« 世界のファッションEC市場 | Main | 知名度と浸透度の見直しポイント »
予期せずマーケティングヒットの実例!?
予期せずマーケティングヒットの実例!?

【東京駅開業100周年記念Suicaはマーケティング二次効果!?】

2014年末にニュースになった「東京駅開業100周年記念Suica」騒動。

当初は乗物マニア、JRファンなど一部で知る人ぞ知る・・・という注目された記念グッズ(Suica)の15000枚の限定販売という企画で、口コミで希少価値のオークション対象となる商品でした。

12月20日の発売日当日に5000人の予測に対し、9000人の列が出来るほどの人気ぶりが紹介されました。 そして徹夜組が1500人もいて800mの列が東京駅丸の内に出来たことがニュースになり、結局、当日の販売が混乱を回避するという理由で、途中で中止となり一部の熱狂的なファンがJR職員ともめたというシーンが映し出されたのです。







TVで混乱がニュースとなるほどで、発送可能枚数が10万枚ということにしたら、2月9日の応募締切日にナント499万枚で、配送は最終的には年内まで掛かるらしいという噂も流れました。

当初1.5万枚という企画が最終的に499万枚という330倍以上の販売実積となった事実を見ると、情報の伝達方法、数字、コンテンツなど当事者(JR)からの消費者告知ではなく、TVニュース、新聞媒体が取り上げた二次的効果の凄さを改めて感じるものです。
またTwitterやYouTubeなどのネット媒体もそれらの情報に拍車をかけました。

鉃道マニアではない私ですら、ニュースで大騒ぎしていることに興味を持ち商品がSuicaという実用品であるならば一つくらい申し込んでみようという気になったのです。短期間で「東京駅開業100周年記念Suica」ブランドのマーケティングが予期せぬ展開で偶然にもヒットしたと理解出来ます。

消費者に興味を持たせて、一つくらい購入してみようという欲求を起こさせる心理が330倍の販売実積となった訳です。
ちなみにこのSuicaは2000円ということで、予定の3千万円が100億円近くになったとくことでしょうか。


消費者心理とは商品そのものより、その情報の広がりや取扱いのされ方で途方もない伝播をし、興味や欲望をかき立てるものです。


我々のファッションはビジネスが詰まると「商品企画の見直し」など商品に向けられがちですが、情報のコンテンツや伝播の手法、顧客心理のマーケティングなどを考慮することで可能性が広がることに再認識すべきではないでしょうか。

もし、北陸新幹線の開業Suicaや地方の記念列車の乗車券だったら、これほどの結果はきっと残らないでしょう。

単なる商品至上主義は21世紀の価値観に疑問を投げかけるほどマーケティングの創造力が差別化になっていると痛感します。


 2018/10/09 13:25  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

トラックバック

この記事へのトラックバックURL  ※トラックバックは承認制となっております。
http://apalog.com/soda/tb_ping/571


コメントする
※コメントは承認制となっております。
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク


コメント


プロフィール
早田 敬三(そうだ けいぞう)
株式会社レナウン初代ミラノ駐在員として、ライセンス、現地生産企画のオペレーションを担当。帰国後、婦人企画、新規開発、紳士ブランド開発なども経験。
1998年Michael St John氏Venticinque Italia srl.社(本社ミラノ)をパートナーとして株式会社アドスインターナショナルを設立。
イタリア企業の日本市場進出のマーケティングコンサルタント、国内企業のブランド再構築プロデュースを手掛ける。

Keizo Soda

バナーを作成
出版書籍
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパレル携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ

http://apalog.com/soda/index1_0.rdf
更新順ブログ一覧
リンク集

アパレルウェブ公式モバイルサイト
スタイルクリップ
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード