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上海のSPAOオープン3日間の売上額が話題に!
SPAO、ご存知韓国衣恋グループ(E Land)が中国マーケット向けにユニクロのフォーマットを研究し、開発したカジュアルブランドです(詳細は12月30日の私のブログ参照ください)昨年12月9日に中国1号店を上海の人民広場にオープンさせたSPAO、そのオープン3日間の売上額が巷で凄い噂となっています。売上額は何と400万元(日本円で6,400万円 1元16円換算)、昨年12月の売上計画の1/3以上を3日間で売上げたそうです(つまり12月予算は、1,200万元 1億9,200万円)
「何故、ファストファッションのSPAOが、3日間で400万元も売上げる事ができたのか?」がredsh.comに掲載されていました。




いわゆるスターマーケティング(明星=歌手、俳優等のスターをブランドの看板/代弁者とする)手法が効を奏した、というのが結論です。

上述の通り、上海の若者に一番人気のラッフルズもある人民広場に、約3600平米の巨大な建物全てがSPAOという立地。ファサード、店内の柱、全てスターのVISUAL、レジバックもそのスターの映像がずっと流れています。店外でも地下鉄広告ジャックをしてローンチの気分を盛り上げる戦略。ショッパーももちろんスターのVISUALという徹底振り。
その効果も有り、オープン初日は、ファン、野次馬、お客さん、合わせて何と1.29万人が来店したようです。
E Land中国の市場部マネージャーによると、「この3日間で400万元という金額はE Landグループでも過去に例が無い記録で、最終的に12月は1.600万元(2億5,600万円)に達しました」また、E Landの朴会長は「この調子で、2015年は中国で50店舗、28,5億元(456億円)を目指す」とコメントした様です。この額、あまりにも大きく出たな・・・という感じがしますが。

今回の件は、中国ではかなり大きく報道されています。以下、記事からの抜粋となります。「なぜ、今回の事が大きな話題になっているか?それはSPAOがE Landグループとしては、初めてのSPA業態のブランドであり、そのブランドが記録的売上を達成した、と言う事にほかなりません。80年代のGAPから始まり、ユニクロがSPAモデルを構築。H&M、ZARAは企画、生産LDを短縮させたファストファッションビジネスを構築させています。
スウェーデンH&M、スペインZARA、米国GAP、日本ユニクロ、ドイツC&A、フランスUR……等、ファスト(ファスト以外も含めて)ファッションブランドが、後発で中国に参入したSPAOブランドをどう迎え撃つのか?も興味が集まるところです」

E Land中国の市場部マネージャーは、「韓国の最大の資源はスター(明星)です」ときっぱりと言い切り、「2010年にSPAOが韓国で誕生した時から、一貫したスター、アイドルを最大の戦略、武器にして闘ってきています。ユニクロ、ZARAに比べてローンチが遅い為、SPAOのPR手段として、全世界を風靡する韓国のK―POP、スターでブランディングや、知名度を高める事は自然な選択だと考えます」

記事に戻ると「スターが担うブランドの代弁者戦略手法は、決して新鮮なものではありません。しかしSPAOの戦略はブランドとスターが共に融合し、スターを見たらSPAOを想像する、といった刷り込み策で成功しています。この成功はE Landグループと韓国最大娯楽ブローカー会社SMの協力関係、結び付きの深さがポイントとなっています。

SPAOブランド誕生段階で、双方はブランド/スターイメージの融合、ブランド競争力について長期計画を決定しています。双方は合資会社を設立し、SPAOとSM会社の1回限りでない、長期協力関係を築いた事が、今のブランドの発展の源になっています。
(2009年、韓国アパレル、娯楽の二大巨頭は、韓国のファストファッションブランドの発展を誓い、E Land51%、SM49%のALELという会社をSPAOブランドの普及だけのために設立させています)2012年の春夏、イメージガールを少女時代からF(x)に変更、イメージボーイはSuper Juniorを継続使用しています・・・」など等、このSPAOの現時点での成功話を綴った記事が延々と続くのですが、今回のSPAOの事例を見ると、中国だけでなく、広域で事業、ブランド展開、知名度を上げていく為には、或る意味まだまだ明星を駆使した戦略的スターマーケティングが欠かせない、という事かも知れませんね。

日本ではスターマーケティングは飛び道具の様に捉えられているかも知れませんが、使い方、組み立て方次第で知名度を上げ、売上にも繋げる事ができるという好事例だと思います。E Landグループは中国マーケットに向けて様々なブランド開発をしてきています。トラッド色が強いE・LAND、SCOFIFLD、HUNT、キャラクターを駆使したTeenie WeenieやPAW IN PAW、そして昨年ローンチした靴の新業態など、総合アパレルとして、売場VMDも駆使して次々に打ち手を打って来ているあたりは流石だと感じます。ただ個人的にSPAOについてはイメージ先行だけでなく、商品の品質、サービスと言う商売上重要な部分も、基準を上げたほうが良いと感じますが。。。




それでは!


 2014/03/24 11:25  この記事のURL  / 




プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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