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ライセンスは惚れた気持ちと決別時期を知っておくこと
ライセンス・ ビジネス考

その3:【ライセンスは惚れた気持ちと決別時期を知っておくこと】


経営者にとってライセンスは冷静な分析や計算だけではなく、恋愛のように衝動的に決断をしていることが珍しくありません。

ライセンサーのオーナーの哲学、ブランドのヴィジョン、先方のアトリエでのクリエーターとの会話、ブランドのビジネスプレゼンテーション、ショップでの消費者感覚、ショーやパーティでの雰囲気、宣伝の発想や企画の意外さ、などです。

経営者のイメージはこれを導入した時の新たな一歩を瞬時に想像してしまうのです。
惚れた女性(男性)とこれから築くであろう生活の夢を描くのと似ています。

ただ、ライセンスはビジネスなのでもっと現実的に、したたかに決別時期を覚悟する必要があります。

例えば、専門学校や留学のように4年という期間限定で卒業すると決めていると、
その期間に学校から何を習得すべきか?
そのディプロマや資格は本当に価値があるか?
それは自分に将来何をもたらすのか?
卒業した後にそのメリットはビジネスにどう生かされるのか?

終わりがある学生生活だと理解しているからです。


恋愛は相手に永遠の愛を与えると誓いますが、ライセンスは契約期間内にどれだけライセンサーから「得べかりし有形無形の利益」を搾り取るかというしたたかな計算があってしかるべきです。



感情でライセンス契約をしている経営者に限って、契約終了は裏切られた気持ちになります。

ライセンスは初心に戻って惚れた気持ちを大切にしつつ、別れた後に後悔のない気持ちで向かい合うほどの勇気が必要です。

難しいです
 2014/06/11 10:49  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ライセンスは戦略変換のきっかけ?
ライセンス・ ビジネス考

その2:【ライセンスは戦略変換のきっかけ?】


前回に「ライセンスは麻薬みたいなものだ!」と少し否定的なコメントをしました。

逆説としては「攻めのライセンス」を如何に組み立てるとして考えることが戦略変換のきっかけにもなるということになります。


ライセンスによって得られるメリットを明確にすると契約期間内に具体的かつ積極的に企業体質が変わります。

一番のメリットはライセンサーとの交渉や業務の打合せを通じ、自分たちのビジネスの現実的な視点が変わることに気付くことです。

特に自分がライセンス担当スタッフになるとブランドの発想やブランディングのプロセスがこんなに違うのか?という新しい発見があります。

如何に自分たちが会社の風土や過去の経験、実積にとらわれているか?
マイナス思考や時代の変化にチャレンジすることに躊躇っていないだろうか?
本来の自社にあるメリット、強み、可能性を見過ごしていないだろうか?


得られる情報とは商品企画、デザインなど表層的な事象だけではなく
クリエーターやメディアとの人脈作り、工場や原料メーカーの開拓、
海外の競合ブランドのナマ情報、海外の消費者の反響、
ビジネスのプレゼンテーションや交渉術の手法など
ライセンス契約終了後に無形の資産が会社や担当者自身に残ります。

それらの自己資産を熟成させるその先には、自分たちがいつの日かライセンシーからライセンサーの立場になる青写真を組み立てることが大切なのです。
 2014/06/06 18:46  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ライセンスは麻薬のようなもの!?
ライセンス・ ビジネス考

その1:【ライセンスは麻薬のようなもの!?】


つい先日の三陽商会のバーバリー契約終了のニュースは、
数年前から業界で囁かれていたことが
現実となったわけですが、やはりショックで複雑な思いです。


ライセンスという言葉は人をビジネスという舞台で自分を変えてくれると
錯覚させる麻薬のようなものです。

いつかは止めなければならないことを自覚しています。
そして一生続けることが許されないことも知っています。

それにもかかわらず、速効性を期待でき、
すでに知名度のあることで人々の注目を集めやすい
ビジネスの実積を短期間であげるのではという
目先の誘惑に駆られます。

ロイヤルティーはゼロからブランド力を上げるより
明確で短期間で実積を上げる経費と考えて取組むのですが、
気づいたら自社での利益貢献度が高すぎると
辞めるに辞められないほど、蝕まれていることに気づきます。

抜け出せない状態にライセンサーが相手の弱味につけ込んで
ロイヤルティーのアップの要求をします
宣伝販促費の協賛金をもちだすのです
リプロ条件を減少させ、本国の商品買い付け枠を増大要求
などNOと言えない状況にジリジリと追い込まれます。

ある日契約終了の通知を受けて初めて事の重大さに気付きます。
いや、気づいていたのに先送りをしていただけかもしれません

10年、20年とライセンスにかけてきた投資(経費)金額を
自社ブランドにつぎ込んでいたら今ごろどうなっていただろう!
と綺麗事や後悔は何の意味がありません。

海外から留学生を面倒を見て、日本で投資をして才能を磨かせ、
高い学費をつぎ込んで、その挙句
ある日「本国に帰ります。育ててくれてありがとうございます」

気付くと自分の子供は公立中学、高校でスポーツや才能への
投資をしてきませんでした。




受け身でライセンスをするのか、
積極的にライセンスの価値と目的を持って契約するか・・・・


麻薬にならないためのライセンスの取組み方はあるでしょうか?
もちろんあります。

攻めのライセンスをしましょう。。。。。



 2014/05/25 10:45  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

プロフィール
早田 敬三(そうだ けいぞう)
株式会社レナウン初代ミラノ駐在員として、ライセンス、現地生産企画のオペレーションを担当。帰国後、婦人企画、新規開発、紳士ブランド開発なども経験。
1998年Michael St John氏Venticinque Italia srl.社(本社ミラノ)をパートナーとして株式会社アドスインターナショナルを設立。
イタリア企業の日本市場進出のマーケティングコンサルタント、国内企業のブランド再構築プロデュースを手掛ける。

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