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ライセンスは諸刃の刃!?
次世代のブランドMDへ
【ライセンスは諸刃の刃!?!?】


つい先月の三陽商会のバーバリー契約終了のニュースは、
数年前から業界で囁かれていたことが
現実となったわけですが、やはりショックで複雑な思いです。


ライセンスという言葉は人をビジネスという舞台で自分を変えてくれると
錯覚させる麻薬のようなものです。

いつかは止めなければならないことを自覚しています。
そして一生続けることが許されないことも知っています。

それにもかかわらず、速効性を期待でき、
すでに知名度のあることで人々の注目を集めやすい
ビジネスの実積を短期間であげるのではという
目先の誘惑に駆られます。




ロイヤルティーはゼロからブランド力を上げるより
明確で短期間で実積を上げる経費と考えて取組むのですが、
気づいたら自社での利益貢献度が高すぎると
辞めるに辞められないほど、蝕まれていることに気づきます。

抜け出せない状態にライセンサーが相手の弱味につけ込んで
ロイヤルティーのアップの要求をします
宣伝販促費の協賛金をもちだすのです
リプロ条件を減少させ、本国の商品買い付け枠を増大要求
などNOと言えない状況にジリジリと追い込まれます。

ある日契約終了の通知を受けて初めて事の重大さに気付きます。
いや、気づいていたのに先送りをしていただけかもしれません

10年、20年とライセンスにかけてきた投資(経費)金額を
自社ブランドにつぎ込んでいたら今ごろどうなっていただろう!
と綺麗事や後悔は何の意味がありません。

海外から留学生を面倒を見て、日本で投資をして才能を磨かせ、
高い学費をつぎ込んで、その挙句
ある日「本国に帰ります。育ててくれてありがとうございます」

気付くと自分の子供は公立中学、高校でスポーツや才能への
投資をしてきませんでした。




受け身でライセンスをするのか、
積極的にライセンスの価値と目的を持って契約するか・・・・


麻薬にならないためのライセンスの取組み方はあるでしょうか?
もちろんあります。

攻めのライセンスをしましょう。。。。。



 2014/07/29 18:49  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

オリジナルブランド派? ライセンスブランド派?
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【オリジナルブランド派? ライセンスブランド派?】


近年、ライセンスブランドとオリジナルブランドの論議が活発化していますが、
それぞれのメリットやデメリットは明確です。


某レディスアパレル企業がライセンス契約をしました。
経営者は短期間でリターンを求め、継続か撤退かで見極めて投資を
無駄にしたくないとのことです。

通常のライセンスブランドは既に知名度があり、
消費者の信者たるファンが期待されています。

しかし現実は、日本未上陸でイメージが浸透して、
知名度と実績のある大物ブランドなどという都合の良いブランドは
ほとんどありません。

生まれて間もない実績の少ないブランドといえども、
ライセンサーはブランドイメージや戦略については妥協がありません。




ライセンシーの立場ではロイヤリティは経費であり、
自社ブランドの場合は比較的時間をかけてでも自社資産としての
評価を構築しようとしますが、ライセンサーからは計画と結果をもとめられます。

昔は大金を叩く代わりにすぐ実績を期待出来るブランドがありましたが、
今では一緒にブランドを育てることを求められます。



自社ブランドを資産として育てるか?

ライセンスブランドを出来るだけ短期間で回収実績を期待するか?




あなたはどちら派ですか?


 2014/07/24 18:25  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

イタリア人にとってはメーカーと工場は大違い!
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【イタリア人にとってはメーカーと工場は大違い!】


日本では「うちはあの有名なAブランドの製品を作ってます」と
自己紹介するメーカーさんが多く見受けられます。

自社の技術、品質が業界で評価されているという自信と
プライドが商品にあると得意先に伝えたいからでしょう。


一方、イタリアメーカーの社長はまず自社ブランドの自慢から始まります。
Veronaの某メーカーのオーナーと話をしたときに
「ウチのFブランドはPitti Uomo展示会でも技術力、デザイン力が高いと評価のあり、
新ブランドの立ち上げに是非協力して欲しい!と一流ブランドからオファーが
あったので受けることにしたよ」という調子です。

有名ブランドの単なる下請けじゃない・・・自社ブランドが評価され、是非生産して欲しいと依頼されたということがプライドなのです。




イタリア人にとって工場とは、他人の商標のブランドで指示された
デザイン企画を忠実につくり、価格も発注者との交渉です。

勿論買取ですから、生産量から利益は想定できます。

しかし自社ブランドを持つメーカーとは、商品や価格設定は
勿論のこと流通やブランド投資などビジネスの裁量権と
責任はすべて自分にあります。

それが誇りであり、自社ブランドがプライドの象徴なのです。


プライドだけでは工場スペースが埋まらないので、
ラグジュアリーブランドのGからの生産依頼を受けたのですが、
契約条項にそのGブランドの生産をしている事実や、
企画デザインはもとより素材原料ソースなど一切は
守秘義務契約で縛られているとのことでした。


最後にボソッと本音が出ました。

大きな仕事で利益も少なからず確保出来るし、
工場ラインも仕事量が安定します。

利益も欲しいし、プライドも充したい!

メーカーと工場は大違い・・・でも、嗚呼〜 イタリアブランド!!!


 2014/07/17 11:31  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

商品悪人論は日本的?
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【商品悪人論は日本的?】



売れないのは商品が悪いから、デザインや企画が悪いから、
上代が高かったからなどとモノ(商品)のせいにしてきました。


商品悪人論です。


内見会や展示会で「今シーズンのテーマ」や「商品、素材への思い入れやこだわり」を
伝えることで如何に自分のブランドが採用されるべきか、注目して欲しいと
自己主張を必死に繰り返しているのです。


今から思えばビジネスの成否は商品だけの問題と決めつけていたきらいがあります。

傲慢だったかもしれません
勘違いだったかもしれません
気負いだかもしれません


売上げが上がらないのは商品が悪いから・・・という『商品悪人論』に
本質をすり替えて言い訳をしていたのです。

商品企画を一から見直せ!
担当デザイナーを変えてみろ!
他社の売れ筋をもっと取り入れろ!
などの経営者の声を聞いたことは少なくありません。



一方イタリアではブランド価値を上げるマーケティングディレクターの力量が問われます。
新任のマーケティングディレクターを契約したとの噂は、社内に期待をもたらします。

新しいマーケティングディレクターが就任すると、彼(彼女)はどんなイメージで、
どんな具体策でブランドを蘇らせようとするのだろう!?と皆の注目の的です。

商品ではなくブランドがどのように変わるのだろう?との期待です。


ブランドの再構築とは商品デザインをも含めたブランドイメージを
消費者に如何に大胆に伝えるかに絞られますが、
日本のように商品だけでブランドイメージを変えるとの発想はありません。

当然のことながら宣伝、販促、イベント、キャンペーンなどのために経営者に
投資の裏付けを求めます。

商品悪人論ではないので、「商品以外でブランドを活性化させるには・・・」は
それ相応のアイデアがあり、その実現のための投資を求めます。

日本ではマーケティングの効果を過小評価しているきらいがあります。

ビジネスの第一ステップは注目度、集客があって初めて商品を消費者が判断するのですから。


そろそろ日本的な商品悪人論から卒業しませんか?
 2014/07/11 15:20  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ブランド価値を上げるのは誰の役割?


【ブランド価値を上げるのは誰の役割?】



アパレルのみならず、ブランドはイメージという付加価値を醸造する力です。

ブランド担当者はいやというほど実感しています。

知名度アップは単価アップ、利益アップに繋がるということ
知名度アップは集客力アップに繋がるということ
知名度アップは流通、営業交渉に優位だということ
知名度アップはブランドのファン(信者)を増やすということ
知名度アップは消費者に衝動買いを誘発させやすいということ
知名度アップは異業種とのビジネスチャンスが増えること


経営者も認識しています。

知名度のあるブランドは企業 イメージを上げること
知名度のあるブランドは企業価値や信用力を高めること
企業買収やM&Aでは数字では見えない資産 評価がブランドにあること
知名度のあるブランドは企業に優秀な人材確保の機会が増えること



自社ブランドこそ認知度と付加価値をつけるべきと多くの人が理解しています。





しかし、その知名度のあるブランドを誰が創るのでしょうか?

商品をデザインするのはデザイナーです
生産管理をするのは仕入れ担当です
売場交渉は営業担当です
売場環境を魅力的にするのはVMDです
顧客に接客するのは売場店員です

それではブランド価値を高める責任者は誰が適任でしょうか?
勿論経営者でありますが、現場では商品企画MDが適任者であり、ブランドマネージャーであるべきであると確信します。


モノ(商品)を語れる人が、ビジネスを創るから強いのです。
商品を作る企画MDから、ブランド価値を高めるMDへ・・・

期待されています。

 2014/07/07 15:03  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

プロフィール
早田 敬三(そうだ けいぞう)
株式会社レナウン初代ミラノ駐在員として、ライセンス、現地生産企画のオペレーションを担当。帰国後、婦人企画、新規開発、紳士ブランド開発なども経験。
1998年Michael St John氏Venticinque Italia srl.社(本社ミラノ)をパートナーとして株式会社アドスインターナショナルを設立。
イタリア企業の日本市場進出のマーケティングコンサルタント、国内企業のブランド再構築プロデュースを手掛ける。

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