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「ブランドの成功」はどんなニュースですか
なぜMDが一番面白いのか!?


「ブランドの成功」はどんなニュースですか

 今度は「ビジネス視点での成功シーン」です。
 あなたにとって「ビジネス視点の成功シーン」とは何ですか。

 ■業界メディアの「アパレルウェブ」や「繊研新聞」などの見出しに「○○ブランド、前年比40%増の大躍進。○×会社の利益に大貢献!」「新規出店ラッシュで今期は○○億円を達成!!」など、タイトルと売場や商品の写真が露出・・・(メディアニュース)

 ■TV番組「王様のブランチ」などで「今、一番流行っているものの一つに、○○ブランドのウィンドウブレーカーがあります。これって今年のイチ押しです。」と有名タレントが商品名を口にする。番組が終わるか終わらないうちに、「どこで買えますか?」とTV局に問い合わせの電話が鳴りっぱなし・・・(消費者問い合わせ)

 ■「フラッグショップ(旗艦店)近日出現!」・・・青山に工事中のショップがあり、その外装看板にイメージのビジュアルが大きく露出され、二次メッセージとして広報の役割・・・(ショップのニュース)

 ■百貨店担当者やショッピングモールのデベロッパー担当が○○ブランドの出店要請が相次ぎ、その対応でおおわらわ。うれしい悲鳴・・・(小売りビジネスからの要請)

 ■ビジネスメディアの「日経新聞」「ワールドビジネスサテライト」「ガイアの夜明け」(12チャンネル)などで、○○ブランドのビジネスプロジェクトの成功が分析解説。「その秘密を探る!」・・・(ビジネス分析のニュース)

 ■アパレル業界関係者が、「○○ブランドの生地担当者からの情報ですが、来期はデザイナーの▽▲と組んで、デュフージョンラインで一気攻勢をかけるそうです。ここだけの話」・・・(業界内の公然の噂話)

 ■アパレルとは直接関係がないような銀行、証券会社の人が「○○ブランドのA社はオーナーが来年ぐらい株式の公開を狙っているらしい」・・・(異業種からの外部評価)

 これらの「成功シーン」は市場、顧客企業、メディア、異業種など外部があなたのブランドに興味や注目というアクションがあることです。あなたはいくつ思いつきましたか?
 ブランドホールダー(オーナー)や担当者は、これらのビジネスの成功シーンを強くイメージすることが大きな動機付けとなります。

 あなたはどれだけイメージしていますか?



 2015/08/18 21:09  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ブランドを創るときのきっかけ?
なぜMDが一番面白いのか!?

【ブランドを創るときのきっかけ?】
   ・・・・・「弾み」と「イメージ」と「情熱」・・・・・ 

 ブランドを立ち上げる時には、意外と弾みだったり、タイミングだったり、人との出会いやご縁だったりなどと、始めから戦略的ではない場合が多々あります。

今や知る人ぞ知るブランドでも、ブランドを始める経緯は意外な理由だったりするものです。

 例えば・・・
 その1 イタリアのショップブランドを日本でライセンスをする事になった某インポーター企業のオーナーは、いつもミラノに行くと、そのショップのウインドウがどのように表現されているかが楽しみだとのことです。
シーズン毎にデザイン専門学校の学生や新進のデザイナーを発掘する枠があり、多少はみ出たジャケットやコートデザインでも果敢に挑戦しているのです。その尖った発想に共感したことがキッカケでライセンスを打診することになりました。

 その2 アメリカの雑誌社が、パーティで某有名人の娘とファッションテーマでこだわりを雑談していたら、そのお嬢さんが自分のワードローブを200点以上も見せてくれました。そのセンスに惚れてしまい、「彼女の感性のブランドってありだよね。」それがそのブランドの発端でした。

 その3 ミラノ郊外に住むワインのオーナーは大の釣りキチで、彼のフィッシングウエアに対するこだわりと、彼の家紋をロゴにして、商品のラインアップとイメージを作る事を思いつきました。これがキッカケでした。

 これらのブランドを創ろう(契約をしたい)と思うに至る発端やキッカケには、共通する事があります。

 それは、
● 商品をイメージするビジュアルがあること
⇒ショップのウインドウにいつもテーマのあるディスプレイがある。
⇒娘さんの顔とそのイメージのワードローブが二百点もあった。
⇒釣りのイメージとワインオーナーの家紋の組み合わせが独特であった。


● キーマン(発掘者)がそれに気付いてビジネス化する情熱を持つということ
⇒ウインドウをいつも楽しみにしていた日本のビジネスマンは、そのブランド哲学に感動した事実がきっかけ。
⇒有名人の娘のセンスはビジネスになる、と閃いた雑誌社の編集者の存在。
⇒ミラノのワインオーナーが有名な釣りマニアでそのキャラクターがきっかけ。


● マーケティグでの独自性や差別化に気付いたこと
⇒ミラノのショップで雑誌の露出が多い知名度があるブランド
⇒雑誌社と既にコネクションがあり、著名人の娘というブランドの話題性を創造するに優位なポジションにいる場合
⇒ワインオーナーの家紋がロゴとなって、ブランド浸透に付加価値を挙げられると認識した場合


 このように、イメージとそれをビジネスにするキーマンの存在が両立して初めて一つのブランドへの歩みが始まるのです。そしてビジネスの成功ラインを描いて実際の事業計画を組立てるまでのプロセスが要求されます。

ブランドを始めるキッカケは合理的ではなく、意外にも閃きや情熱、発想に感激したなど情緒的な場合が少なくありません。



この人こそ自分の人生を賭けるパートナーだと恋愛をする状況に似ています。
恋愛もビジネスも将来への確固たる確信や証拠が無い場合が多いのですが、これを見逃したことで後で後悔する予感がするという理由・・・という感情は意外に真実ではないでしょうか。

しかし自分の目で確信出来るシード(種)を見つけることが出来ない大手企業の幹部は、大商社が持ってくる案件にとりあえずと乗っているのが現状なのかもしれません。

ある程度成功したブランドのオーナーや経営者が昔を思い返します。
あんなにささやかなキッカケでこのように大きなビジネスになるなんて、当時は思っても見なかったよ・・・と。

反芻するのも悪くない至福の時間でしょうか。

いづれにしてもキッカケは意外な縁であったとしても、それに反応する本能があってのビジネスです。

 2015/08/14 08:59  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ブランドイメージは商品を見せない!?
なぜMDが一番面白いのか!?
【ブランドイメージは商品を見せない!?】


某ラグジュアリーブランドを開発しているミラノのMichael St John氏(Venticinque社 本社ミラノ)氏との会話で興味があるコメントがありました。

彼が開発しているブランドのイメージ写真では、「Design & Innovation」というページで美少女の顔のアップが映し出されています。

気品溢れる美少女は宮殿の内部で撮影されたと一目で豪華と感じる背景にしてギャザーのついたブラウスとジャガードのジャケット。その写真のレイアウトは肩から上でブルフとジャケットの商品や着こなしなどの商品写真では無いのです。

その写真そのもののイメージが既に気品とラグジュアリー感が漂っているのです。
St John氏曰く「商品を見せたらただのカタログ写真です。イメージは商品以外で十分表現出来るし、すべきなのだよ」と穏やかに微笑んでいます。

日本のブランドでは商品とモデルの全体像を「高級そうに見せる写真」を撮り、高級品を販売していますというメッセージを醸し出しますが、高級の商品を売るのではなく、一流のイメージを表現することがラグジュアリーブランドの使命だそうです。

ちなみにあのモデルはどこの人なの?と聞くと、彼女はモデルでもあるがイタリアの実際の貴族ファミリーの娘なんだよ。そして写真のロケをした宮殿は彼女の家だというのです。

写真一つに戦略と本質を表現するクリエイティブ・ディレクターを改めて見た思いがします。

ラグジュアリーは高級品を売るのではなく、本物を伝えることだよ、という彼のコメントが印象的でした。
 2015/08/10 12:38  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

たかが、されどの電話対応のプロモーション効果
【たかが、されどの電話対応のプロモーション効果】


先般、Appleの電話サポートセンターにMac PCとiPhoneやiPadとのギャザリングで設定変更の方法を尋ねました。

本来はinformation をよく読めばわかる内容なのでしょうが、リテラシー不足でサイトのQ&Aではやはり理解が出来ないのです。という訳で電話サポート対応をお願いしてしまいました。

ともかく早急に問題を解決したい案件のため、焦る気持ちがつたわったのでしょうか、「間違いなく解決させていただきますのでご安心下さい」の一言でこちらの問題解決に自信をもっていると伝わって来ます

30分ほどで設定変更が無事終わりました。

ホッとして、お礼を云った後に「自分はMacの大ファンで仕事もプライベートも効率的な暮らしが出来ています。このように親身に対応してもらうと高齢だがインターネットへの好奇心がより増して来ます」というと、その高齢という言葉に反応したのでしょうか「次回からは私が窓口で担当するので、全然遠慮することなく連絡をください」と直通内線を30分後にメール連絡してくれました。

そういえば、米国の靴の最大ネットサイトで全米の靴ネット通販の30%のシェアをもつZappos.comの話を思い出しました。

創業10年で1000億円を突破した超優良企業です。

その創業時の電話対応の実例が紹介されていました。
ある老婦人が特別なスニーカーを探しており、Zappos.comに電話したところ、探しているスニーカーは対応出来ないとオペレーターが対応しました。

これは孫娘にプレゼントをするもので、代替えではダメと老人特有の延々と話をするのです。どうしてもそのスニーカーをさがしているとのことを云うと、オペレーターはネットを駆使して彼女のためにその希少な商品を他社から探し当てたのです。そして彼女にその商品の手配から支払いまで他社の売上にも関わらず、約半日をかけてサポートしたそうです。

この話を老婦人がローカルラジオ局に話したところ、美談として広がって、そのZappos社の名前が全国ネットのテレビ局に大きく取り上げられる機会になったのです。

人間は困っている時の問題解決ほどサービスに感謝することは無いのですが、他社の売上になることに半日も時間をかけるサービスに価値を見いだしているのだそうです。

Zappos社によると、情報に詳しいヘビーユーザーも大切ですが、ビギナー向けのサービスは“商品以外で企業イメージを上げる”だそうです。

この例を聞いて、私はAppleユーザーとしては底辺の顧客ですが、企業イメージがあがることは「美味しい顧客」になっているのだな・・・と改めて消費者視点で感じています。


 2015/08/06 22:06  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ECファッション市場は倍増!
なぜMDが一番面白いのか!?
【ECファッション市場は倍増!】

前回のメルマガで日本のファッション市場規模は2001年の20兆円⇒2013年の
18兆円規模へ減少傾向だったが、2020年には19兆円に微増の予測があるとの
情報をお伝えしました。

ファッション市場全体は2013年から2020年は5%の微増ということですが、
EC市場に限ってみると、実は2013年の1.4兆円(全体 の規模に対するEC構成比率は8%)から、2020年には2013年比86%増となる2.6兆円(同14%)まで拡大するといった見通しがあります。




つまり、全体からEC市場分を差し引くと百貨店、モールなど実店舗でのビジネスは16.6兆円(2013年)から16.4兆円とほとんど市場規模が増えていないことが分かります。

日本のファッションEC市場が全体の8%から14%へと構成比が増えるという予測は今以上にEC向けマーケティングの必要性とオムニチャンネル政策の具体化をすることが、喫緊の課題であるということがどのブランドにも云えます。


この状況において一番の課題は百貨店や専門店向けのビジネスで実積を上げた経営者層がECを実店舗ビジネスの補完的チャンネルという思い込みの発想を切り替える必要があるのす。

世界の市場でも約5割は専門店・モールを通じて販売されるとした一方、主要各国で通販・ECの比率もさらに高まる見通しがあります。

世界全体の市場に対するEC構成比は、2013年の8% (15.5兆円)から5%拡大し、2020年には13%(43.4兆円)を占めると予想は日本の市場シェアの動向と似ています。 さらに中でも中国・韓国・英国・ドイツでは約20%まで高まるということです。

これらを総合すると、海外市場への進出は実店舗展開という既成概念を振り払うと、EC市場での進出という切り口が見えて来ます。その状況では如何に売上の回収システムとロジスティックの効率化がビジネスに寄与するかということになります。

⇒ネットで世界中から受注を受ける。
⇒売上を確認後に日本から商品の出荷をする。
⇒○日後に商品が世界中のエンドユーザーに届く。


相手は世界。商品の改良ではなくビジネスシステムと仕組みが未開拓市場が国内から一気に広がることを示唆してくれます。



出典:経済産業省2014年7月レポート「日本ファッション産業の海外展開戦略に関する調査」より
 2015/07/13 08:20  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
早田 敬三(そうだ けいぞう)
株式会社レナウン初代ミラノ駐在員として、ライセンス、現地生産企画のオペレーションを担当。帰国後、婦人企画、新規開発、紳士ブランド開発なども経験。
1998年Michael St John氏Venticinque Italia srl.社(本社ミラノ)をパートナーとして株式会社アドスインターナショナルを設立。
イタリア企業の日本市場進出のマーケティングコンサルタント、国内企業のブランド再構築プロデュースを手掛ける。

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