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何故オリジナルブランドを立ち上げないの?(その3)
ブランドが資産という考え方

ブランドとは商標です。商標を使った売上げや利益がビジネスの結果の全て
と言えます。

ライセンスブランド、
OEMブランド、
オリジナルブランド

と、形態は異なりますが、商標権=ブランドの資産という考え方として大切です。

例えばAというライセンスブランドは、いくら利益を上げても、市場で有名
になっても、契約が満了すれば延長が無い限り、商標権のあるオーナーにその
認知度や実績は帰属します。

ライセンスビジネスは、契約中に如何にロイヤリティーに見合う利益を効果的に
上げるか、ということが一番のポイントです。

ある程度の知名度があるブランドAが、さらにイメージを上げる為に巨額の宣伝販促をしても、契約期間内にリターンを得られない場合、

「せっかく知名度を上げて、これから儲けようとする時に契約が満了につき、商標権の返還…!」

ということになりかねません。

一方、オリジナルブランドBは、独自のブランド戦略で自分の資産を殖やしていく、という考え方です。そのオーナー(商標を持っている企業や個人)の戦略やスケジュール、スタンスで育てていくのです。

他人のライセンスという資産と比較して、自分のブランドは知名度や認知度がゼロからの出発となるので、市場や消費者に到達するまでに時間がかかります。

しかし、一度知名度が上がると、契約という時間の制限が無いので、自分の子供を育てるのと同様に将来が楽しみになります。



「期間満了があり、ロイヤリティーというコストはかかるが、市場導入が比較的易しいライセンス」

か、

「知名度が上がるまでに時間はかかるが、一生の資産として育てるオリジナルブランド」


…あなたはどちらの方法で資産を殖やしますか。



 2009/05/22 11:10  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

何故オリジナルブランドを立ち上げないの? (その2)
1つの特徴でブランドは出来る


某パジャマメーカーの社長が、

「うちは、バーバリーなど有名ブランドのパジャマやローブのOEM生産をした実績があり、一流の商品を作る自信はあります。ですから自社ブランドを作ろうと思えば商品はなんとでもなるのですが、それをどう立ち上げたら良いのかが分からないんです。初めから商品を伊勢丹にでも並べてくれるのなら簡単なのですが(笑)。」

と語ります。

一方、「バスクリン」で有名なツムラに勤める友人は、

「入浴剤に使う9種類の生薬を香りと一緒に繊維に練り込める技術ができそうなので、それをバスローブにしたらどうだろう!」

と意気揚揚と語ります。

彼は、せっかく入浴剤で温まっても、冬の寒い時期はお風呂上がりにすぐ湯冷めしてしまうところに目をつけました。特に年配の人達向けに絶好の商品が出来れば大ヒット間違いなし・・・と言うのです。

アイデアはどんどん膨らみ、ブランド名を「ローブ・デ・バスクリン」と仮定。

ロゴは当然、入浴剤と同じデザイン。売場のポップも全て入浴剤のパッケージと同じデザイン。ターゲットは「湯冷めを嫌う男女」。コンセプトは「温もりを化学で包むバスローブ」。

…と、企画アイデアがエスカレートしましたが、結果としては残念ながら実現しませんでした。


さて、

上記の2つの企画のどちらがブランドになるでしょうか?



・ ・ ・ ・ ・



…それは、後者の「ローブ・デ・バスクリン」です
 
「ローブ・デ・バスクリン」企画は、素材やデザイン、カラー、サイズ、上代など、本来の商品や生産の企画に相当することは何も決まっていません。また、非アパレル企業なので商品に関する一切の経験と実績知識もありません。それでも、自社ブランドになる可能性は大きいのです。

ポイントは、
・「バスクリン」「ツムラ」というネームに既に知名度がある。
・「湯冷めし難い」というメッセージが分かり易い。
・入浴剤と同じロゴ、カラーにすると一貫性がある。
・「湯冷めを嫌う人」という明確なターゲット。
・売り方や販促に従来のバスローブとは異なるユニークさがある。

など、まだ商品は見えなくてもブランドの考え方は非常に明確で、他社のバスローブと比べて圧倒的に差別化できるニュース性があります。

これが自社ブランドへの第一歩です。プレスリリースを流すと、きっとメディアから問合せが殺到するでしょう。

そうです。

商品サンプルを作る以前に、ニュースになるブランドの特徴やメッセージを作ることでブランドの第一歩は始まるのです。
 2009/05/15 17:01  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

カーネーションとヘアーカット
先週の土曜日はあまりに爽やかだったので、
散歩途中に近所の花屋さんに立ち寄りカーネーションを購入。

すると、そのお花屋さんの店頭で、花を購入したお客様にだけ女性がカードを配っていました。

「母の日のお花と一緒にヘアーカットをプレゼントしてみては・・・」
「いつもの感謝の気持ちと、いつまでも綺麗でいてほしい思いを込めて・・・」
というキャッチコピーで、表参道の美容室の女性が無料ヘアーカットのカード配布をしていたのです。



同じチラシを貰うのでも、駅前でただばら撒くように渡すのではなく、「お花を買ったお客様に」というアイデアに心が和み、ほっとする思いでした。



悪くないコラボですね。
 2009/05/11 10:27  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

何故オリジナルブランドを立ち上げないの?(その1)
世の中には2つのタイプのブランドしかない

アパレル業界において何らかのビジネスに携わっている我々にとっては、
OEM(他社)ブランドとオリジナル(自社)ブランドの2つのタイプのビ
ジネスしかない、ということは周知の事実です。

アパレルウェブの千金楽社長のブログ「脱!OEM宣言」でも、独自のノウ
ハウやアイデアを持っている企業に、「勇気を持ってオリジナルブランドを
開発すべし!」と提案していますが、私も同感、大賛成です。

現在は、小売りビジネスのM&Aをはじめとするビジネスの再編成、ブラン
ドの統廃合、アパレル企業や小売りビジネスの優勝劣敗、消費者の志向や価
値観の変化対応など、不安定なビジネス、市場の変化に振り回されて
います。

好況な時には、どんなブランドとでもOEMとして繋がっていれば
ビジネスの安定が計れましたが「今や昔」のことです。

生産や企画に独自のノウハウやアイデアを持っている企業が、他社(OEM)
ブランドの為だけに貢献する時代はとっくに過ぎています。それなのに、何
故これらの企業が「オリジナル(自社)ブランド」を立ち上げないのでしょ
うか?

商品が難しいから?資金がないから?売場がないから?知名度がないから?

ブランド開発の方法が分からないから・・・?

本当に解決しなければならない問題は何なのでしょうか。



失敗ブランドのケーススタディでは、実は本気でオリジナルブランドを興そうというよりも、「とりあえずブランドでもやってみるか!」程度の発想で、
机上のコンセプトワードに酔ってサンプルを作り始めた場合が多くあること
に気がつきます。

次週から具体的なオリジナルブランドの開発方法をお伝えします。
 2009/05/07 16:51  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

プロフィール
早田 敬三(そうだ けいぞう)
株式会社レナウン初代ミラノ駐在員として、ライセンス、現地生産企画のオペレーションを担当。帰国後、婦人企画、新規開発、紳士ブランド開発なども経験。
1998年Michael St John氏Venticinque Italia srl.社(本社ミラノ)をパートナーとして株式会社アドスインターナショナルを設立。
イタリア企業の日本市場進出のマーケティングコンサルタント、国内企業のブランド再構築プロデュースを手掛ける。

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