ってやみません。

今回は少し辛口になってしまいましたが、現在実際に上海に住んで、日系、韓国、香港、台湾系、欧米系、そして脅威の中国ドメブランドを日々ウォッチしたり、二、三、四級都市への出張、代理店との折衝やスタッフ指導、中国のアパレル企業数社と取組みをさせて頂いている中で、私自身が肌身で感じる事を素直に書かせてもらいました。

それでは!
 2011/10/09 22:15  この記事のURL  / 




プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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