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ブランドを絞り込みは・・・諦める勇気?
【ブランドを絞り込みは・・・諦める勇気?】



ブランディングで重要と云われる要素のひとつに「絞り込み」があります。

何のためにブランディングをするかというと、
知名度を上げる、信者ファンを獲得する、他との圧倒的な差別化で売上を上げる
など結果を求めるためのアクションプログラムだからなのです。

そしてその効果をさらに上げるために「絞り込み」が必要となってくるのです。

ところがアパレルで「絞込み」と言うと売れ筋や実績、評判の良い商品を集めるという商品視点だけのおざなりな論議に陥りがちです。

最初からマスを狙うということは異なるリクエストやターゲットになんでもかんでも迎合したりおもねたりすることと同じになのです。


商品ではなくブランディングで「ともかく、少しでもマスの幅広い顧客狙いというマーケティング」を諦める勇気を持つことです。





最近、事業停止になった「小悪魔アゲハ」

2006年創刊時は"キャバ嬢のバイブル"として話題になり、
2年後には発行部数35万部、絶頂期の2009年は74億円の売上げでした。

当時は18~22歳くらいのキャバ嬢をターゲットという、
あまりにも絞り込んだ、狭くも分かりやすいブランドでした。

単なる女子大生、OLさん、若い女性などのヤングターゲットではなく
「キャバ嬢」という意表を突く固有名詞がキーワードとなり、
メディアの露出が増えて、ブランド名が浸透したのです。


これはターゲット以外をまず諦めるという決断をすることで「絞込み」が出来たのです。


小悪魔アゲハから「女子大生、女子高生、OL、若いママ・・などは
狙っていません!」と言われるほど気になるのです。

実際のビジネスでは、メガネ、つけまつげ、 ネイル、アクセサリーなど
商品自体は普通ですが「小悪魔アゲハ」という派手なパッケージに引き寄せられ、
ターゲット外の一般の普通の若い女性が購入しています。


「小悪魔アゲハ」というイメージで集客し購入に結びついているのです。


ブランドが目指すコンセプトの反対勢力を熟知し
「最初からマスターゲットを狙わない」勇気をもって望むこと、
それこそ「絞り込み」です。

皆に好かれようとする優等生タイプのブランドって、実はインパクトがないのです。
どこにでもあるから。。。
それら記号ブランドは商品デザインと価格競争というスパイラルに陥るだけなのです。


ブランディングの目安を他ブランドのモノマネや、成功事例のコピーなどを
教材としているなら独自性のあるユニークなブランドにたどり着きません。


万人受けする戦略や横並び企画のリスクとは真のファンや信者に到達しないことを意味します。

真のファンは多くの市場の中から自分の琴線に触れるブランドメッセージやイメージを欲しているからです。


そのために貴方のブランドは何を諦めますか?
 2014/06/30 11:17  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

アパレルブランドの真の成功は!?

【アパレルブランドの真の成功は!?】


ブランドコンサルや面談などで、経営者の方やブランド責任者の方に
最初にする質問は「あなたのブランドの成功って何ですか?」です。

ブランドは売上げや利益が月別、年別で判断されますが、永遠に右肩上がりとはいきません。数字という量的判断と知名度やブランド信者などの質的判断基準を持つ必要があります。

ファッションという不確定な世界、消費者の価値観や感性の変化、
場当たり的なマスメディアの情報、所詮衝動買いの延長など
不安要素を挙げたらキリがありません。





利益追求のビジネスですから、一時的な売り上げも急激な減速や在庫の滞留など勘案して最終ネットで如何に残すかが株主への責任となっています。

インタビューや面談で共通点は行きつくところ、
継続的な利益が上がる仕組みはできないだろうか?
そのためには一過性の顧客ではない「信者」をどのようにつくればよいのか?
ブランドのロゴが集客力を持つためのマーケティングとは?
最終的に合併やM&Aなどでブランドが会社の資産として実際に評価されるにはどうする?
などが挙げられます。

もちろん経営者の責任ですが、経営層と現場に一番密接な実践的ブランドMD、事業部責任者の人達の才覚で可能性は大きく広がります。

それらの人達は将来、独立して自分のビジネスを興そうとしている事業部長やMDだとするならば、それらの野心家こそが真のブランド成功の原動力になります。

野心のあるビジネスマン、いいじゃないですか!







 2014/06/25 17:45  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

Previously enjoyed Rolex
【Previously enjoyed Rolex】



ミラノのレストランでの話題。

「Keizo ! 最近の米国のビルボード(看板)にあったフレーズに
「Previously enjoyed Rolex」とあったのだけれど
何のことだか分かる??」とご夫婦で私をからかい始めたのです。

Previously enjoyed は最近まで楽しんでいた・・・という意味でしょ?、
どういうこと?と切り返すと奥様が笑いながら「Second handつまり中古品ということよ」と説明をしてくれたのです。

中古のローレックスの時計販売の看板にSecond handと云わずに
Previously enjoyed Rolex(最近まで誰かが楽しんでいたローレックス時計)だという表現が面白いと大受け。

奥様が私の夫も「Previously enjoyed Hasband=誰かが以前楽しんでいた離婚歴のあるご主人」だから・・・
と大笑いです。

このフレーズ日本でも流行るでしょうか。。。。


 2014/06/19 10:15  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

バイヤーはニュースを欲しがっている
次世代MDを目指す貴方へ!
その14:【バイヤーはニュースを欲しがっている】



ブランド担当者とバイヤーとは二種類の商談があります。

一番目は、売場、実積、担当、などすでに決まっている継続、
ブランドとバイヤーは商品の価格、デザイン/企画、納期など
発注の最終権限を行使するか否かの商談です。

二番目は新ブランドや既存ブランドの新規売場へのプレゼンテーションなど
取組の決定を促す為の商談です。



特に二番目のブランド採用の可否は既存ブランドの継続など
取組に関してはバイヤーもしくは担当上司が出席します。

内見会や展示会でバイヤー心理として注目するのは商品以外の要素が大きくあります。

新ブランドのニュース(価値)は何でしょう?
ブランドの起源やなぜこのブランドが世に問われるのかを知りたいのです。
売り方(販売方法)がユニークなのですか?
生産者や商品の原料等が特許/独占/ユニークなど注目されるのでしょうか?
著名人の御用達というニュースがあるのですか?
商品の機能が意外な発想で使われているのでしょうか?
本来異分野で使われる原料や資材が使われているのでしょうか?
ブランドの販促がとてもユニーク且つ明確で魅力的なのでしょうか?
事前のプレス広報活動がすでに広がって反響があるのでしょうか?

などいろいろな要素があります。



バイヤー心理はこれらのニュース(情報)の質と量によって社内への説得材料となります。
バイヤーに自身を持たせることが出来て初めてブランドの機会が訪れるのです。


バイヤーは商品以外のニュースを欲しがっています。


 2014/06/17 13:07  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ライセンスは惚れた気持ちと決別時期を知っておくこと
ライセンス・ ビジネス考

その3:【ライセンスは惚れた気持ちと決別時期を知っておくこと】


経営者にとってライセンスは冷静な分析や計算だけではなく、恋愛のように衝動的に決断をしていることが珍しくありません。

ライセンサーのオーナーの哲学、ブランドのヴィジョン、先方のアトリエでのクリエーターとの会話、ブランドのビジネスプレゼンテーション、ショップでの消費者感覚、ショーやパーティでの雰囲気、宣伝の発想や企画の意外さ、などです。

経営者のイメージはこれを導入した時の新たな一歩を瞬時に想像してしまうのです。
惚れた女性(男性)とこれから築くであろう生活の夢を描くのと似ています。

ただ、ライセンスはビジネスなのでもっと現実的に、したたかに決別時期を覚悟する必要があります。

例えば、専門学校や留学のように4年という期間限定で卒業すると決めていると、
その期間に学校から何を習得すべきか?
そのディプロマや資格は本当に価値があるか?
それは自分に将来何をもたらすのか?
卒業した後にそのメリットはビジネスにどう生かされるのか?

終わりがある学生生活だと理解しているからです。


恋愛は相手に永遠の愛を与えると誓いますが、ライセンスは契約期間内にどれだけライセンサーから「得べかりし有形無形の利益」を搾り取るかというしたたかな計算があってしかるべきです。



感情でライセンス契約をしている経営者に限って、契約終了は裏切られた気持ちになります。

ライセンスは初心に戻って惚れた気持ちを大切にしつつ、別れた後に後悔のない気持ちで向かい合うほどの勇気が必要です。

難しいです
 2014/06/11 10:49  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
早田 敬三(そうだ けいぞう)
株式会社レナウン初代ミラノ駐在員として、ライセンス、現地生産企画のオペレーションを担当。帰国後、婦人企画、新規開発、紳士ブランド開発なども経験。
1998年Michael St John氏Venticinque Italia srl.社(本社ミラノ)をパートナーとして株式会社アドスインターナショナルを設立。
イタリア企業の日本市場進出のマーケティングコンサルタント、国内企業のブランド再構築プロデュースを手掛ける。

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