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万達広場の店舗閉店と収益改善!
中国の商業施設情報で有名な微信サイト「商業地産与電商」によると、中国で飛ぶ鳥を落とす勢いで成長している百貨店/商業施設集団の「万達広場」が10店舗を閉店し、収益改善が必要な25店舗を圧縮(規模縮小)を行うと発表。というニュースが中国小売業界に激震が走っています。



*万達広場と言えば、王健林氏傘下の万達商業地産が運営しており、万達商業地産は昨年12月16日に香港で新規株式公開(IPO)を行い、37億ドルを調達しており、今や世界最大規模の不動産会社です。

話しを戻し、万達広場は中国内に既に100店舗近くをOPENさせている中国商業施設運営チェーンの雄。中国の北から南(東北地区から華南地区迄)、西は四川省に至る広域に展開。都心部では無く郊外に街そのものを一から開発し作り上げる手法を取っています。自ら手掛ける万達百貨店、テナントを集積させた万達広場等の商業施設のみならず、OFFICEビル、5つ星ホテル、住宅マンションなどを一体化、併設させる事で、顧客を呼ぶのでは無く、自ら顧客を創出させるやり方はそれまで中国にはなかったもので、2007年に1号店をOPENさせてから非常に速いスピードで出店を行っていました。
著名なグローバルSPA企業と協業(出店し易い様に、好立地で大きな区画提示、低い家賃等の条件提示)することで、SPA企業自体も出店戦略、計画が読める、共にWINWINの関係で築きあげられているように思いましたが、流石に100店舗規模になり、3線から4線都市への出店、無顧客(自ら顧客創出する事の難しさ)、テナントに取っても出店したものの集客、売上が見込めず、魅力的でない商業施設になっていったのだと考えられます。今回の判断にショックを受けているSPA企業も少なくは無いと思います。

下の資料を見て頂くと、その事が如実に現れています。閉店する10店舗を見るとOPEN年度が古いものでも2012年8月、新しいもので2013年10月と、OPENして僅か1年と2ヶ月での閉店の判断となっています。
圧縮させる収益改善25店舗は、OPEN年度が古いもので2009年11月、新しいものでは何と2014年11月とOPENして僅か2ヵ月経っていないものも、その対象になっている事に驚かされます。

閉店を決めた10店舗

圧縮させる25店舗



ここからは、あくまでも私の推測ですが、2010年段階から、施設によっては既に集客、販売不振の兆し、シグナルが出ており、ここ直近2年に至っては、政権交代での政府引き締めによる市場不活性が起因となり、翳りが見え始め、マーケットが悪いと分かっていてももう後戻り出来ない状態になってしまっていた、という事だと思います。そう言う中での早期に今回の計35店舗に対してメスを入れた事は、不安定な中国市況を鑑みた英断だと思います。

万達グループは上述の様にIPOを行い多くの資金を調達し、2015年も30近い新規建設プロジェクトが進んでいる様です。万達広場も今後もスクラップ&ビルトを繰り返し新たな施策を打ってくる事でしょう。

それでは!

 2015/01/08 00:20  この記事のURL  / 




プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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