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イタリアの中小企業はなぜ強い!?
気候と食事と人間はイタリアが一番!!!
イタリア生活・・・普通の暮らしこそが面白い!? 
イタリアビジネス・・・いい加減だといわれても憎めない!? 




経済協力開発機構(OECD)が来年度の同国経済を0.5%のマイナス成長と予測するなか、モンティ首相は欧州連合(EU)から歳出削減と増税で早急に成果を上げるよう圧力を受けているが、首相は経済立て直しに向けたより長期的な対策に焦点を置いています。

イタリアでは430万を超す中小零細企業が民間雇用の69%、国内総生産(GDP)の71%を占める。従業員10人未満の企業が410万社あり、中小企業の比率は欧州で最も高い。

日本とイタリアを比較すると、製造業者250人以下の従業員の企業数イタリア80%、日本76%に対しGDP構成比率イタリア76%、日本51%とあります。つまりイタリアでは中小企業の事業数比率はそのまま売上規模になるのに対して、日本は76%の中小企業が51%の売上規模。つまり大企業の売上比率や効率は日本のほうがとても高いのです。
さらに9人以下の規模での企業割合は94.2%、従業員数は45.2%を占めています。




日本の中小企業と大きな違いが何かと言えば、大手企業の協力会社としてのビジネスシステムではなく、5人程度の中小企業であっても、エンドユーザーの顔を見て事業をしているということです。
日本ではToyota系列の部品を作っている会社です、三越に口座を持っています・・・というと傘下、系列、グループ、取組などが評価され信頼があると思われがちです。

イタリアでは○○の系列、外注・・・とは決して評価ではなく、自分の会社の商品やブランドをまず主張し、自分は如何に他人と異なって個に特化しているということが大切なのです。
自社ブランド意識、独自開発の機運や意欲がイタリアと比較して低いのは、日本の中小企業が「同調してグループや系列が安心、みんなで渡れば恐くない、有名企業との仕事が一般的に評価される」などという意識のせいではないでしょうか。

またイタリアでは政府や地方自治体による中小企業保護政策が少ないので、金融機関からの融資を前提としたビジネスプランはなじまないようです。
国は助けてくれないので自分で利益が上がる仕事をする・・・意識が強いです。思考的にも「薄利多売」という概念は低く、「有名企業との取組はイメージや信用になるので、多少儲からなくても我慢をする」という気持ちは全くないのです。まさに「自分の商品は他と違って特化しているので高いのは当たり前」と言い切ります。

海外の某デザイナーが今治のタオル企業を訪問した時に、独自の素晴らしい企画があったので「これを機会に是非とも貴方達と直接仕事をしましょう!」とオファーしたら、初めてなので不安で業務が分からないので地元の協同組合か商社を通して下さい。自分たちはその下請けとして商品を供給するほうが安心で楽だから・・・との回答に驚いたそうです。わざわざ利益を減らしてまで直接取組を敢えてしないという発想が理解出来なかったと笑い話になったそうです。

イタリアの中小企業は、イタリア国内や欧州のみならず世界に自分たちの商品やブランドを直接売り込む!・・・が当然の意識です。
日本の中小企業は自分一人でも本気で世界に打って出る気迫があるでしょうか。

中小企業白書1999年、日本貿易振興会1998年 資料より
 2012/01/22 21:36  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

フィンランドの伝統工芸は100年前から・・・!?
日本(工場)発信ブランドは!シリーズ:その6
《日本の良さを世界に発信させる・・・何度もトライされた永遠の課題、日本ブランドへの期待と魅力を海外視点で再認識する》


1880年に発足した「フィンランド工芸友の会」
http://www.kasityonystavat.fi/




ヘルシンキで「ルイユ・ラグ」という伝統工芸の織物や刺繍入りのリネン製品。これらの商品を完成品ではなく、材料と解説書の入った“制作キット”が売上の9割を占めるとのことです。

キットには必要な材料と作り方の説明書が入っているので、初心者でも時間をかければ美しいラグを作ることが出来ます。
この中心人物がフィンランド工芸友の会のマーケティング担当である、イェンニ・ミッコネンさん。 大学で工芸デザインを専攻して現在の仕事をしています。





この会社は職人3人をふくめた10人。小さな組織ながら伝統柄や技術に関する情報量は膨大で貴重なデザインの著作権も多数所有しているのだそうです。

この作品やビジネスは100年以上も前に始まったにもかかわらず、我々が見て新鮮で新しい発見をした気持ちになります。

古い伝統工芸や技術がいつの世にも新しく映ることは必須要件であるとかんじますよね。

私たちが日本の文化や伝統技術を世の中に問う時にはたしてどのような視点で発想をもっているかが問われますね。


(日経ビジネスの輝く北欧〜デザインで読み解く豊かさの秘密〜)より
 2012/01/16 10:51  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

プロフィール
早田 敬三(そうだ けいぞう)
株式会社レナウン初代ミラノ駐在員として、ライセンス、現地生産企画のオペレーションを担当。帰国後、婦人企画、新規開発、紳士ブランド開発なども経験。
1998年Michael St John氏Venticinque Italia srl.社(本社ミラノ)をパートナーとして株式会社アドスインターナショナルを設立。
イタリア企業の日本市場進出のマーケティングコンサルタント、国内企業のブランド再構築プロデュースを手掛ける。

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