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企画MDとデザイナーのパワーバランス
次世代のブランドMDへ
【企画MDとデザイナーのパワーバランス】



右脳でクリエイトや感性中心に置くデザイナー(クリエイティブ・ディレクター)と左脳で数字やオペレーションの論理中心に置くMD(マーチャンダイザー)とは対極にあるようですが、役割において相互補完関係にあります。


特に実積がある長寿ブランドの場合、経験と実績が圧倒するブランド主(ぬし)のようなデザイナーとフレッシュな若いMDとの組合せ。

数字と企画実績で経営層からの信頼があるMDと新たな感性で臨もうとする若いデザイナーとの組合せ。
・・・がどうなるか?などは実務に携わっている方々には思い当たることがあると思います。

ほとんどの場合、このパワーバランスは如何ともし難いのです。





デザイナーは常に新しいアイデアを商品化することに、感性を研ぎすまし、チャレンジをしようと試みますが、売上数字がチラつくMDや営業担当者の声高な意見に押し切られる場面に遭遇します。

ブランドの刷新、原点回帰、新しいターゲットへの挑戦など商品企画でブランドを変えようとつい意気込んでしまいがちです。競合や市場の企画の動きを少しでも反映させようというクリエーターとしての使命感です。

MDもそんなデザイナーの悶々とした気持ちを十二分に感じつつ、実積と検証にもとづく商品企画構成に頭を悩ませます。

問題の共通点は「実績」が「決めつけ」になってしまうことから障壁となるのです。

特に実積のある人ほど「それは過去に失敗した」「これは無理、出来ない」「そんなことは意味が無い」などと否定から入る"ネガティブ分析官"が少なくありません。

会社や組織では結果から物事を判断するためにどうしても逆算の論理に
なります。


そのような近視眼で捉えない為には、俯瞰してお互を共有することです。

右脳のデザイナーはクリエイトのポイントを絞り込んでMDに説明し、
左脳のMDは数字の組み立てをデザイナーに説明できるかです。
それ以上は勇気を持って立ち入らないことがコツです。

その為に仕事の役割分担を「ブランドを視覚化する」が理解する上で重要になってくるのです。

私が提唱している「ブランドバイブル」は視覚でイメージを伝え、視覚で戦略を理解し、視覚でビジネスを運営することです。

人は視覚と脳で納得するとスッキリするものです。

人間関係で煩わしい思いは誰しもしたくないのですが、真の補完関係はお互いをプロフェッショナルとして尊重出来る・・・ではないでしょうか。
 2014/09/24 09:35  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ライセンスブランドは「子供の養子縁組」のようなもの?
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【ライセンスブランドは「子供の養子縁組」のようなもの?】




ライセンスという他人資産を契約で一時預かるというビジネスは
「子供の養子縁組」に似ています。

ライセンサーはライセンシーがどれほどブランドの
資産価値を評価しての取組なのか? 
単に知名度があるので一時的なてこ入れと思っているのか? 
など本気度を見ています。

ライセンサーとしては、ブランディングで自分たちが相手次第で、
どんな哲学で、どのように開発してきたかの「本物/真実を提示する」
という姿勢になるのです。







某欧州のブランドのライセンス契約で、先方の近年ヘッドハンティングされた
雇われ社長と日本の担当役員と取組条項や投資金額などで
一時暗礁に乗り上げたことがあります。

そんなときに解決になったのは、ライセンサーの創業者F氏と
ライセンシーの社長M氏との夕食での会話でした。

ブランドの過去の話や実積は担当者経由で散々聞かされているM社長。 
ところが創業者のF氏は過去はお互いShare出来ないが将来のヴィジョンを
M社長と共有したいと、熱く語り真の信頼関係なしにはブランドという
ソフト資産を醸成することは出来ないと断言したのです。

養子縁組されている子供達(ブランドの実務者達)は
親の本気度を感じているのです。

親同士の信頼度を敏感に見ているのです。

とりあえずライセンス・・・程度であれは投資ではなく、
経費の無駄使いになってしまいます。

ライセンスはブランドに真摯に向き合う絶好の機会かもしれません。


 2014/09/09 10:15  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ライセンシーの経費とは?
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【ライセンシーの経費とは?】


ライセンス契約を結ぶと、新ブランドとしてのニュースが
プレス広報のネタとしてあっという間に業界に広まります。

世間に知らしめる第一歩がメディアから取材や問い合わせを受けると
担当者としては「新ブランドの取組みが始まるぞ!」という実感を感じるのです。

売上げの数%のロイヤルティ費用さえ払えば、
コンビニのフランチャイズのようにノウハウと運営基準など
すべてのサポートがされると勘違いされがちですが
アパレルのライセンスではその国や地域でのブランド価値のアップや
ブランドイメージの維持を一番に求められます。



契約後にブランドバイブルを手渡されると、そこにはブランドロゴやカラーの
使用方法やアプリケーションがすべて実例と共に記載されています。
契約の初期段階では特にロゴやカラーなどの取扱いについては事細かにチェックされます。

運営面でもライセンサーの旗艦店と同じグレード、サービス、
投資を顧客の接点である店舗に求められることにもなります。

プレスや宣伝向けの写真やコピー、店舗設計や素材などまでの指定、
ディスプレイやVMDの標準化、ブランド哲学、クリエイティブ情報など
本当のスタートはここから始まるのです。

宣伝販促活動でも同様に依頼、提案、指示などが次々と連絡されてきます。



例えば本国のライセンサーがブランドの世界キャンペーンとして、
自然保護や災害被災へのサポートをブランド戦略として
決定すればライセンシーとしては参加や地域での投資を余儀なくされます。

異業種のアーティストやミュージシャンとのイベントや
コラボが世界規模で実施されるならば、別途予算も計上しなければなりません。

マーケティングこそがライセンスとしての一番の生命線なので
そこでの妥協はなかなかしてもらえないケースもあります。

これらを考えるとライセンスロイヤリティの他に宣伝、販促などマーケティング費用は
当然のことながらライセンシーの負担となり、予定外の予算計上が余儀なくされることもしばしばです。


商品企画面でもディレクションやこだわりのチェックがあります。
特許や独自の開発による商品企画は事前了承は当然ですし、
ローカルでのデザインリプロは容易に認められずに交渉事です。

さらにブランドのパワーアイテムとなると輸入仕入れ枠を要請されることもあります。



その他にブランド戦略の意思疎通や情報交換、
商品やマーケティングのアプルーバルなど旅費や出張の
必要最小限の固定費もバカになりません。

ライセンサーが大切にしていることは、
売上は勿論のことですがブランドイメージが資産として
どれほど高まるか?があります。

そのためにライセンシーがどれほどの投資を
ブランドにするかに掛かっています。



これらのライセンス業務のための費用を・・・
ブランド経費と考えますか?
ブランド投資と考えますか?




 2014/09/01 10:07  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

プロフィール
早田 敬三(そうだ けいぞう)
株式会社レナウン初代ミラノ駐在員として、ライセンス、現地生産企画のオペレーションを担当。帰国後、婦人企画、新規開発、紳士ブランド開発なども経験。
1998年Michael St John氏Venticinque Italia srl.社(本社ミラノ)をパートナーとして株式会社アドスインターナショナルを設立。
イタリア企業の日本市場進出のマーケティングコンサルタント、国内企業のブランド再構築プロデュースを手掛ける。

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