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ブランド資産は利益を創り出す!?
次世代MDを目指す貴方へ!
その10:ブランド資産は利益を創り出す!?


自社ブランドとライセンスブランドはビジネス視点では比較しやすいものです。

ブランドへの投資に対してリターンを求めることはどちらの形態でであっても同じことですが資産としてブランド商標が帰属しているのが自社なのか他人なのかの違いがポイントです。

大きな違いはライセンスブランドとは他人の資産を一時的に商標を契約で使用権をもってビジネスをしているので、いくら知名度が上がってもイメージが輝いても契約が終われば最終的には元のライセンサーにそのブランド資産が帰属します。





著名なインターナショナルブランドが10年かけてやっと日本市場で軌道に乗り、これから利益を上げて投資分を取り返そうとする矢先にライセンサーから契約終了の申し出があり、ジャパン社設立とう流れになり美味しい実を刈り取れずに泣く泣く契約解除に合意したアパレルの話は珍しくありません。

折角活用しているライセンスのノウハウや運営している情報が契約終了とともに、それ以降は自社では活用出来ないという場面にも出会います。

ライセンシーの中には契約期間中に出来るだけ情報やビジネスメリットを享受し、そのノウハウを如何に自社ブランドに反映させ、内部蓄積として資産価値を上げようとしているしたたかな企業もあります。

将来的には自社ブランドがライセンスブランドとして異業種や他の国・地域でライセンス料をもたらすように資産価値を高めるという高い目線での取組開発を志している企業もあります。


日本では「当社はあの有名な○●というブランドをライセンスしています!」と自慢している企業がいますが、欧米の企業では自社ブランドが如何に素晴らしいかということが優先し、ライセンスは戦略的に契約をして享受しているという立場であくまでも自社ブランドが大切というポリシーです。

素晴らしい自社ブランドが構築出来ると云うことは、1)ブランド力で商品の売上利益が上がり、2)ライセンス契約でロイヤリティ収入が上がり、3)最終的にブランドの資産価値を他社が認めれば企業価値も上がるということになります。


ブランドの成功がもたらす真の成功ストーリーを経営者やスタッフの方々がどのくらいイメージ出来るかが資産価値を高める第一歩です。









 2013/08/29 18:40  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ブランドは経費?それとも投資?
次世代MDを目指す貴方へ!
その9:ブランドは経費?それとも投資?


ブランドのイメージや知名度を上げる為の宣伝販促などのマーケティング費用は経費なのでしょうか?それとも投資なのでしょうか?


それはひとえにブランドを「大切な資産」と考えているか「分類上の記号」と考えているかではないでしょうか?




会社の状況が厳しくなると宣伝費や販促費用などは削減の対象になりやすいものです。それは利益から支出するこれらの費用は予算金額を一気に増やしても即効性がないかわりに、削減をしても時差があるのですぐには売上に影響し難いと考えられているからです。

投資とは自分の大切な子供への教育費のようなものです。
音楽やスポーツ、才能を見つけて可能性を将来に託す親の気持ちは、子供への投資にすぐリターン(成果)を求めませんよね。

愛する子供がだんだんと力をつけてくる実感を感じている親は、投資に関しては自分を切り詰めても何とかしたいと考えます。

塾やお稽古ごとを家計が厳しいので一旦中止してもすぐには才能や技術が落ちる訳ではないのですが「継続こそが大切だ!」と考えるのが親心です。
それは才能や技術そしてイメージや評判などが一朝一夕に身に付かないことを知っていているからです、ブランドのように。



ブランドへの支出を単なる経費と考えている人は接待費のようにその効果が短期的に反映されるべきだと期待しているからでしょう。


最終的にリターンを期待するのは同じですが、継続的にしたいと思うのが投資で、すぐにでも結果を求めたくなるのは経費なのでしょう。

あなたのブランドは資産ですか? それとも単なる記号ですか?

 2013/08/26 08:53  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

センスとロジックを形にする
次世代MDを目指す貴方へ!
その7:センスとロジックを形にする!?


バイブルの商品企画編です。

次世代の企画MDの多くの時間を費やす仕事はデザイナーなどクリエーターと感性をビジネスにする商品企画を組み立てることです。

ファッションなのでとかく日々のトレンドや情報の後追いになったり、新たなイメージ発信に注力しがちですが、本来のブランドディレクションの再確認とトレンドや情報にどれほどコミットしてゆくかなどの方向性を「見える化」出来ているでしょうか?



企画感性を方向づける商品構成枠、消費者とデザインを結ぶイメージマップ、市場やターゲットを理解するパネルマップ、競合ブランドとの分析、上代など一目瞭然の比較マップ、政策的戦略にもとづく原料のポジショニング、時系列での商品投入マップ、などをセンス(感性)だけではなくロジック(数字や表)で俯瞰的な流れをつかむことが出来ているでしょうか?





ともすれば、個別のデザインや企画だけに入り、業務を感情で押し進めていると大きなブラックホールに陥っていることが後で気付きます。

この企画の俯瞰的な流れは展示会というビジネスシーンでバイヤーへのプレゼンテーションでは効果的な手法の一つでもあります。



ファッションは感性(センス)ですが最終的には売上や利益といったバランスシートに残る数字(ロジック)がその成否を示すので、企画も当然ながらセンスとロジックが次世代MDには要求されていることを認識しておく必要があります。



 2013/08/22 19:53  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ブランドが利益をもたらす!?
次世代MDを目指す貴方へ!
その6: ブランドが利益をもたらす!?



バイブル・マーケティング編です。

新ブランドのプレゼンテーションでいきなり商品サンプルをディスプレし、企画の説明を始めるMDがいますが、経営陣や投資家の視点から一番知りたいのは、そのブランドがどのように成功して投資に対するリターン(売上利益)がある仕組みなのかです。


市場や消費者などの欲求に対し何がビジネスの骨子なのか?
狙うべきターゲットの分析とその絞り込へのプロセスは何か?
どのような斬新なブランドイメージを伝えるか?
ブランドのロゴ・カラーのアプリケーションで浸透度の証明が出来ているか?
ビジネスモデルとして何が従来と異なる強みは何か? 
ビジネスがどのように動き中期的に会社へのリターンがどの程度あるのか?
そのための投資が適切・効果的・実践的であるのか?


など経営者や投資家がGO!を出す為のプレゼンテーションやビジネスの説明が欲しいのです。





このマーケティング編は将来的にそのブランドがライセンスブランドとして異業種や海外の顧客にプレゼンテーションをする基礎となります。



はじめてプレゼンテーションを受けた海外や異業種企業が「このブランドを自分たちの事業に取り入れることで新たなビジネスを創造でき、利益をもたらす!」と確信するほどの戦略資料となるかなのです。



これらを配布形式資料の論文ではなく、視覚に訴えるプレゼンテーション資料として「見える化」をするのです。

最初の15分で経営者や投資家にこの確信を持たせることが出来るか否かがすべての勝敗を決めると云っても過言ではありません。

 2013/08/20 08:56  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ブランド戦略の見える化
次世代MDを目指す貴方へ!
その5:ブランド戦略の見える化 




ブランドバイブルはブランドの考え方を整理するもので総合的な戦略認識としてのマーケティング編と実践的な運営マニュアル的なカテゴリー編があります。

マーケティング編とは文字通り「顧客が求めるブランドの商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動」を分かりやすく且つ簡潔にまとめたものです。


カテゴリー編には1)商品企画戦略 2)販売企画戦略 3)宣伝販促企画戦略があり各分野でブランドとして基軸とそれに対する実践のディレクションを形にします。



商品に携わるデザイナー、コーディネイター、パタンナー、クオリティ、情報の企画部門、また店舗運営、スタッフ教育、売場企画、営業開拓や新規チャンネル交渉の販路開拓の販売企画部門、宣伝や販促イベント、広報プレスなど集客や告知の専門である宣伝販促部門など分野のスペシャリストとカテゴリー編として認識を集約し共有します。

さらに各分野の重要性は勿論のこと、ブランドの全体像を共有することも忘れてはなりません。

これらの情報/価値観の認識が経営陣のトップから顧客に接する店頭スタッフの方々にいたるまで浸透している状態が強いブランド集団となるのです。

これらを文章の羅列ではなく、出来るだけヴィジュアルや写真、表、イラストなどを挿入することで視覚で理解しやすいブランドの戦略マニュアルとして考え方を構築し「見える化」することにあります。

ブランド管理や本来のブランドコンセプト、哲学、背景など普遍的なものを形にすることで実践に即したものとなり、ブランドのブレや誤解、ご認識が携わる人々から取り除く役目をするのです。
 2013/08/12 08:10  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
早田 敬三(そうだ けいぞう)
株式会社レナウン初代ミラノ駐在員として、ライセンス、現地生産企画のオペレーションを担当。帰国後、婦人企画、新規開発、紳士ブランド開発なども経験。
1998年Michael St John氏Venticinque Italia srl.社(本社ミラノ)をパートナーとして株式会社アドスインターナショナルを設立。
イタリア企業の日本市場進出のマーケティングコンサルタント、国内企業のブランド再構築プロデュースを手掛ける。

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