|
||
世の中はワールドカップ(足球世界杯)で盛り上がっていますが、マーケットも早々とSALEがスタートしています。例年、MD週 第26週あたり(6月第4週)からスタートする夏物SALEも今年はマーケット不調要因からか、早々と第23週(6月2日週)からSALEを始めるブランドを多く見掛けました。本格的には来週25週(6月20日の金曜あたり)がSALEスタートのピークになると思います。 各ブランド共に、春物は5月の労働節(第18-19週)や、6月の児童節(第22-23週)で在庫の消化を図っており、夏物の消化も秋物立上がり(第32-33週頃、つまりあと8週間ほど)とのタイミングを見計らいながら割引率設定や、消化方法を模索しています。 代表的な手法は以下の通り。 @SALE割引 A最終プロパー消化目的で、新品プロパーお買い上げ枚数により割引 Bお買い上げでプレゼント(モノ、クーポン) @のSALE割引は、そのままの意味で夏物30%OFF、など直接的、且つ単純に割り引く手法。以前より多用されていて御客様にとっては分かりやすい反面、安さがストレートに伝わり辛い、ブランド側にとっても大幅な夏物在庫消化が困難となり、これからの8-9週間のSALE期間に割引率を下げ続けるのみとなり、鮮度が下がる恐れがあるため、下記Aとの併用が必須となる。 Aここ3年の間に増え定着した手法。新品プロパーを、アイテムを絞り,1枚で●割引、2枚で▲割引など、ブランド側が消化したいアイテムを視野に入れた、戦略的な手法で、御客様にとっても枚数を多く買う毎に割引率があがるためお得感がある。ブランド側は毎週毎週、店頭在庫、倉庫在庫を見極めながら、鮮度のあるSALE消化を図る必要がある、SALE後半はプロパー商品投入がなくなるため、上記@の割引手法と掛け合わせる事が必要。 B金額設定をして御客様に多くの商品を御買い上げ頂く手法。お買い上げで次回に使用できるクーポンや、バッグ、スカーフ、アクセサリー等の服飾関連グッズ等を、プレゼントするのが一般的。ブランド側にとっては直接的なSALEをしない事でブランドイメージをキープできる事、同時に御客様の満足を高める事ができる手法。目的は上記A同様に「枚数/客単価/SET率」を上げる事。プロパー最終段階、マーケットのSALE突入期に有効。 各ブランド共に上述の@ABの手法を上手く組み合わせて、SALE期間(約8-10週間)を乗り切る必要があります。VMDやレイアウトに関わる皆さんの売場対策としては、SALE期間の週別の商品ゾーニング、レイアウト推移計画を作成し、毎週のウィンドウ打出しVP、店内PP、IP、そしてアイテム別集積フェイシング等、消化計画に沿った売場展開方法を具現化させ実行する必要があります。SALEとは言え、プロパーを売るのと同様に売場基準を上げて臨む必要があると思います。 それでは! |