« 2014年07月 | Main | 2014年09月 »
イタリアと日本のブランド創りの違い
次世代のブランドMDへ


【イタリアと日本のブランド創りの違い】


イタリアのビジネスマンと日本のビジネスマンでは
ファッションブランドの組み立てと発想の順番が違うと感じます。

熱っぽく語る事柄が、知名度やブランド力をアップするために
どんな仕掛けをマーケティングで仕掛けるかのイタリア人。
どんな商品を作ろうと企画するのが日本人。
これって考え過ぎでしょうか?


イタリアは成功からの逆算、日本は商品の積み上げ発想というところが大きな違いです。


日本ではまず商品ありき!とばかりに商品デザインやサンプルを
社内での構想会議に掛けることから始まります。

社内の営業担当者が「商品ありきで、どんなモノを売るのかを見ないことには
営業開拓出来ない」と声高に発言する、昔の発想から抜け出せないアパレルもあります。




イタリアの新ブランドの立ち上げに関わった時のミーティングでは
熱っぽくブランディングのアイデアを誇らしげに語るメンバーや
成功へのイメージをビジネス視点で話が尽きません。

どのようにして知名度アップをするのか?
ターゲットの消費者心理や受信アンテナは何か?
ブランドキャンペーンやイベント案は?
投資のアイデア、経費、その効果とビジネス連動は?
などをテーマとして論議が尽くされます。


イタリア人とのディナーは日本の居酒屋談義とおなじで仕事の話になると夢中になります。
やはり仕事大好き人間が多いのですね(笑)


ともかくブランドの知名度アップを意識する
ともかくブランドの熱烈な信者を増やす

でも・・・
商品の話はほとんど出てきません


ブランドを最初に創る発想がイタリアと日本と違うのですね!?
 2014/08/27 09:37  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ブランドバイブルを盗め!
次世代のブランドMDへ

【ブランドバイブルを盗め!】


ライセンサーとしては、ライセンシーに対してかなりの条件をビジネスとして提示するわけですから、ブランド価値を相手に認めさせるヴィジュアルなMaterialが必要です。

それはプレゼンテーションを含めた「ブランドバイブル」の存在です。



通常のブランドマニュアルと呼ばれるものは、ロゴやカラーの基本形や使用上のレイアウト、ブランドイメージの写真やヴィジュアルの参考例、売り場の什器、ショップデザイン、
雑誌、ビルボード、看板、などブランドのロゴや写真が露出するすべての想定に対してあらかじめサンプルとなる「表現の仕方」を伝えるものです。。

ライセンシーはこれさえあれば展示会を開催する、ショップや売場を立ち上げる、雑誌の広告を打つ、イベントやショーを行う、などすべてのシーンを予測したブランド露出の手引きとして、それをもとにマーケティング活動を行うことが出来ます。

これらのバイブル(マニュアル)は、ただ単にブランドの運営やロゴの使い方の問題ではなく、ブランドイメージや顧客に伝えるべきメッセージが正しく、効果的にかつグローバルになされているかの指標なのです。

ライセンシーにアプルーバルを取るということが契約で明文化されているのは、まさにこのことなのです。

歴史、文化、言語、感性、経験、市場、消費者、ビジネスの価値観や風土が異なる地域の企業に、一定の契約期間のブランドの運営を任せるわけですから、市場へのメッセージの伝達理解や意思疎通の重要性は最優先事項です。

たとえ地域差や文化が異なってもローカル風にアレンジしたり、勝手にブランドイメージを変えることが出来ないのが、インターナショナルなブランドの第一歩です。




ブランドのとってデザインは企業秘密ですが、実はこのブランドバイブルこそが企業の最大極秘の情報なのです。



ライセンシーの貴方、ブランドバイブルがありますか?

ライセンサーを目指す貴方、ブランドバイブルという発想を持っていますか?
 2014/08/26 11:02  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ライセンスは集客の質と量
次世代のブランドMDへ

【ライセンスは集客の質と量】



ライセンスをしたくなるブランドに期待する要素は何でしょう?

結果を求める経営者視点からは、質の良い売上げと継続的な利益が上がるブランドであることを期待しています。

ライセンス料を払っても余りあるメリットは、利益率の高い企画設定であったり、消費者への浸透率が高いブランドメッセージ、プレス広報の実績率、異業種企業からのコラボの打診、ライセンス取組みによる人脈、国際的ビジネスの理解、さらには企業資産の評価など有形無形のものがあります。

結果を求められる担当者としては、知名度が既にあることで集客の質と量が高いことです。
集客力アップや短期でのイメージ作りをライセンス料を経費として考えると同時にブランドの信者作りやイメージクリエイトで他社に先んじることが出来ます。

ミラノのモンテナポレオーネ、スピガ通り、 エマニエル二世通りなど高級ブティック街で老舗と云われる専門店は大きな危機感を持っています。




昔よく見た風景は、お金持ちのカップルがスピガ通りを夕方ウインドウを見ながら散歩し、興味がある行きつけの店に入って「Ciao!」という会話が交わされています。それらは1年に一人当たり平均4.7回店を訪れるというデータです。これは3ヶ月に1回の頻度です。

H&MやZARAなどがエマニエル二世通りに出店するようになってからというもの、それらのショップへの訪問回数は一人当たり平均17回/年です。 この頻度は3ヶ月に4.2回の頻度となります。

販売単価や顧客のロイヤリティをふまえてもこの集客の質と量はビジネスに大きな結果の差をもたらします。

ブランドのイメージや知名度は集客の質と量を左右するものですから、ライセンスを契約するときには集客の質と量を事前にシュミレーションしておくことも当然ながら課題のひとつになります。

集客の質とはそのブランドのファン(信者) 度が高い顧客のこと
集客の量とはそのブランドへ訪問(アクセス)する回数のこと



あなたのブランドは集客の質と量はどれほどですか?


 2014/08/19 10:15  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ライセンスは戦略変換のきっかけ?
次世代のブランドMDへ

【ライセンスは戦略変換のきっかけ?】  


前回に「ライセンスは麻薬みたいなものだ!」と
少し否定的なコメントをしました。

逆説としては「攻めのライセンス」を如何に組み立てるとして考えることが戦略変換のきっかけにもなるということになります。


ライセンスによって得られるメリットを明確にすると契約期間内に具体的かつ積極的に企業体質が変わります。

一番のメリットはライセンサーとの交渉や業務の打合せを通じビジネスの現実的な視点が変わりことに気付くことです。

ライセンス担当スタッフになるとブランドの発想やブランディングのプロセスがこんなに違うのか?という新しい発見があります。

如何に自分たちが会社の風土や過去の経験、実積にとらわれているか?
マイナス思考や時代の変化にチャレンジすることに躊躇っていないだろうか?
本来の自社にあるメリット、強み、可能性を見過ごしていないだろうか?







得られる情報や経験とは商品企画、デザインなど表層的な事象だけではなく
クリエーターやメディアとの人脈作り、工場や原料メーカーの開拓、
海外の競合ブランドのナマ情報、海外の消費者の反響、プレス広報の人脈つくり、
ビジネスのプレゼンテーションや交渉術の手法など
ライセンス契約終了後に無形の資産が会社や担当者自身に残ります。

それらの自己資産を熟成させるその先には、将来いつの日にか自分たちがライセンシーになる青写真を組み立てる・・・そんな展望や野心があるからなのです。


 2014/08/08 17:47  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ブランドの危機感とは何か?
次世代のブランドMDへ

【ブランドの危機感とは何か?】


ファッションビジネスの経営者にとってブランドの危機感とは何でしょう?

当然ながら売上げや利益は重要なファクターですが、ファッションビジネスのブランド担当者がブランド運営で次のような兆候が見えたら黄信号です。

1) 安直な企画のコピー(人まね) 意識
トレンドや売れ筋など目先の実積アップの商品開発だけに意識が奪われがちな状況で日々の業務に追われています。
ブランド本来の企画や原点を忘れ、消費者をファン(信者)にした時の新鮮さがブランドや商品に表現されていないことも同時に認識しています。


2) 顧客の質と量が変わっていることにに気付かない。
10年、20年と長寿ブランドとして君臨している企業に限って、実積をあげているMDやデザーナーが過去のや失敗例などにとらわれている為に、顧客の価値観や情報の取り方の変化に気付き難いことが上げられます。


3) 新規流通やチャンネルへの対応不足(過去の決めつけのリスク)
百貨店や専門店など馴れている流通システムに固執するあまり、Webショッピング、スマホショッピング、TVショッピング、カタログ通販、雑誌通販、異業種チャンネル、代理店販売など可能性や研究を自ら閉ざしている嫌いがあります。
消費者は何を購入するかではなく、どこでどのように購入するかのチャンネル選択も変化しています。



経営者は売上げ報告とバランスシート以外に自社ブランドの危機感を察知するアンテナを持っているかを問われています。

あなたの持っている危機管理アンテナはどれですか?
 2014/08/06 11:44  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

プロフィール
早田 敬三(そうだ けいぞう)
株式会社レナウン初代ミラノ駐在員として、ライセンス、現地生産企画のオペレーションを担当。帰国後、婦人企画、新規開発、紳士ブランド開発なども経験。
1998年Michael St John氏Venticinque Italia srl.社(本社ミラノ)をパートナーとして株式会社アドスインターナショナルを設立。
イタリア企業の日本市場進出のマーケティングコンサルタント、国内企業のブランド再構築プロデュースを手掛ける。

Keizo Soda

バナーを作成
出版書籍
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパレル携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ

http://apalog.com/soda/index1_0.rdf
更新順ブログ一覧
リンク集

アパレルウェブ公式モバイルサイト
スタイルクリップ
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード