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仮想「Medivesの成功物語」その20:本格的にプレス活動開始
伊太利さん夫妻はMedivesブランドを本格的に広報することを決め、アパレル企業でプレスを担当していた友人の重森さんに広報活動をアドバイスしてもらうことにしました。イタリアのVenticinque社とリゾートの取材と情報交換を中心に進めることにしました。

旗艦店や表参道ヒルズなどへの出店のニュースばかりでなく、ブランドの商品や開発にいたるまでの哲学もリリースに織り込み、雑誌社、新聞社などに配信することにしました。

このブランドの一番の差別化は、Medivesというブランドの開発に関する考え方なので、それを知ってもらうことに重点をおきました。「リゾート」という言葉から単に贅沢やラグジュアリーという響きだけではなく、自然との共生、自然からの癒しの享受、環境や世界の文化を知る・・・これこそが本当のリゾートを知る原点であることを伝えたいと思いました。

伊太利さん夫妻の資産は、趣味が高じて撮ったプロ顔負けの写真です。南国の海とマングローブの生い茂るジャングル、カナダの針葉樹林に囲まれた湖、南アフリカの砂漠沿いの自然動物国定公園など、イメージと感動を伝える写真ばかりです。気がつけばアルバムが20冊以上にもなっていました。

それらの写真で「Medives Photo」として写真展を開催することにして、これを題材にリリースを作成することにしました。商品やブランドの押し付けではなく、Medivesという言葉の起源を知ってもらうことをまず企画したのです。

送り先はファッション業界のみならずライフスタイル、観光、自然などの雑誌関係と新聞社など約70社へリリースを写真と共に配信しました。

※ 早田のコメント
リリースは、キャッチコピーと要点を客観的に数行で書き始めます。写真は勿論雑誌などに取り上げていただくための大切な資料ですから、慎重に選ばなければなりません。

ポイントは、「ニュース」として取り上げていただきたい理由を明確にすることです。雑誌の編集者は毎日膨大な売り込みの情報を受け取るので、要点やポイントが一言でわかるキャッチコピーなどでまず粗よりをするのです。
その後リリースが届いたと思われる頃に、電話で担当者にサンプルや資料を持って伺うアポイントを取るようにします。

ほとんどデスクにいない方々ばかりなので、当人とコンタクトが出来るまで10回以上電話をすることなどはザラです。非常に根気が要ります。

プレス広報の仕事はお願い事ばかりをするのではなく、情報交換が出来るように信頼関係を築くことが大切な目標の一つです。
 2006/11/28 16:24  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

スペースの魅力は・・・
オープンしてほぼ1年たったイオン水戸内原ショッピングセンターに行ってきました。大巨艦を彷彿とさせるジャスコと180の専門店からなるショッピングモールで、4000台収容可能の駐車場もそのスケールを印象付けるものでした。

水戸市で商店街を小一時間巡った後に立ち寄ったので、大型ショッピングモールの通路や売場の広さ、スペースのゆとりをまざまざと感じました。子供連れの家族がバギーを押しながら他人とぶつかることもなく、ゆったりとショッピングが出来るので、あの雑然とした狭い商店街に戻ろうという気は起きません。

さらに眼科、歯科、内科などのクリニックも併設されて、待ち時間にショッピングをし、順番が来るとクリニックから持たされたポケベルが鳴るという便利さまでありました。

人間は、一度覚えた便利で楽なシステムからもとの不自由さに戻ることは難しい・・・ものですよね。

商品やブランドの差別化も大切ですが、環境の圧倒的な差別化に集客が大きく影響すると改めて感じさせられました。
ますます凋落する地方都市の駅前シャッター商店街と、GMSの大型ショッピングセンター。。。

米国型の便利でスペースのある今風のショッピングモールは確かに魅力ですが、
衰退しつつある従来の商店街にも、欧州型の味わいのある街づくりやチョッと歴史を感じさせる仕掛けで起死回生の策があるのでは・・・と考えるのは私だけでしょうか。
 2006/11/24 10:13  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

仮想「Medivesの成功物語」その19:百貨店、デベロッパーから問合せ!!
伊太利さんは、Medivesを発表するときから、単なる売上げ至上主義のブランドではなく、リゾートを通じたライフスタイルブランドに共鳴して下さる人達とのコミュニケーションブランドでありたいと考えていました。

有名無名に関わらず、Medivesの哲学に共鳴して下さるアーティスト、音楽家、自然保護団体の方々などのプロモーション参加が独自のブランドイメージを創っています。それらのプロモーションが雑誌などで取上げられ、さらに表参道ヒルズに旗艦店が出来てから、13の百貨店や5つのファッションビルのデベロッパーの担当者の方々から出店の打診がありました。

売上げも外部から期待される程今は見込めませんが、発足して間もないブランドにもかかわらず熱狂的なファンが存在していることを、百貨店の担当者の方は感じ取っているようです。

子供達への発信をコンセプトにしている豊洲のららぽーとと、梅田の阪急本店に絞って売場構築への検討を始めました。


注釈:この物語はフィクションであり、登場する人物・団体等は実在のものとは関わりがありません

※ 早田のワンポイント
商業施設への出店戦略は、Medivesのブランド戦略とどのように共生していけるかということがポイントです。媒体等で取上げられると急に打診が来るものです。しかし本当のビジネススタンスを理解し、売上げの想定が両者にとって納得出来るメドを見つけるべきなのです。やはり売上げが期待を大きく裏切るようでは長続きはしません。

コンセプト論もさることながら、事前のビジネスの成功ライン(この金額を目標にしよう!)をしっかり決めて店舗展開を始めるべきです。
 2006/11/20 11:35  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ピエール・エルメ
青山のラポルテにある、ピエールエルメのウィンドウ。
チョコレートで作られた人形。なんとも愛嬌のある微笑ましい笑顔に、思わず写メール!

最近ではデパ地下の食品売り場に行くと、デザートのディスプレイを見ることが楽しみの一つです。本来の商品そのものよりも、そのディスプレイに感激し思わず購入してしまうことがあります。人は目で欲望が刺激されるといわれますが、イメージも芸術も如何に人の目に訴えるかですよね。

街のウィンドウに携帯のシャッターを押すことが多くなった近頃です。
 2006/11/17 10:06  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

仮想「Medivesの成功物語」その18:表参道ヒルズに旗艦店
伊太利さんにとってMedivesの成功とは、決して売上げスケールだけではありません。
とかく、自分達が「リゾートが大好き」というと「贅沢だ!」「金持ちだけのライフスタイルだ!」など揶揄され、本当の真意を理解していただける方が少ないのですが、Medivesとは「自然と共生する空間であり、大海原でゆったり過ごし、大地、空気、植物の息吹を感じ取ることが本当の贅沢で幸せである」ということをコンセプトとしています。

洋服を通じてこの「自然の豊かさという文化を感じ取ることができるブランド」が本来の意味なのです。
ですから、Mediterrenio(伊語で地中海の意味)とVestito(伊語で洋服の意味)の言葉を合わせた造語として Medivesなのです。

そこでMedivesのブランドプロモーションにはアーティストや自然保護の作家、音楽家など異業種の方々に協力を依頼しています。

そしてこのブランド背景のコンセプトと文化を理解してくれた一人に、「文化商業施設」という位置づけで、従来のファッションデベロッパーからもう一段高い視点で開発していた表参道ヒルズの荒田氏がいらっしゃいました。
荒田氏は、Medivesの単なる売上スケールでブランドを捕らえない、文化を感じ取るというところに共感を持っていただいたようです。

路面の自社旗艦店ではなく、商業施設における初めての旗艦店出店で業界から認知される機会が出来たのでした。

勿論、一流の場所ですからショップの投資にはハード(店舗投資、運営)とソフト(告知のためのパーティや販促)に3000万円を見込みました。

注釈:この物語はフィクションであり、登場する人物・団体等は実在のものとは関わりがありません。


※ 早田のワンポイント
初めての商業施設出店は、自社の路面店とは異なりデベロッパーの考え方や、展開している店舗のバランスからそのブランドが推し量れます。ただ単に売上げの見込みや世間の評価、イメージアップなどだけで判断することは長い目で見ると誤ることがあります。

自分のブランドがその商業施設に何を貢献できるのか?その施設から何を得ることが出来るのか?を具体的に、お互いに話し合ってビジネスを遡上に乗せることが必要です。
 2006/11/14 10:37  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
早田 敬三(そうだ けいぞう)
株式会社レナウン初代ミラノ駐在員として、ライセンス、現地生産企画のオペレーションを担当。帰国後、婦人企画、新規開発、紳士ブランド開発なども経験。
1998年Michael St John氏Venticinque Italia srl.社(本社ミラノ)をパートナーとして株式会社アドスインターナショナルを設立。
イタリア企業の日本市場進出のマーケティングコンサルタント、国内企業のブランド再構築プロデュースを手掛ける。

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