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ABC分析と商品背番号制
〜新人MDの実践&好奇心〜


【ABC分析と商品背番号制】

前回パレートの法則を理解することで、ブランドの得意商品企画の基幹開発をパワーアイテムと考えることを一つの指標としてきました。



トレンドや流行に大きく影響されにくいメンズブランドなどは商品の役割や使命を品番やカテゴリー別に数値で判断することも必要です。 クラッシックな商品主体のブランドではそのブランド知名度や認知度が商品の評価や価格に影響することは否めない事実です。

商品企画には売上げの実績を形成する読める商品企画として、長年のファン層に信頼してもらえる定番グループ(A群)があります。 ベーシックでありながら微妙にトレンドやディテールを配慮した企画であり、政策的な原料や生産基地などとのコラボレーションで減価率など0.3%刻みで抑える利益の根源になるものです。

またデザインのバリエーションとして、シーズンの流れやトレンドを汲んだ選ばれる企画(B群)の提案です。

さらに、ブランドとしての挑戦企画やプレス広報、宣伝の露出に向けて、最小ロットではあるが、差別化を象徴するインパクトやメッセージ性のある企画(C群)があります。



デザイナーとMDの間でその3パターンの考え方による企画趣旨を共有することが重要です。 企画するすべてが売れ筋や定番であることはあり得ないのです。

品番一つ一つにABC記号化をすることで仮説を立てるのです。

A群では実際の発注や販売が3,000枚、7,000枚があったとしても本来の予測とどれだけ誤差や解離があるかを判定する基準となります。
B群では店頭展開を始めてからどのくらいのスピード(販売速度)で予測数量まで達したかを理解することでそのトレンドや感性の反応や確認を行うことができます。
C群ではインパクトが本当にある商品企画なのかを、俯瞰的にリサーチすることも役割です。

このように品番別に役割を認識することで、ブランドの顔となる「パワーアイテム」の育成は「トレンドや主張」の挑戦発想を形にする役割を再認識するのです。


 2017/04/10 17:10  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

パレートの法則からパワーアイテムの作り方
〜新人MDの実践&好奇心〜
【パレートの法則からパワーアイテムの作り方!】


パレートの法則は、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した冪乗則です。
経済において、全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているという理論。80:20の法則、ばらつきの法則とも呼ばれています。



例えば・・・
1.ビジネスにおいて、売上の8割は全顧客の2割が生み出しています。よって売上を伸ばすには顧客全員を対象としたサービスを行うよりも、2割の顧客に的を絞ったサービスを行う方が効率的である。
2.商品の売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している。→ロングテール
3.売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している。
4.仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している。
5.故障の8割は、全部品のうち2割に原因がある。
6.所得税の8割は、課税対象者の2割が担っている。
などが挙げられます。

ただ、主要な一部(80:20の法則で言う20%の部分)だけが重要で、残りは重要ではないという説明がまれに見られるが、それも本来のパレートの論旨とは無関係であるということを理解する必要があります。

アパレルブランドではパワーアイテムと言われる商品群があります。
トレンチコートといえばバーバリー、アクアスキュータム。
ダウンコートといえばモンクレー、ノースフェイス。
暖かいインナーといえばユニクロのヒートテック。

実際の売上げで全Brandの70%を占めているわけではないでしょうが、ビジネスの基幹となっている商品群で、Brandの信頼や競合からの目標とされる商品です。

商品の信頼や噂、市場での評価などはこのパワーアイテムがそのBrandを代表するのです。
言い換えれば商品で「といえば⚪️⚪️ブランド!」と言われるために・・・
1)どのような差別化のある商品作りをするか? 
2)その独自のメッセージをどうやって市場や消費者につたえるか?
3)それがリピートや売上げ増に実際に繋がるか?
などが問われます。

多くのブランドはモノ作りで絶対的な素材やアイデア、差別化など試みますが、それを外部に伝えて、リマインドさせるほどのメッセージの絶対性を追求することになります。

アパレルブランドではファッションという流行や時代性の取り込みなど、普遍的な商品ではなく流動制の商品開発の連続です。

ビジネスのパワーアイテムがパレートの法則とはいかないまでも、比率が高まることがビジネスの継続性、安定性となります。



 2017/04/04 16:26  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

プロフィール
早田 敬三(そうだ けいぞう)
株式会社レナウン初代ミラノ駐在員として、ライセンス、現地生産企画のオペレーションを担当。帰国後、婦人企画、新規開発、紳士ブランド開発なども経験。
1998年Michael St John氏Venticinque Italia srl.社(本社ミラノ)をパートナーとして株式会社アドスインターナショナルを設立。
イタリア企業の日本市場進出のマーケティングコンサルタント、国内企業のブランド再構築プロデュースを手掛ける。

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