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南京市場・・・商圏を作るという事!
先々週の土曜日、クライアントさんの出店候補地確認、デベさんとの打合せの為、南京日帰り出張へ。南京は実に1年振り、日帰りと言う事で極僅かな商業施設しか見る事ができませんでしたが、中国で最も裕福な江蘇省、その省都である南京を見て来ました。

南京市の総人口810万人、1人当りの年間小売売上高は全国第5位の3万3358元(53万円)。1人当たりの年間平均消費支出は2万763元(33万円)で、長江デルタ地域において第5位を記録し南京が「消費大都市」である事が分かります。

南京の商圏の特徴は?
「集中」しているという事、逆に上海や北京の大都市では「分散」し幾つかの商圏があります。南京の重要な商圏は「新街口」「鼓楼」「夫子廟」の3つ。全て市中心部に位置していて、新街口を中心に南北に伸びています。
中でも「新街口」は南京最大の大きな商圏、市の小売総額の約13%を占めています。

代表的な商業施設は、徳基広場、金鷹購物広場、東方商城、これに中央商場、大陽百貨、金輪新天地、南京新百、万達広場などが続きます。各商場が十字路の四つ角に有り、丁度上海の徐家フイに似ています。地下鉄2号線が開通、各商場が駅を通じて繋がり、利便性が増しさらに集客増となっているようです。
新街口の商業施設集積地、南京市最大の商圏
徳基広場のsnidel、土曜の午前11時にも関わらず、既にお客さんお二人がお買い上げ中でした。この店の内装はフルオープンにせず、通常のガラス扉とされています。少し違ったイメージにうつります
中国第2号店は徳基広場に
これも徳基広場、アースは週末限定で集客されています



さて、今回のクラアントが出店を決められたのは、最近発展がめざましい「夫子廟」商圏。2008年に福岡のキャナルシティのコンセプトを元に作られた「水遊城」(アクアシティ)がその牽引役となっています。2008年のOPEN前、OPEN後と前職のお仕事で訪れた時は、「こんな場所に出店して大丈夫?」と心配する程、人通りも少ない住宅地だった記憶です。
派手な外観カラーが目をひきます。昔の博多のキャナルシティも同様な感じでしたね
中はこんな感じ、まさに博多キャナルシティそのものです
子供達の絶好の遊び場です。子供が行きたい施設、親も同行するしかないですよね



久々に訪れて驚いたのは「水遊城を核に一大商圏を構成しつつ有る」という素直な感想。
テナントはH&M、Zara、ユニクロ、無印良品などが犇めいています。水遊城は物販、飲食、映画など、エンターテイメント性に溢れる、カップルのデートの場、この地域の人の憩いの場として認知され、多くの人(特に90后世代)で賑わっていました。
しかし、ここに至るまでには様々な苦労があったかと思います。一時はあまりの売上の低迷に撤退していくテナントも有りましたが、デベ側(実は日本の会社が運営面にアドバイザーとして入っていて、マーケティング、プロモーション強化策で客数、売上を伸ばされています)の努力により、ここまでメジャーな施設を築かれたと思います。
一度この施設を見に行かれると分かるかと思うのですが、集客の為に様々な仕掛けが考えられ、実行されています。これらの集客策のPDCAを考えるのは日本、いやグローバルでは当たり前の事かと思いますが、こちら中国ではまだまだレベルは高く無く、「OPENさせればお客さんが来るだろう!」くらいの施設が多く見受けられます。結果、そのような施設は寿命が短く、すぐに閉店、撤退していくのみです。

上述の水遊城は、「水」という分かり易いテーマを設定し、「行くだけで楽しくなる」「ワクワクドキドキ感がある」「ついつい長居してしまう」等、プロモーションの仕掛けが、今は市民に浸透した成功事例だと思います。
水遊城の真横に建築中の水平方、将来的には隣の水遊城と空中廊下で繋がるようです



現在、この水遊城の近くには複数の大型商業施設が建築中。水遊城の真横には別オーナーの商業施設「水平方」が建築中で今年の11月頃にOPENするようです。この施設は水遊城の成功を見つつ、コンセプトを明確(ターゲットを16〜35歳の女性客)にし、南京初進出のブランドを多く集めるようです。

上海から新幹線で約90分の南京、上海にこられたついでに南京まで足を延ばされて、日帰りマーケットリサーチをされることを御薦めします。


それでは!




 2013/05/25 17:40  この記事のURL  / 




プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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