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ジャースカが減り、黒タイツが増えた冬

学校は冬休みが始まり、いよいよ12月も終盤。
朝の天気予報で「真冬並みの冷え込み」などと耳にすると
着る物を選ぶにも、以前よりも時間がかかってしまいます。

そういえば、ここ数年で女子高生たちの防寒対策にも
若干変化が見られてきたような気がします。
スカートの下にジャージを合わせた、いわゆる「ジャースカ」が減少し、
入れ替わるようにして「黒タイツ」が増えてきました。

学校によっては、校則でハイソックスが決められているところも
ありますが、子供達の体を冷やさないようにする保護者や教員側の
配慮であったり、だらしなく見えてしまいがちなジャースカ姿よりは
良いという理由などから黒タイツが新たに冬服に導入されたという例や、
生徒たちが学校側に掛け合って許可されたなどといった話も耳にします。



黒タイツに、紺のハイソ+白いスニーカーの高校生。
大きなバックパックとサブバッグのピンクが女の子らしく
どことなく欧州の制服スタイルを思わせる着こなしです。

かつては一世を風靡したルーズソックスはハイソックスへと変化し
ジャースカ姿は全盛期よりも見かけなくなりましたが
「女子高生=ハイソ」「タイツ=ダサい、おばさんっぽい」という
生足(なまあし)文化が残る反面で、
「タイツの方が断然温かい」「足が細く見える」という意見も市民権を
得つつあり、静かながらこれまでの常識が変化し、
流行が生み出されていく兆しを感じます。

一般的に、中学校や高校は3年単位という時間のかたまりで
このかたまりは絶えず入れ替わっていくため、
売れる物や人気の事柄なども、人の動きとともに巡っていきます。
時流はいつでも現役世代が作り出していきますから
我々大人たちは変化に素早く気づき、いかに舵を取っていくか、
上手く流れに乗って相乗効果を生み出すかが
ヒットをもたらすカギになってくるのだと思います。

 2011/12/26 09:05  この記事のURL  /   / トラックバック(0)
オーディエンスを巻き込む「お約束」

とある週末、みなとみらいのクイーンズスクエアの前を通ると、
何やら元気なお姉さんのマイクパフォーマンスが聞こえました。
接近してみたところ、商品と同じ配色のユニフォームで
「リポビタンD」のサンプリングイベントだと判明。
寒空の下、快活に動き回る若いスタッフたちは
キャップとウィンドブレーカーが共通で、
女性スタッフは中にTシャツ、男性はポロシャツを着ていました。



このイベントは屋外だけの開催かとおもいきや、
屋内に設置されたステージがメイン会場だったようで
訪れる人たちに、スタッフは絶え間なくリポビタンDのボトルを開き、
コップに移すことなく1本まるごと手渡していきます。
無料で試飲できるとあって、大変な賑わいを見せていました。

ところで、この無料サンプリングイベントに参加するには一つだけ
オーディエンス(観客)を巻き込む「お約束」があったのですが
何だかお分かりになりますか?
それは、サンプルを渡すタイミングや、イベントに参加する前後に必ず
スタッフから「ファイト〜?」と呼びかけられたら
人々は拳を突き上げ、「イッパーツ!」と応答しなければならないという
ちょっと気恥ずかしいルールだったのですが・・・。



たとえば、クイズに答えて商品がもらえるゲームでも、
ハンマーをふるう前には大人も子どもも必ず「ファイト一発!」。
クライミングのゲームに参加するためにも、
挑戦する前後に必ず「ファイト一発!」と叫びます。



そう、こんな風に。



このサンプリングの現場を見ていて感心してしまったのは、
「ファイト一発!」の決め台詞の認知度の高さ。
シリーズ化されたCMの効果で、完全にすり込まれているため
いきなり振られても、皆さんちゃんと対応できてしまうのです。

また、この「お約束」にはもっと大きな意味があって、
通りすがりにただ手渡されたものを、無言で受け取ってスルーさせることなく、
オーディエンスを乗せて一体化させてしまう雰囲気づくりはお見事でした。
実際、「ファイト一発!」と自ら発声した人には
自発的に選手宣誓してしまったかのような感覚が残るはずです。
ちょっと恥ずかしくても、みんなでやれば怖くない!の高揚感と
リポビタンDの愛飲者として“認定”されてしまったような気分です。

参加した人を楽しませながら、心に残る何かを持ち帰ってもらうために
どのように工夫すべきか、よく考えられているイベントだと思いました。
規模は違えど、ブランドや商品をダイレクトに伝えていくうえで
押さえておくべきポイントを垣間見たような気がしました。

 2011/12/21 17:39  この記事のURL  /   / トラックバック(0)
「オフタイムの服育」という考え方

食を通じて子どもたちの心身を育てる「食育」が教育関係者を中心に
話題性を高める中、「服育(ふくいく)」というあらたなコンセプトが
注目を集めています。

読んで字のごとく、衣服を通じて社会性や道徳、
マナーやセンス、ものを大切にする心などを育む活動で
数年ほど前からメディア等でも取り上げられるようになってきました。

集団の一員として制服を着て、ルールを守った着こなしをすることが
日本の文化や社会性の面で重要である…そんな「服育」の考え方と
制服でおしゃれを楽しんじゃおう!というLucyPopのコンセプトとは
一見すると結びつかないように思われる方も
ひょっとしたら、いらっしゃるかもしれませんが
むしろ目指すものは近いところにあるように思っています。

学校で定められた制服でも、自由度が高い制服コーデでも
「着崩す」のではなく「着こなす」ということが大切であって
衣服の持つ力によって、その人の持つ雰囲気や印象が周囲に伝わり、
魅力や個性までも引き立たせることができるのですね。
着方ひとつで、着る人を如何様にも変化させてしまう、
制服にはそんな強いメッセージ性を秘めたパワーがあるのです。
ですから、シーンに合わせて制服を上手に着こなせる
意識を持っていることが大切だと考えられているわけです。



学校で制服を着る「オンタイム」の時間がきちんとあることで
「オフタイム」の時間との線引きがしやすく
着ることへの楽しさや喜びも生まれるのではないでしょうか。
制服を自分らしく上手に「着こなす工夫」と、
お仕着せの制服に馴染めず「着崩してしまう」のではまるで違います。
一度しかないティーンエイジの輝きがあってこそ
人は美しく、かわいく、格好よくもなれるのですからね。

LucyPopは制服を着る世代にとって“オフタイムの服育”でありたい。
手前味噌ですが、そんな風に思った次第です。

 2011/12/14 09:58  この記事のURL  /   / トラックバック(0)
2012年を少しだけ先取り!ユニフォーム事情

先日、来年の箱根駅伝の選手が着用するユニフォームを
いち早く見せていただく機会がありました。
貴重なものなので緊張しつつ触らせていただいたところ、
驚くほど軽く、非常に薄い伸縮素材で作られていました。

このユニフォームが普通と異なるのは「縫い目がない」こと。
文字通り“天衣無縫”の作りになっているのです。
ユニフォーム自体の重さと繊維の触れる摩擦を限りなく抑えており
裾や襟などは裁ち落としたまま、継ぎ目は貼って繋げられています。
テーピングや配色のデザインもすべて特殊なプリントを用いて
サラサラとした素材の機能を全く邪魔していません。
汗をかいても身体を冷やすことのない速乾性で
当然、タグの類はどこにもついていません。

工夫を凝らした高機能のユニフォームを着ることで、
選手はただ「走ること」だけに集中できるのですね。
また、勝負は一回きりですから
繰り返し洗濯して使用するための強度などは、
あまり想定されていないようです。
滅多に見られない大会用のユニフォーム、勉強になりました。


大会用のユニフォームと言えば、もう一つ。
先月にロンドン五輪とパラリンピックで着用される
スタッフ用の制服が発表されましたが、ご覧になりましたか?
深みのある紫を基調に、襟や袖に赤を配色した気品ある色合いで
英国の「近衛歩兵連隊」の制服をモチーフにしたそうです。


※画像引用:ロンドンオリンピック公式サイトより
http://www.london2012.com/

また、ジャケットタイプの制服は技術員のもので、
この一見シンプルなジャケットには小技が効いているのだとか。
細かな部分になりますが、ボタンのデザインに
開催地のロンドンらしいシンボルとして、
国会議事堂やビッグ・ベン(同じく国会議事堂の時計台)が
刻まれているそうです。・・・素敵です!

ボタンなどは小さくて、人から注目されにくいパーツなのでしょうが
このように目立たないところにもこだわりを光らせるのは
デザインする仕事にとって、夢のある楽しさでもあります。
このユニフォームにしても、母国への愛情と、
誇りを持ってユニフォームを着る一人ひとりへの思い、
はたまた選手たちへのエールが、織り込まれているのを感じました。

年の瀬に、来る2012年を間近に感じた話題でした。

 2011/12/09 18:22  この記事のURL  /   / トラックバック(0)
プロフィール
株式会社 響

学生服からホテル・レストラン・スポーツユニフォームまで、幅広いジャンルの制服プロデュースを手掛ける企画会社。

制服によるイメージ戦略や、従業員のモチベーションアップにつながる効果的な制服採用や、ライバル店舗との差別化戦略のコンサルティングを行っている。

2010年に立ち上げたスクールアイテム専門ブランドが話題となり、CM、歌番組、ファッション誌をはじめ、数多くのアイドルグループに衣装協力を行う。

代表者 神山太プロフィール

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