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思いつきをビジネスにする時!?
「遊び心のパーソナルブランディング」シリーズ
その5:思いつきをビジネスにする時!?



最近、プロボノで会津塗という伝統工芸をビジネスにするプロジェクトのお手伝いをしています。

異なる企業でリサーチ分析、マーケティング、デザイン、広報、オペレーションなど各分野の第一線のプロフェッショナルなメンバー達と「会津塗という伝統工芸を如何にビジネスにするか」というテーマで発想、着眼点、商品アイデアなどのブレストを通じてのプロジェクトです。

そして、いよいよそれらの案をビジネス化へするというステージに入ってきました。

漠然と漆塗りのアロマポットがあれば癒しになる?
スマフォのケースを漆塗りにしたら可愛い?
漆塗りのお洒落なボタンを提案しては?
ネイルを漆でデザインしたら?
・ ・・などいろいろなアイデアや発想が出てきます。

それらの思いつきやアイデアをビジネスにする時には何が必要でしょうか。

最終消費者の欲求を満たす企画であるか?
もちろん、そうです。

インテリアショップなどの売場においてカッコいい?
もちろん、そうです。

でもそれだけではビジネスになりません。

まずはその企画や商品に誰がお金を出すか?です。 
そのお金を出す人が本気になるか?
興味を持つか?です。
感激するか?
切望するか?
その企画に意欲や野心を示すか?

いかにバイヤーや企業の企画担当者に「開発費を負担させて頂きますのでその商品化を是非してください!」と云わしめるかです。

どの会社でも企画開発費が潤沢にある訳ではありません。
担当者が社長に直訴してもその開発費を捻出したいと思うアイデアでしょうか。

バイヤー、企画担当者、仕入れ責任者はビジネスとしての視点で見ています。
「面白い」「かわいい」などより「売れるか」「買いたくなるか」「ニュースとして発信力があるか」「リスクはないか」「投資は必要か」「これで自分に何が良い事があるか」「市場性はあるか」「適切な価格が見込めるか」「ロットはどのくらい」「自社だけの独自性になるか」・・・などを10分ほどのプレゼンテーションの一瞬で判断してしまいます。

その時点で目を輝かせれば「もっと聞かせてください!」となり
時間の無駄だと思ったら「いづれこちらから連絡を差し上げますね」とやんわりと否定信号が出てきます。

私たちのアイデアはビジネスマンにお金を出させるものでしょうか。
 2013/03/28 09:06  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

原料は自転車のゴムチューブ!!??
3月19に〜22日まで渋谷南平台でroomslink Tokyo展示会が開催されました。

その展示会場のブースの一つに自転車のゴムチューブ素材を使った商品が展示されていました。

ジャケット、メッセンジャーバッグ、自転車用ヘルメット、財布、ベンチ風椅子、棚などです。

特にジャケットやヘルメットはディスプレイされていることもあり、多くの人達が足を止めていました。ジェトロ(日本貿易振興会)のスタッフが海外の顧客を案内している20人ほどのツアーがありましたが、好奇の目から足を止め、一転興味が湧いたのか何人も「これ何ですか? 凄い! どうなっているの?」と質問などがありました。


素材が廃材の自転車ゴムチューブなのでジャケットなどは重く、チューブの匂いがして何の機能もない商品なのですが、それに余りあるユニークな質感がとても魅力的なのです。
一つ一つ継ぎ合わされて生地になっており、その生地をパーツ毎に裁断し太めのステッチで縫製がされているのです。

素材の妙とはこのことを指すのでしょうか、ゴムチューブの質感がとてつもなく面白いメッセージを発信しているのです。


作者であるA氏はアーティストとして知られている方ですが、実際にお会いすると「作品を紹介して頂くのは良いですが、実際に販売は出来ませんし、同じものを生産するということはしていません。もちろん商品に上代もありません。売れては困るのです(笑)・・・」と飄々と説明をしてくださいました。


不思議なことに・・・
生産出来ません!
販売は出来ません!
商品の上代は付いていません!
さらに別の商品を作る気はありません!
・ ・・とアーティストとしての当然のメッセージが展示会という販売目的の場所では却って輝きを放つのです。

作品をみつけた我々としては、もっと知りたい!と思うものです。

久々に展示会で「発見!」をした思いです。
改めてアーティストの着眼点の素晴らしさに感動しました。
 2013/03/21 09:04  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ブランドネームとロゴは違和感?不思議感?が大切!
「遊び心のパーソナルブランディング」シリーズ
その4:ブランドネームとロゴは違和感?不思議感?が大切!



個人やオリジナルのブランディングをする時のネーミングやロゴのデザインなどは楽しい作業の一つですね。

大企業のブランドやファッションビジネスのように資本とマーケティングの背景があるビジネスと比較すると、私たちがオリジナルで立ち上げるブランドは告知のためのマーケティング費用が出せない前提でブランディングを考える必要があります。

私がお勧めするのは世の中のブランド名やロゴを安易に真似しないことです。

ついつい著名ブランドなどの真似をすることで同様の成功を夢見がちですが、ブランドはその露出の頻度、品質、方法など消費者の脳裏に到達するためのプロセスが大きな差になっているのです。

知名度をあげるために100回ブランドを露出してターゲットに覚えてもらう余裕がないので、5回,10回で印象が残るには「他と差別化したネーミングやロゴ」が有効で必要不可欠なポイントです。

つまり「ん!?」とう違和感というか意外感が消費者のイメージに残る良い方向に進めばユニークなブランディングの第一歩になるという発想です。

ArmaniやGucciなど何十年も何億円も投資した、またはこれからも投資するであろう知名度の確立しているブランドは「シンプルで削ぎ落としたブランディング」が当然です。

しかし、これからユニークなブランドを資本と背景が限られた状態で開発する場合は効率的な作業が要求されます。

売場や雑誌などで目にしたブランドなどを思い出そうとする時に何をしますか?
私だったらGoogleかYahooをして関連ワードやネーミングで検索をします。

つまり「検索しやすいブランド」「日頃使われない固有名詞などのケーワード」で検索した途端にトップページにくることはブランド到達の基本ですよね。

検索されやすい「ブランドネーム」「キーワード」「コンセプト」「背景・ストーリー」など工夫をする事で実現性の高いブランドへの第一歩になります。

自分のブランドを立ち上げる時にはこのブランドネーム、ロゴ、キーワードをじっくり考える事をお勧めします。





 2013/03/18 09:46  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ブランドネーミングとキャッチコピー!?
「遊び心のパーソナルブランディング」シリーズ
その3:ブランドネーミングとキャッチコピー!?


特別な商品やサービスをブランディングする時に必要なことの一つに「商標登録」があります。 ブランドネームを特許庁に登録して自分の資産と考えます。

せっかくのアイデアを広める一番のポイントは検索にひっかかるキャッチコピーやブランド名を考える事です。

とかくデザイン,機能など商品そのものへの注力がありますが、

最近知ったのですが無料のソフトに「鬼から電話」というのがあります。

鬼から電話は、言う事をきかないお子さまのいろいろな困った行動に対して、赤鬼やお化けが代わりに電話越しでお子さまを説得する無料アプリです。

鬼から電話では、「言う事をきかない時」はあかおに、「歯磨きをしない時」はゆうくん、「お片付けをしない時」はささきさんなど、シチュエーションによって様々なキャラクターが対応してくれます。

例えば「お薬を飲まない時」には、おいしゃさんが「じゃあお薬を飲まないのなら注射をしよう」など、まだお薬飲む方がマシと思えるような説得をしてくれるので、「こういう説得の仕方もあるんだ」と納得させられます。

これは小さな子供を持つ母親(父親)だけがターゲットの企画です。
嫌がる子供に薬を飲ませる時に困った経験がある親であれば、ナルホド!ですよね。

アイデアや企画が「特定の誰かの問題を解決する」ということが明確であれば、販促や告知に効果が絶大ですし、その延長線上にビジネスの集客と成功があります。

私たちが考えるブランドとはとかく商品の企画やデザインばかりに目を奪われていますが、特別な顧客(ターゲット)の問題を解決するという視点が明確であればあるほど成功率は上がります。

「鬼から電話」というネーミングとターゲッティング。
印象的で分かりやすい企画ですよね。なにより困っている親御さんがほほえましく子供に接しているシーンが焼き付きます。

あなたのブランドにとってそれは明確ですか?

 2013/03/12 14:04  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ニッチとはマスを諦めること!?
「遊び心のパーソナルブランディング」シリーズ
その2:ニッチとはマスを諦めること!?



今回のプロジェクトで、プライベートでビジネスを創ろうとするのであれば「ニッチである絞り込んだビジネス」をブランド化することです。

もし自分のテイストのおしゃれなバッグブランドを作ろうとしているのであればまずは発想を絞り込みましょう。

例えばファッションを目指すのではなく、動物専用のバッグ。 
ペットの犬やネコ向けのキャリーバッグに絞り込むと対象が狭くなります。 犬のダックスフンドだけのキャリーバックに決めつけると更に対象が絞られます。

さらに体重9〜12kgのスタンダード。
生後15ヶ月を経過した体重5kg以下胸囲35cmのミニッチュア。
生後15ヶ月を経過した体重3kg以下胸囲30cm以下のカニンヘン。
の中からカニンヘンに対象を絞ってそのためのバッグを作成する。

つまりファッションバッグ⇒ペット用キャリーバッグ⇒犬専用バッグ⇒ダックスフンド専用バッグ⇒カニンヘン専用のバッグとだんだんに絞り込みます。

もちろん、この企画者がそのダックスフンドのカニンヘン種の愛情溢れる持ち主であり、それに関するオタクでありとてつもないほどの情報量があるということが大前提です。

仮にブランド名が「カニンヘン」と通常の人達が知り得ない(または興味がわかないほど)でも良いのです。

絞り込めば絞り込むほどそのターゲットが明確になり、オタクのような異常な情報の質と量が評価されます。 それがブランドの第一ステップです。

一般の人がブランドを作るときはマスを狙うのではなく、いかに絞り込んである種の狭いターゲットに自分の目標を設定出来るかがポイントです。

ちなみにダックスフンドの登録数は2007年(ジャパンケンネルクラブ)でミニチュアが88615頭、カニンヘンが4350頭、スタンダードが108頭の合計93000頭です。

日本中の1億3000万人のなかからターゲッティングの第一ステップは4350頭の飼い主で、第二ステップはダックスフンド全体の93000頭の飼い主です。
第三ステップは犬の登録数が2005年で650万頭です。

最初は日本の総人口の0.07%のターゲットに向けて専門ブランドとして情報を発信し続けるのです。
その時にカニンヘンのバッグからスタートして、カニンヘンの躾のしかた、カニンヘンの健康管理など徹底したブランディングを目指します。

そこで認知されると4300頭のカニンヘン飼い主マーケットから93000頭のダックスフンド飼い主となり、犬の全登録数の650万頭の市場に知名度が広がってきます。ちなみに東京都内では小学生の数よりペットの数の方が多いとの事です。

つまり最初は小さな市場に特化しても、知名度があがればあっという間に勝手に市場が広がってくるのです。

TV番組やマスコミでニュースになっている情報とは、「こんな事をしっているの?」「こんな細かい便利グッズ」など情報の質の特異性や専門性に飛びつきます。 
つまりメディアもニッチで特別な情報を探しているのです。

ニッチとはマスを諦めてその絞りこんだ世界だけに特化した商品やサービスであるというステップから世間からの問合せや取材があれば「ブランド化のスタート」です。

ブランド=売上が上がる方法=儲かる!?と美味しいシーンを期待しているのでしょうが、マスを諦めてニッチと認められてから真のビジネスはスタートします。

貴方は他人に誇れる「超ニッチ情報、商品、特別」の情報をどれほど持っていますか。

そしてご自身のブランドビジネスを始めましょう。
 2013/03/09 10:02  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
早田 敬三(そうだ けいぞう)
株式会社レナウン初代ミラノ駐在員として、ライセンス、現地生産企画のオペレーションを担当。帰国後、婦人企画、新規開発、紳士ブランド開発なども経験。
1998年Michael St John氏Venticinque Italia srl.社(本社ミラノ)をパートナーとして株式会社アドスインターナショナルを設立。
イタリア企業の日本市場進出のマーケティングコンサルタント、国内企業のブランド再構築プロデュースを手掛ける。

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