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侮るなかれ!今時の大学生
先日、IFIが企画する大学ビジネスセミナーの一環で青山学院大学に行ってきました。

300名くらいの学生がギッシリ!。 
担当教授に聞くところによると、これらの実践ビジネスの科目は人気が高く応募者が多くて、この数年は抽選で授業を取るとの事です。
 

私はブランディングを中心にお話をさせていただきましたが、マーケティングの講義は日頃の授業であるので、現実の実践シーンのお話を紹介します。

特に、イタリア駐在に感じたファッションビジネスの中でキーマンであるMDの重要性とその実践でのポイントを説明し、特に今回は「ブランドの資産価値」に絞ってお話をしました。

大学生は近年、就職活動が厳しいのでより現実的なセミナーに興味を示しているとのことで、授業が終わると個別に質問や面談依頼などがあります。

私が自己紹介で元レナウンにいた事、海外駐在の草分けであった事等を簡潔にお話をしたからでしょうが、一人の男子学生が授業後に「レナウンって大企業ですよね。最近中国の傘下になったという事ですが、レナウンの資産価値のあるブランドって何だったのですか?」と
本質的で鋭い質問!!!

日頃、交流があるビジネスマンですら、このような本質的な会話が出てこないのに、社会人でもない学生だからでしょうか・・・近頃の学生と侮ってはいけませんね〜。


その彼は、私の話を聞いた後に質問のお礼と内容についてのメールがありました。
通常のビジネスマンでもナカナカしないフォローに出来るっ!と云う感じ。

ふぅ〜 です。
 2010/09/30 03:02  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

 「ブランドキーマン」は迷わない!・・・はウソ
現在のアパレルビジネスの多くは、ごく一部の企業(ブランド)を除いて改善の兆しが見えてこない状態です。

周囲では消費者の気持ちを萎縮させるニュースばかりで、相変わらずファッションの買物に対しても財布の紐が緩くならないのは当然ですよね。事実、百貨店、専門店、ショッピングモールの売上げは軒並み前年割れが続出しています。

元気な中国人観光客も外交問題であっという間に入国減・・・と否定的な事に関しては反応が顕著に出てきます。

先日、ある会合でお目にかかったヤング系アパレルの役員A氏は「前売りの落ち込みに打つ手が無い!」と、ほぼ諦め顔。更に、この秋冬に消費が上がる要因が無いので、予定の発注を既に抑えにかかっているとのことです。

不安、不確定、自信喪失、予測不能・・・等、抱える悩みはどこも一緒ですが、 A氏は「こんな不透明で不安な時だからこそ、素早く決断を!」と、10月に入ろうとするこの時期に、来春の生産や原料を締めたそうです。

こんな時だからこそ本当の「ブランドキーマン」(ブランドMD)としての鼎の軽重が問われます。

そのMD氏曰く、「ブランドキーマン」として、してはいけない事とは下記だそうです。

* 自分が迷っていることを皆の前で簡単に口にすること
* 決断や指示を期限無しで先延ばしにして、仕事を止めてしまうこと
* 何がダメかというネガティブな分析ばかりをして、前向きなアイデアを出さないこと
* 自分の決断や判断を部下や周囲に打診すること
* 責任を転嫁する言い訳を探し始めること

これらは「ブランドキーマ ン」だけではなく、経営者全般にも当てはまることですよね。


くだんのA氏は「本当は不安や迷いはありますよ。しかし所詮ファッ ションなんて不確定なビジネスなのだから、キチッと数字を掴んだら、あとはなるようにしかならないですよ。ちょっと我慢をすれば取り返せ ますよ!!」と強気。

「一番いけないのは、経営者やトップが腹をくくっていない雰囲気が社内に伝わり、蔓延することです」と切り捨てます。

ブランドには様々な職種があります。例えば、デザインのスペシャリスト、営業や販売のスペシャリスト、生産 のスペシャリスト、販促のスペシャリスト、プレスのスペシャリスト、ロジスティックのスペシャリストなどがあります。それでは、「ブランドキーマン」(ブランドMD)とはどういうスペシャリストでしょうか。


「ブランドキーマン」とは、ビジネスディレクションのスペ シャリストです。

そんな「ブランドキーマン」でも迷います!
「ブランドキーマン」だから不安です!

・・・でも、 ビジネスディレクションのスペシャリストである以上、その迷いや不安を見せてはいけないのではないでしょうか。


A氏が「80年代 のDCブランドの時は何をやっても結果が出たのです。キーマンとして旗を振れば皆が動いたのです。でも本当に実力を問われるのは、キーマ ンとしてこの不況な時期をどう乗り切るかでしょう!」

ウーン!・・・この言葉には重みがあります。
 2010/09/22 09:35  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

間違いなくブランドも顧客と一緒に年をとっていく!?
日本のアパレルブランドは、顧客を年代、既婚か未婚などでカテゴライズして、売場やブランディングの構成を決めようとし過ぎるきらいがありますよね。

それの是非はともかく、長寿ブランドの企画担当者の共通の悩みの一つに、「顧客と共にブランドが年をとっていく」ことが挙げられます。

元 々、30代のOLやヤングミセス対象のブランドでも、頑張って15〜20年も継続すると(本当に長寿ブランドって凄いと思いますが)、40代、50 代対象のブランドになってしまう・・・という現実があります。

そういうブランドの企画MDや担当デザイナーからは、「現場や営業の実績主義で守りの企画ばかりをしていたら、だんだんブランドが年をとってしまった!もう、元に戻らないかしら・・・。」といった嘆き節を聞きます。

この原因はたった一つです。

現在の顧客(売上げ)を失うことが怖いので、年をとっていく顧客の好みに合わせた企画を続け、店頭での販売実績から遡った踏襲型商品企画(ビジネス)を行っていることです。

この心理はいけない事でしょうか? 
ブランドにとって否定的な事でしょうか?


いいえ。
必ずしも、いけない事や否定的な事ではありません。

ブランドが長続きするということは、とりもなお さずファンとなってくれるブランド信者が継続して存在するということです。そのファンの期待を裏切りたくない、イコール、「実績確保主義」です。

ブランドの発信するメッセージにその顧客の価値観が共鳴して、気がついたらターゲットとともにブランドが年をとっていた・・・これなら納得しますよね。

その反面、ブランドにとって否定的な事とは、その大切な信者・ファンがある時にそのブランドに見切りをつけて、他のブランドに移ってしまうことです。

長い間連れ添った妻が突然ある時、夫に三行半。「何故・・・?!」と茫然自失の夫。
よくドラマなどである話ですが、決して架空の話だけではないですよね。

信じていた顧客が 離れるブランドと妻が離れる夫。

共通していることは「オレは顧客(妻)を分かっているんだ!」という、一方的な決めつけや実績主義にあぐらをかいている怠慢、慢心です。

そんな慢心・・・あなたのブランドにありませんか?
 2010/09/16 08:56  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

商品企画の腹八分!? 
企画MDを経験されている方の共通の悩みは、「放っておくと企画する商品
数がどんどん増えて、収拾が付かなくなること。」ではないでしょうか。



まるで、目に入る美味しそうな料理やデザートを我慢出来ずに次々と口にし、ダイエットに失敗したと後悔することのようですね。

世の中には様々な情報があり、つい、「あれも企画しよう」(食べたい)「これも試してみたい」(試食したい)と気が多くなり、なかなか諦めることが出来ません。

一方、「営業実績からこの商品は継続して欲しい!」などのリクエスト(必ず摂らなくてはならない食品)も無視できません。すると、ふと気が付けば200品番だった企画が300品番になっていた・・・!など、余分な脂肪が体に付いてしまうような状況になってしまいます。




このような 状態に行うダイエットのコツは何でしょう。

それは、当たり前の事ですが商品企画で計画の品番を減らすこと(腹八分にする)です。

もちろん、 少なめの品番では充分ではないので、残りの2割(腹二分に相当
する部分)は必ずシーズン直前やシーズン中に補充しなければなりません。
ただし、その際の補充は自己判断で行う(目の前に出てくる料理に次々と心を奪われるのではなく、胃袋と相談して最後に何を食べるかをきちんと吟味して選択する)のです。

もし、それ以上欲しい企画(料理)が出てきたらどうするのか?

諦めるのです。

この諦めが出来ないから、目の前の美味しそうな企画(料理)に際限なく手を出してしまうのです。そして企画した(食べた)後に「しなきゃ良かっ た・・・」と後悔するのです。

考えてみると、ダメな商品企画と失敗のダイエットは同じ過ちをして、同じ様に後悔をしています。

貴方の企画の善し悪しは、「毎シーズン同じ後悔をしているかどうか」がバロメーターです。
 2010/09/10 13:23  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

プロフィール
早田 敬三(そうだ けいぞう)
株式会社レナウン初代ミラノ駐在員として、ライセンス、現地生産企画のオペレーションを担当。帰国後、婦人企画、新規開発、紳士ブランド開発なども経験。
1998年Michael St John氏Venticinque Italia srl.社(本社ミラノ)をパートナーとして株式会社アドスインターナショナルを設立。
イタリア企業の日本市場進出のマーケティングコンサルタント、国内企業のブランド再構築プロデュースを手掛ける。

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