MDという職種とは!?
ブランドのキーマンとは・・・シリーズ: その1
実はキーマン次第でブランドが、スタッフの意欲が、戦略の実践力が、そして実績が変わるのです



某アパレル企業の人事部長A氏とランチをした時、ため息まじりに人材研修の難しさを話してくれました。

通常の人事部が行う人材研修は管理職研修、営業職研修、デザイナー研修、店頭販売員研修など多くの社員を教育・研修するプログラムがありますが、ブランドのMDは会社の中でも担当する人数が少なく、あらためて研修をするプログラムがありません。

役員会議で「このような時期だからこそ人材の充実・開発・研修を行い、企業を担う人物の重要性を再認識せよ・・・」と云われても当惑するそうです。



まずはMDとは何をすべきか?何がMDの基本的な役割かが明確になっておらず、会社の風土や部署の歴史、さらに昔から先輩の仕事(背中)を見て学べといわれても、つまり業務のスタンダード(標準)が無いのが現実です。

しかし、実質的にはMDとなる人物の出来不出来やキャラクターでブランドの方向性や実績に影響することが多々あります。

従来のMDとは企画の担当者として、商品企画の構成、商品群の決定、デザイナーと商品デザインや素材原料、メーカー設定、発注仕入など商品の制作・生産に関わることやデザインなどソフトに関することに注力を注いでいました。



いわゆる売れ筋商品の開発やモノ作りといわれる業務のことです。

ところが、ブランドの差別化=商品の差別化だけでは実績が上がらなくなってきているのは周知の事実です。

MDが問われている資質とは「商品を企画する人」から「ビジネスを創造する人」へと大きく変わっているのです。

担当ブランドの新規流通への開拓、異業種とのコラボレーションン、ブランドのマーケティングでの仕掛け、販売方法の改革、ブランドの付加価値アップのためのコラボレーションンなど「新しい商品を作る」から「新しい販路、売り方、顧客作りへのマーケティング能力」を求められています。



商品知識は当然ですが、プレゼンテーション能力や企画立案力、交渉力、などビジネスマンとしての開発資質を求められています。



ブランドの知名度が上がらないのは雑誌などマスメディアへの予算がないから・・・という言い訳はとっくに通用しなくなってきています。

ブランドを売場と雑誌メディアではなく、ブランドサイトとFacebook、ブログ、ツイッターなどのソーシャルメディアとの仕掛け作りやブランドメッセージ作りが即効性と実践的な戦術となっています。

しかしそれってどのように具体化するとか成果の検証など参考や判断する基がありません。

予算がないではなく発想やアイデアの有無、そして実行力を問われています。

MDが商品にこだわりがあるのは当然ですが、「モノ作り」だけに閉じこもって売上げ日報に目を通している時間がますます無くなってきています。

ますます頭でっかちで混乱してきています。
頑張れ!MD殿
 2012/05/09 00:13  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


★ フィレンツエは南京錠がお守り!?
気候と食事と人間はイタリアが一番!!!
イタリア生活・・・普通の暮らしこそが面白い!? 
イタリアビジネス・・・いい加減だといわれても憎めない!? 




フィレンツエに行くことがあったら、ヴェッキオ橋近くの手摺などをよく探してみて下さい。



南京錠がお守り代わりに舗道の脇などにある鉄柵などにいっぱい付いています。 
Leo& Mariaなどカップルの名前が書かれており、「永遠にはなれませんように♥ ♥ !!」という意味ですって。


神社でおみくじを引いたらそれを縛り付けておくことに似ています。
どういう訳か「南京錠」なんです。

いろいろと見ていたら「Yukio & Yuka」という南京錠がありました。
フィレンツエに新婚旅行にきた日本人カップルでしょうか。 うらやまし〜。

ちなみにこの近くで南京錠は特に売っている店はないようで、みんな自分たちで持ってくるそうです。


次のイタリア旅行には「南京錠」を忘れずに・・・。


 2012/04/18 11:36  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


イタリアの若者に仕事がない!
気候と食事と人間はイタリアが一番!!!
イタリア生活・・・普通の暮らしこそが面白い!? 
イタリアビジネス・・・いい加減だといわれても憎めない!? 



イタリア政府統計局は2日、2012年2月の失業率が1月より0.2ポイント悪化し、9.3%になったと発表した。ANSA通信によると、失業率が月ごとの発表になった04年1月以降、最悪の数字だという。
グラフは日本とイタリアの全体での失業率です。




2010年で5%弱の日本と8.5%強のイタリアは大きなインパクトは無いように見受けられます。

しかし問題は若年層に仕事がないことなのです。

日本の内閣府が毎年発表している 「こども・若者白書」によると、20〜24才の失業率が9.8%で、実質10%超えをしていると分析されています。
 ところが、イタリアでは15〜24歳の若年層の失業率が特に深刻で、0.9ポイント悪化して31.9%です。 若い人の10人に3人に仕事がないのです。

 イタリアでは、労働法によって正規雇用者が手厚く保護されていて、企業の業績不振を理由に解雇することが認められていません。モンティ首相は「雇用を弾力化して、若者が働きやすい環境をつくる」として、労働市場の改革をめざしています。だが、労組などは「企業が解雇しやすくなるだけ」と反発を強めています。

2月にイタリア出張のおりに、親しくしていた経営者が第一線を引退するとのことで「まだまだ、働けるじゃないの」と激励すると、不景気に事業を継続するときの一番の障壁は人件費の削減が出来ないので、企業の方が先に倒れてしまうと云うのです。

ちなみにイタリアの労働者は守られていて、会社都合でレイオフをしようとすると、勤続年数*月給を別途支払わなければならないのです。
また、不当なクビを言い渡されると、無料で経営者と闘ってくれる弁護士の制度がありすべての労働者のリストラにあっても無料で法廷闘争が出来ると云うのです。

このように厳しい経済状況で雇用が守られようとする制度があると、そのしわ寄せはすべて若者にくるのです。

仕事がない! 生活が出来ない! 夢がない!
ミラノのボッコーニ大学など一流を卒業しても、仕事がないと嘆いているのです。

日本では、オシャレでモテモテのイタリア男などと楽しくメディアに取り上げられていますが、現実は日本以上に厳しい現実があるのです。

 2012/04/13 21:44  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


仕事を進まなくさせる8ヵ条
面白い記事を友人から送って頂きました。

第二次世界大戦中のライフハック「仕事を進まなくさせる8ヵ条」


第二次世界大戦中の1944年に米国のOSS(戦略諜報局)が作成した「サボタージュ・マニュアル」なるものが存在しているのだそうです。

当然敵地での話ですが(自国でやったら大変)、仕事の進みを遅らせるように人々をトレーニングするためのマニュアルとのこと。その内容が掲載されているのですが、なかなか面白いです:

■ Sabotage manual from 1944 advises acting like an average 2008 manager (boing boing)

意訳込みでおおまかに訳してみると、こんな感じです。

1.何事をするにも「通常のルート」を通して行うように主張せよ。決断を早めるためのショートカットを認めるな。

2.「スピーチ」を行え。できる限り頻繁に、長い話をすること。長い逸話や自分の経験を持ちだして、主張のポイントを解説せよ。「愛国的」な主張をちりばめることを躊躇するな。

3.可能な限りの事象を委員会に持ち込み、「さらなる調査と熟考」を求めよ。委員会のメンバーはできるだけ多く(少なくとも5人以上)すること。

4.できる限り頻繁に、無関係なテーマを持ち出すこと。

5.議事録や連絡用文書、決議書などにおいて、細かい言葉遣いについて議論せよ。

6.以前の会議で決まったことを再び持ち出し、その妥当性について改めて問い直せ。

7.「警告」せよ。他の人々に「理性的」になることを求め、将来やっかいな問題を引き起こさないよう、早急な決断を避けるよう主張せよ。

8.あらゆる決断の妥当性を問え。ある決定が自分たちの管轄にあるのかどうか、また組織上層部のポリシーと相反しないかどうかなどを問題にせよ。

以上8ヵ条。信じられないですが、米国の国家機関が本気で作ったマニュアルです
 2012/03/25 18:32  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


海外バイヤーから意外なほど引き合い! 日本のストール!
日本(工場)発信ブランドは!シリーズ:その6
《日本の良さを世界に発信させる・・・何度もトライされた永遠の課題、日本ブランドへの期待と魅力を海外視点で再認識する》


先般ジェトロが行った「欧米向けテキスタイル輸出展示商談会」に飛び入りで参加させて頂きました。

本来この商談会は繊維商社やテキスタイルコンバーターなどが欧米向けの素材提案でボトム素材、ブラウス素材、ジャケットコート素材を提案するものです。

Made in Japanのストールブランドの開発サポートをさせて頂いていますが、実際の商談で海外の一流のバイヤーにどの程度の反応があるのか、日本への期待とは何なのかを検証する意味で非常に興味がありました。

80社ほどの素材提案の中で我々だけが唯一ストールという製品でのプレゼンテーション。ジェトロの担当者も果たして日本のストール製品がこの商談会にマッチするのかと、気遣って頂くほどでした。

海外からの参加ブランドはDaril –K (米国)、Diane con Furstenberg(米国)、Vivienne Westwood(イギリス)、Nicloe Farhi(イギリス)、Versace(イタリア)、Mila Schone(イタリア)、Lanvin(フランス)Steven Alan(英国)の8ブランド。

いづれも名だたる国際的ブランド、1社あたりの商談時間は15分ときわめて短時間でしたが、Benedettaさん(V.Westwood)やRobertaさん(Versace)などはバイヤー自身が時間を超えてまで熱っぽく自分たちの要望を伝えてくるほどでした。

ブランドバイブル(英語版)を使い2分で簡潔に商品のこだわりやコンセプトを伝えるのですが、一番分かりやすいフレーズは・・・
1) 中国では絶対に真似が出来ない商品です
2) 日本のレトロ織機、糸開発なので単価は高いし、大ロットは出来ないし、納期は3ヶ月以上です・・・と最初に言い切ります!

プレゼンテーションすると、What?(それは何なの)とWhy?(何故独自なの)の二つの質問が起こり、待ってましたとばかりにサンプル紹介の導入に繋がります。

サンプル商品の詳細はここでは省きますが、アクセサリー雑貨としてのストールはブランドの最初のコンタクトアイテムとして非常に重要な位置づけをもっているとのことは生の商談でビシビシ伝わってきます。

特にDaryl KブランドのバイヤーはナントMs. Daryl Kerrigan女史ご本人で、日本の歴史的な織り柄や着物文化を踏襲した織機の話など通じて、とても気に入って下さいました。

他のブランドに「納期は最低3ヶ月」と云うと、論外!とばかりの反応もありましたが、Daryl K女史は逆に「日本の芸術的なテキスタイルは大量生産で単価が下がるものではないわよね!」と理解を示してくれるほどです。

海外バイヤーとの商談会の面白さは、商品情報(単価、ロット、納期、支払いなど)は勿論のこと、付加価値情報(商品の蘊蓄、背景、こだわり)が果たして売場やビジネスで伝わるか?をポイントにしています。

売れ筋やトレンドをフォローした今風の企画ではなく、Kimono織機が創る見たことが無いジャガードを期待しているのです。しかもそれが今風に感じることが前提です。

ビジネスとしてmade in Japanのカギは、伝統的な商品、良質だという発信者だけの独りよがり提案ではなく、バイヤーが高く付加価値をつけられるモノとコンセプトに如何に結びつくかですね。
 2012/03/18 16:21  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
早田 敬三(そうだ けいぞう)
株式会社レナウン初代ミラノ駐在員として、ライセンス、現地生産企画のオペレーションを担当。帰国後、婦人企画、新規開発、紳士ブランド開発なども経験。
1998年Michael St John氏Venticinque Italia srl.社(本社ミラノ)をパートナーとして株式会社アドスインターナショナルを設立。
イタリア企業の日本市場進出のマーケティングコンサルタント、国内企業のブランド再構築プロデュースを手掛ける。

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