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海外バイヤーからみた真のmade in Japan
日本(工場)発信ブランドは!シリーズ:その4
《日本の良さを世界に発信させる・・・何度もトライされた永遠の課題、日本ブランドへの期待と魅力を海外視点で再認識する》



昨日、某コンベンションで米国、フランス、イスラエルのバイヤーと情報交換する機会がありました。

訪日の目的は11月2-4日にビッグサイトで行われた「インテリア・スタイル・リビング展示会」にゲストスピーカーとして招待されたとのことです。

彼らは一様に日本製品や伝統的な日本のモノ作りを評価している一方、現実的なビジネスでの有意義なアドバイスやコメントを残しています。


まず、日本製品の第一印象は「デザイン」「品質」です。モノ作りのこだわりで
福島県の漆、岐阜の木工、福井の和食器など実際の産地まで赴いて実際に職人に接することで、自分の選択眼を養っているのです。ここで興味深いことは伝統的な技術・技法が先ではなく、すばらしいデザインが技術・技法に裏付けされているということです。

私も丁度made in Japanプロジェクトのお手伝いをしている手前、彼らの視点をあらためて確認出来ました。

彼らの日本観は「芸者、富士山、相撲」など安直な土産商品の評価はまったくなく、真のデザイン・・・しかも伝統に安住している安易な発信ではなく、世界で通じる美学をそれらの商品の中に見つけようとしています。

外国人に受けそうな日本的デザインではなく、生活やライフスタイルに通じる価値観です。

その一例として美しい茶碗は例え九谷焼、備前焼、有田焼といっても取っ手がない器なので、欧州のライフスタイルでは評価されにくい商品といいます。

一方、漆塗りのお盆はプレートとしての使い方や価値が分かるので、それが2万円でも10万円でも理解出来る消費者に向かってビジネスの提案が出来るといいます。




さらに、作り手の顔や哲学が伝わる仕組みがあることやパッケージなどが独自の美しさを引き立たせるものとして注目されています。

興味深かったのは、日本人は言語の弊害かもしれませんが、ビジネスを直接交渉することにあまりにも慣れていないとのことです。

今治のタオル工場で商品が気に入ったので直接ビジネスの話をしましょう!と持ちかけると、地元のタオル協同組合や商工会議所、輸出コーディネイターなどミドルマン(仲介業者)を敢えていれるような姿勢があります。

ダイレクトのコミュニケーションが苦手な国民性はインターナショナルにむけてクリアすべき課題がまた見つかりました。

一流のバイヤーと云われる彼らの言葉に「商品の品質デザイン、価格」が50%で後は人間関係やコミュニケーションと云い切ります。

また、商品さえ良ければという日本的甘えではなく、消費者が感動するプレゼンテーションをビジネスとして出来るかどうかが工場かメーカーかの違いだと認識されているようです。

我々日本人は言葉が出来ないことが一番の障壁だと思い込んでいますが、世界的に活躍しているバイヤーは言葉が堪能であることは二次的なことと断言します。通訳を使えばいいことで、コミュニケーションは自分の能力だと笑っています。

Made in Japanはとてつもない可能性があるとあらためて感じました。
 2011/11/04 01:30  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

プロフィール
早田 敬三(そうだ けいぞう)
株式会社レナウン初代ミラノ駐在員として、ライセンス、現地生産企画のオペレーションを担当。帰国後、婦人企画、新規開発、紳士ブランド開発なども経験。
1998年Michael St John氏Venticinque Italia srl.社(本社ミラノ)をパートナーとして株式会社アドスインターナショナルを設立。
イタリア企業の日本市場進出のマーケティングコンサルタント、国内企業のブランド再構築プロデュースを手掛ける。

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