台湾に日本ブランドの可能性が有る!
久々に台北を訪れました。目的はクライアントの9月19日台湾新規ローンチOPENに向けた売場確認会参加と売場修正。

4年振りの台北の感想は、桃園空港から都心に向かうまでに、高層マンションが建ち並んでいた事、街中に日本語が氾濫していた事(日本食レストラン中心)、地下鉄などのインフラ整備がされ移動が格段に便利になっていた事、サービス面も向上している、など小さな変化、大きな変化取り混ぜて街が変っていることを感じました。
西門町、まるで渋谷センター街の様です。映画「永遠の0(ゼロ)」のビルボードを掲げられるのは台湾ならでは・・・
101地下にELANDの2つのブランドが,9月5日にローンチしました
クライアントの台湾ローンチ1号店は101横のATTの3階



元々、親日、日本贔屓の人が多い台湾、我々日本人にとっては安心して生活が出来る、世界でも数少ない国だと思います。当たり前ですが、地下鉄に乗ってもキチンと並ぶし、エレベーターも人が降りるまで乗って来ないし、エスカレーターも片側を空けて乗る等、マナーも良く、タクシーに乗っても近い距離でも嫌な顔ひとつせず、笑顔で対応してくれます。横断歩道は人が優先、正直日本に近いこの慣習に落ち着くし、ホスピタリティ・居心地の良さを感じ、何のストレスも感じません。

一方で私が住む上海(中国)はまるでその逆、昨日も台北から虹橋空港に着き、タクシー待ちの行列に並び、やっと順番がきて乗車し行き先を言ったところ、遠距離ではない為か、いきなり嫌な顔をされ、ブツブツ文句を言われる始末、何なら他のタクシーに乗り換えないか?とまで言う運転手。居心地の良い台湾から、中国系の居心地の悪い航空会社に乗り、極めつけはこのタクシー運転手。日本人と分かると敵対心剥き出し。。。

元々同じ中華民族の2つの国/地域、統治のされ方の違いから60数年経った結果がこんなにも大きなレベル格差になっています。台湾の民度は益々向上する一方で中国の民度は下がる一方、残念ながら今後もこの格差は広がり続ける、と改めて実感した今回の台湾訪問でした。
両国は物質面は大差無く、精神的な余裕の格差が両国の居心地の善し悪しに繋がっていると感じます。

日本のアパレル企業の方から本当に頻繁に質問されるのが、「アジアで初進出するなら、まず何処の国が良いか?」というもの。私の回答はこれまでも「中国では無く、台湾か香港ではないでしょうか」と・・・今回の出張でそれを確信しました。まずは親日(日本を向いている、憧れが有る)の台湾に進出、販売実績と海外での商売、中華圏でのノウハウを蓄積してからでも、中国展開は遅くは無いと。逆の言い方をすると「台湾で勝てないと、その他の海外では勝てない・・」とも言えると思います。

とは言え、私自身(弊社)は相当ストレスが溜まる中国、日本のアパレルにとってはハードルが高い中国で、ビジネスをしようと決めたので、戸惑う事の連続で我慢しながらも私がやりたい事、言いたい事を愚直に伝えていくしか術は無いと考えています。

中国は昨日6日(土)より明日の8日(月)まで中秋節の3連休中、秋商戦最初のピーク、盛り上がりとなります。後でマーケットをチェックしに行ってきます。

そして、今週も出張が続き水曜からは中国南部のトンガンで子供服アパレルへの3日間に渡る社内研修。国慶節休暇を利用してのアメリカ視察迄3週間ちょっと、それを目指して頑張りたいと思います。

それでは!
 2014/09/08 13:45  この記事のURL  / 




環球港は賑わいのある施設として確立されたか?
8月も終わり、明日から9月という事で今年も残す所4ヵ月となりました、いゃ〜時間が過ぎるのは本当に早いものですね。
ここ最近の上海は最高気温32度、最低24度と、めっきり朝晩が涼しくなり,秋らしい気候になってきました。この時期は三寒四温で風も引きやすくなるので、皆さんも身体には御気を付け下さい。
巨大な神殿風のファサードはインパクトがあります
フロアー随所に吹き抜けがあり、海外のアウトレットモールのような雰囲気



さて、表題の「環球港」の事は、このブログで何回も書かせて頂いています。昨日31日に5ヵ月振りに訪れてみると、夏休み最後の日曜日という事も有り、多くの家族連れで賑わっていました。各アパレル、リテイル共に「BACK TO SCHOOL」のプロモーションをしている所が目立ちました(中国は日本と違い、9月に学期スタートします)。子供服買い替え需要、学生が新学期で使う文具を取り扱う店が集客していました。

中国で流行る商業施設の必須条件は以下の5点です(万国共通だと思いますが)

@パーキング台数
A幼児、子供の遊具施設
B軽食・飲食店の豊富さ
C巨大スーパーマーケット
D交通利便性

40万平米を超える巨大商業施設である「環球港」は、上記@〜D全ての条件を網羅しているばかりか、市内の優立地、中国一の巨大施設という話題性、館自体の集客策も効を奏した結果、集客増に繋がっていると感じます。中国全土からの一般のお客さん、百貨店/MALL商業施設関係者が訪れ、そしてこの施設の可能性、将来性に魅力感じた新たなテナントが続々とOPENしている事に驚かされます。
もうすぐ日本にローンチするCOS
こちらはCOSのメンズ
日本未上陸のCLUB MONACO、私がJ CREW同様にVMDのお手本とするブランドです



5ヵ月前のブログでは「集客は有るも買い上げに繋がっていないのでは?」「プロパーでは無くキャリー物を目玉にしている」という事を書かせて頂きましたが、今回訪れて目の当りにしたのは、お客さんが涼しくなった気候からか、間違いなく秋物新作商品を買いに来られているという行動。アパレルで例を挙げるとCOSやUNIQLO、MUJI、新たにOPENしたHOLLISTER(小型店)、AE、中国ドメスティックレディスブランドのショッパーを持ったお客さんを多く見掛けました。
親子で賑わうMUJIのステーショナリーコーナー
このようにオケージョンを確実に商売に繋げる事が重要です
売場規模は120坪ほどの小型店、無理をせず小さな店舗で出店し様子を見ているのだと想像します
中国の施設では、子供遊具は親子集客面で不可欠、逆バンジー、ジャングルジム、ミニカートなど
マンション不動産のブースも不可欠、男の子に人気のレーシングカーのミニレースができます



あくまでも私見ですが、僅か半年前迄は上記の@BDの要因で来店客数は日増しに増えていましたが、今回更にA逆バンジージャンプ/巨大ジャングルジム、C英国系スーパーマーケットTESCOのオープン等で、夏休み期間中である事を差し引いても、これまでの来店するだけでなく消費(購入)する施設に明らかに変化してきている事が分かります。
それを受けてか、各アパレルリテイルもSALE商材は下げ、ウィンドウ、店頭もしっかりと秋物で立上がり、在るべき商売に繋げています。

一般的に中国の商業施設は、OPENしてから稼動(知名度を上げ、集客させる)するまで約3年は掛かると言われていますが、この環球港はOPENして一念足らずですが、フロア上層部空き区画の活性化課題を除けば、確実に売上と利益を残せる期待の施設になりつつある、というのが私の結論です。
以前この施設を見られてガッカリされた方々もいるとは思いますが、「街は変る」の道理で言うと「施設も変る」わけですから、再度見に行かれる事をお薦めします。


また明日から広州、台湾出張の旅に出ますので、ブログ更新が滞るかと思います、あしからず。

それでは!



 2014/09/01 12:00  この記事のURL  / 




アウトレット商品常設店の広がり!
上海でも既存の青浦アウトレットMALL、北ワイタンの上海国際時尚中心、数年後に浦東地区にOPENする日系アウトレットMALLなど、市場規模の割りに大規模なアウトレット店が少ない上海マーケット。最近市内の各商業エリアを見てみると、今の様に商業施設が乱立する一昔前に流行った百貨店や、小さなMALLがミニアウトレット施設化している事に気づきます。

代表格はパリチュンテン百貨、特に地下鉄2号線中山公園駅近くに2箇所在る店舗の内、定西路店は婦人靴、スポーツ用品のアウトレット、長寧路店の方は地下3階が毎月の様にアウトレット対象ブランドが入れ替わり、アパレルブランドからキャリー物を買取り、破格のプライスで叩き売っています。同じパリチュンテンの他店でも、専門館化したり、地下フロアーをミニアウトレットとしているところもあります。
内装インテリア、VMDにも定評のあるEPの青浦アウトレット店
中国キャリア層、ミセス層に絶大な人気を誇るJNBY(江南布衣)、店舗網の広がりと共に在庫も圧迫していると思われます



また、基本的に中国アパレルの多くは夏、冬の期末SALEを行わず、年間を通じてプロパー販売を商売の核(顧客に申し訳無いから今期物は店舗で割り引かず、キャリー物は一部展開し割引販売しています)としています。各ブランド共にプロパー消化率も決して高く無く、在庫処理を行う為に郊外アウトレットMALLの中にキャリー物専門店を開設し消化を図ったり、街中の路面店、または小さなMALL内にプロパー店と同じ屋号、同じ内装イメージで、キャリー物を40〜50%OFFで販売する店を開設したりと、上顧客に目立たない様な在庫消化店をひっそりと運営しています。どのブランドにも共通するのは、派手な広告宣伝は行なっていない事、店舗内装イメージも手を抜かない事、等でしょうか。ブランド価値を落とさずに如何に在庫消化を図るか?永遠の課題だと思います。

昨今の中国アパレル小売状況は芳しく無く、上述の様な「顧客に申し訳ないから・・」という理由で、顧客視点に立脚しキャリー商品専門店で旧在庫を販売していたブランドも、瀬に腹はかえれずプロパー店の店頭でも今期物の割引をするところもチラホラ見掛けた14春夏のマーケットでした。


さて、今週、来週も出張が続き、今週は北京、来週は広州、再来週はトンガン、台湾台北と動き回ります。

それでは!

 2014/08/25 09:00  この記事のURL  / 




SPA構築セミナー終了!
先ほど計4日間に渡るSPA構築セミナーが無事終了しました。前半2日間はSPA業態のMD構築篇、後半2日間はSPA業態のVMD構築篇、と中国では珍しく何と4日間連続のセミナーは、華東地区を中心に中国のアパレル、スポーツ、インテリアリテイルやECビジネス、の代表、商品系責任者、営業系責任者、が主な参加者。セミナー人数は徹底的にSPAを理解して頂く為、大学のゼミの様に少数精鋭で実施しました。

これまで何度もこのようなセミナーで登壇したり、現在も中国アパレル数社のコンサルティングをやらせて頂いていますが、今回驚いたのは皆若くて優秀な方々ばかりだと言う事。アメリカに留学し2代目として家業のアパレル企業を継いでいる女性、日本の某有名な大学に留学し、その後日本企業に勤め中国に帰国後自らECビジネスで起業している男性、中国に進出している外資系スポーツ企業に勤め、ジョブホッピングをしている男性などなど様々。



セミナー内容は、多岐に渡りますが要約すると・・・以下の通り。

・SPA業態の全体感、背景
・事例研究
・SPA業態企画、店舗運営プロセス
・商品起点のVMD業務標準化
・VMDとECの連携

中国でもSPA業態の専門書は数多く出版されており、皆表面的には理解していても、それを実際にどのように実務に落とし込むか?何から手を付ければ良いのか?そのプロセスの中での判断基準は何か?など等、今回のセミナーを聴いて初めて知った人も多かった様に感じました。今回セミナーに参加した優秀な方々がノウハウを身に付け、自ら工夫を凝らし、新たなビジネスモデルを生む事は容易いとも、唸らされた4日間でした。毎回、逆にこちらが気づかされたり、勉強になる事も多い、中国でのセミナーです(笑

明日から水曜迄、今度は杭州のレディスアパレル企業への定期指導、この調子で9月末まで休み返上のお仕事が続きます。

それでは!



 2014/08/18 12:45  この記事のURL  / 




中山公園蘇寧電器の兆豊ビルに●がOPEN!
中山公園の龍之夢購物中心と言えば、上海の西部エリアの商業エリアの中核を成す商業施設、来年は対面にラッフルズの新しい館がOPENしたりと、これまでの一人勝ち状態を続けるのは難しくなってくる事でしょう。

昨年、売場面積40万平米という超巨大商業施設(環球港)が、地下鉄で1駅の金沙江路にOPENし、龍之夢購物中心にも影響が?と言う報道がありましたが、現状はさほど影響は受けていないようです。ただ上述の通りに90后世代の若者に支持されるラッフルズが目の前に出来ると、お客さんの流れが変わる事は必死となります。
ここの1,2階に著名リテイルが入ります。4階には日本食レストランが集まった飲食街がOPENしていますが、分かり辛さも含めて集客は厳しい様です



さらに、一昨年OPENし僅か半年で閉店した光一百貨の跡地に、今年の10月国慶節に日本の著名アパレルリテイル、そして同じく著名インテリアリテイルがOPENする様です。アパレルリテイルは龍之夢購物中心4階にも店を構えているため、いわゆるドミナント戦略での出店。一方でインテリアリテイルは、中国大陸第1号店がここになるようです。
以前のこのブログでも書かせて頂きましたが、上海ではメイン道路から奥まったところに施設の入口が有る店(館)は流行らない!というジンクスが有ります。この館も長寧路から約30M近く後方にあり、過去も何をやっても上手くいかず、すぐに撤退を繰り返しているいわく付きの施設。上述の2リテイルがその常識を打ち破っていただく事を期待します。


私は明日夜から広州出張、これから9月末迄毎週毎週出張が続きます。

それでは!
 2014/08/11 15:00  この記事のURL  / 



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プロフィール
内田 文雄(うちだ ふみお)
上海在住。2011年 上海にてVMDコンサルティング会社 碧詩商務咨詢(上海)有限公司 設立。現在の仕事は「売れるVMD」を基軸に @中国アパレルに対してのSPA構築セミナー、月/週次指導 A中国、アジア地域に展開する日系ブランドのVMD&インテリアデザインディレクション B中国/日系ブランドへの売場活性化クリニック C新店OPENディレクション D販売スタッフへのVMD教育育成指導。いつでもお気軽にお問い合わせ御待ちしております。 モットーは「VMD IS MY LIFE!」    1984年から(株)ワールドにて数々のブランドのVMD業務に携わり、1993年に上海交通大学に留学、その後上海駐在。2005年4月ファーストリテイリング (株)ユニクロに転職、VMD部門の日本、グローバル(欧米、アジア)全体の責任者として、ユニクロのグローバルVMDの仕組み構築、店舗スタッフ育成指導、国内の大型店、海外グローバルフラッグショップのディレクションを担う。2010年8月ユニクロを退職し起業。 IFIビジネススクールVMD講師。

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