イタリアは闇経済!?
気候と食事と人間はイタリアが一番!!!
イタリア生活・・・普通の暮らしこそが面白い!? 
イタリアビジネス・・・いい加減だといわれても憎めない!? 




先日発効されたモンティ首相の緊急財政策の一つに、1000ユーロを越える全ての取引の電子化を義務付ける脱税防止措置があります。 
イタリアの脱税額は1年で2000億ドル(16兆円程度)と推定されていますが、実際はそれよりもはるかに多いという説です。

何しろ脱税そのものが掴めないので脱税額が推定出来ることすら出来ませんよね(笑) 脱税の防止は歴代政権の最重要課題の一つだが、なかなか有効な手を打てずにきたというのが現実です。

昔から「ラヴォーロ・ネーロ」と呼ばれる闇仕事(闇経済)があり、それらは
ますます増えるのではといわれています。ラボーロ(労働、仕事)ネーロ(黒、闇など)って本当に言い得て妙な名前ですね。

「ラヴォーロ・ネーロ」は、依頼書、領収書のない仕事です。正規の取引だと、この壁の修理は、1000ユーロだけど、領収書なし(ラヴォーロ・ネーロ)なら、半額でしますよ。。。

ホームステイする外国人留学生に大家さんが、ラボーロ・ネーロなら安くしますよ!と提案するとか。 外国人との取引は把握がし難いことがメリットだそうです。

旅行に行ったときに気をつけたいのは、お店で何か買ったり、食事したときには、どんな少額でも、領収書をもらうことをお勧めします。






日本ではコンビニでレシートをもらわなかったり、もらっても、つい店内のゴミ箱に入れたりしますが、それはイタリアでは気をつけましょう。旅行者であっても、店を出た途端に抜き打ちで、カラビニエーリ(経済警察)に領収書の有無を確認されることがあります。


脱税を防ぐため、イタリアでは、飲食店に限らず、すべての店で、領収書を発行することが義務づけられており、利用者も受け取ることが義務づけられている


ちなみに昨年のクリスマスイブの夕食と、翌クリスマス当日の昼食の2食で、イタリア全国では23億ユーロ(約2400億円)分の飲食物が消費されたとの記事がありました。それはたった2食分の消費量としては、一人頭の計算では恐らく世界でも1、2を争う水準の金額だそうです。

ふーっ!!
 2012/02/01 00:52  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


イタリアの中小企業はなぜ強い!?
気候と食事と人間はイタリアが一番!!!
イタリア生活・・・普通の暮らしこそが面白い!? 
イタリアビジネス・・・いい加減だといわれても憎めない!? 




経済協力開発機構(OECD)が来年度の同国経済を0.5%のマイナス成長と予測するなか、モンティ首相は欧州連合(EU)から歳出削減と増税で早急に成果を上げるよう圧力を受けているが、首相は経済立て直しに向けたより長期的な対策に焦点を置いています。

イタリアでは430万を超す中小零細企業が民間雇用の69%、国内総生産(GDP)の71%を占める。従業員10人未満の企業が410万社あり、中小企業の比率は欧州で最も高い。

日本とイタリアを比較すると、製造業者250人以下の従業員の企業数イタリア80%、日本76%に対しGDP構成比率イタリア76%、日本51%とあります。つまりイタリアでは中小企業の事業数比率はそのまま売上規模になるのに対して、日本は76%の中小企業が51%の売上規模。つまり大企業の売上比率や効率は日本のほうがとても高いのです。
さらに9人以下の規模での企業割合は94.2%、従業員数は45.2%を占めています。




日本の中小企業と大きな違いが何かと言えば、大手企業の協力会社としてのビジネスシステムではなく、5人程度の中小企業であっても、エンドユーザーの顔を見て事業をしているということです。
日本ではToyota系列の部品を作っている会社です、三越に口座を持っています・・・というと傘下、系列、グループ、取組などが評価され信頼があると思われがちです。

イタリアでは○○の系列、外注・・・とは決して評価ではなく、自分の会社の商品やブランドをまず主張し、自分は如何に他人と異なって個に特化しているということが大切なのです。
自社ブランド意識、独自開発の機運や意欲がイタリアと比較して低いのは、日本の中小企業が「同調してグループや系列が安心、みんなで渡れば恐くない、有名企業との仕事が一般的に評価される」などという意識のせいではないでしょうか。

またイタリアでは政府や地方自治体による中小企業保護政策が少ないので、金融機関からの融資を前提としたビジネスプランはなじまないようです。
国は助けてくれないので自分で利益が上がる仕事をする・・・意識が強いです。思考的にも「薄利多売」という概念は低く、「有名企業との取組はイメージや信用になるので、多少儲からなくても我慢をする」という気持ちは全くないのです。まさに「自分の商品は他と違って特化しているので高いのは当たり前」と言い切ります。

海外の某デザイナーが今治のタオル企業を訪問した時に、独自の素晴らしい企画があったので「これを機会に是非とも貴方達と直接仕事をしましょう!」とオファーしたら、初めてなので不安で業務が分からないので地元の協同組合か商社を通して下さい。自分たちはその下請けとして商品を供給するほうが安心で楽だから・・・との回答に驚いたそうです。わざわざ利益を減らしてまで直接取組を敢えてしないという発想が理解出来なかったと笑い話になったそうです。

イタリアの中小企業は、イタリア国内や欧州のみならず世界に自分たちの商品やブランドを直接売り込む!・・・が当然の意識です。
日本の中小企業は自分一人でも本気で世界に打って出る気迫があるでしょうか。

中小企業白書1999年、日本貿易振興会1998年 資料より
 2012/01/22 21:36  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


フィンランドの伝統工芸は100年前から・・・!?
日本(工場)発信ブランドは!シリーズ:その6
《日本の良さを世界に発信させる・・・何度もトライされた永遠の課題、日本ブランドへの期待と魅力を海外視点で再認識する》


1880年に発足した「フィンランド工芸友の会」
http://www.kasityonystavat.fi/




ヘルシンキで「ルイユ・ラグ」という伝統工芸の織物や刺繍入りのリネン製品。これらの商品を完成品ではなく、材料と解説書の入った“制作キット”が売上の9割を占めるとのことです。

キットには必要な材料と作り方の説明書が入っているので、初心者でも時間をかければ美しいラグを作ることが出来ます。
この中心人物がフィンランド工芸友の会のマーケティング担当である、イェンニ・ミッコネンさん。 大学で工芸デザインを専攻して現在の仕事をしています。





この会社は職人3人をふくめた10人。小さな組織ながら伝統柄や技術に関する情報量は膨大で貴重なデザインの著作権も多数所有しているのだそうです。

この作品やビジネスは100年以上も前に始まったにもかかわらず、我々が見て新鮮で新しい発見をした気持ちになります。

古い伝統工芸や技術がいつの世にも新しく映ることは必須要件であるとかんじますよね。

私たちが日本の文化や伝統技術を世の中に問う時にはたしてどのような視点で発想をもっているかが問われますね。


(日経ビジネスの輝く北欧〜デザインで読み解く豊かさの秘密〜)より
 2012/01/16 10:51  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


在日英国人から見たmade in Japan
日本(工場)発信ブランドは!シリーズ:その5
《日本の良さを世界に発信させる・・・何度もトライされた永遠の課題、日本ブランドへの期待と魅力を海外視点で再認識する》


イギリス人輪島塗作家スザーン・ロスさんの話

英国人のスザーンさん。大学時代にデザインとアートを学んでいる時に、日本文化に興味を持ち、その時に初めて出会った蒔絵に感激、それが輪島塗りに魅了される最初の出会いでした。

きっと三ヶ月でマスター出来る!?と自信満々で日本で修業を始めたのが1980年代後半、それから人生の半分を能登の輪島で過ごすとは、そのときは想像もしなかったそうです。

彼女の苦労はそこから始まるのですが、最初は「日本語が下手だから、工房に来ないでくれ!」「女には教えないのが職人だ!」と生活に馴染むことが文化に触れる前の最初の壁だったそうです。

1990年にやっと輪島漆芸研修所に合格したものの、「技術は盗むもの!自分で学べ!」と外国人の彼女は「学校って教えてくれる場所じゃないの?」などと納得出来ない日々でした。

日本的艱難辛苦の修業の末、輪島の塗師として活躍するスザーンさんの夢は、この文化を世界に広めたいとのことです。

Made in Japanの文化を世界に広めるキーワードのひとつに、外国人のフィルターでどのように世界に伝えることが出来るか?・・・があります。

日本の伝統文化の職人は自分の世界だけに没頭しているからこそ「職人気質」が生まれるのですが、ともすれば「どうせ外国人には分かりやしない!」と発信者の視点からしか物事を見ない思考があります。

海外で行われるmade in Japanの商品が展示会などに出展すると、日本人にしか分からないディスプレイやハッピを着たスタッフが「これが日本だ!」とばかりに集団でたむろしている風景を見かけます。

漆と地の粉で塗り物に没頭するスザーンさんは輪島塗の人間国宝小森氏に技術指導を受けるが、その師匠である小森氏によると、彼女には従来の日本の職人にはない発想とアイデアが魅力だと指摘しています。

輪島塗の印籠からヒントを得て、MP3のプレーヤーを作ったのも彼女の発想でした。輪島塗の仕上げに豆腐を混ぜる、卵の白味や海藻、灯油など思いもかけないものを工夫する・・・既成概念から解き放たれた発想やアイデアが実は日本文化を海外に知らしめるヒントかもしれません。

日本を客観的に外から見る・・・日本人ではない外国人のフィルターを通して日本伝統芸術を輸出する。

Made in Japanになにか見えてきそうな気がしませんか。
 2011/12/05 00:30  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


海外バイヤーからみた真のmade in Japan
日本(工場)発信ブランドは!シリーズ:その4
《日本の良さを世界に発信させる・・・何度もトライされた永遠の課題、日本ブランドへの期待と魅力を海外視点で再認識する》



昨日、某コンベンションで米国、フランス、イスラエルのバイヤーと情報交換する機会がありました。

訪日の目的は11月2-4日にビッグサイトで行われた「インテリア・スタイル・リビング展示会」にゲストスピーカーとして招待されたとのことです。

彼らは一様に日本製品や伝統的な日本のモノ作りを評価している一方、現実的なビジネスでの有意義なアドバイスやコメントを残しています。


まず、日本製品の第一印象は「デザイン」「品質」です。モノ作りのこだわりで
福島県の漆、岐阜の木工、福井の和食器など実際の産地まで赴いて実際に職人に接することで、自分の選択眼を養っているのです。ここで興味深いことは伝統的な技術・技法が先ではなく、すばらしいデザインが技術・技法に裏付けされているということです。

私も丁度made in Japanプロジェクトのお手伝いをしている手前、彼らの視点をあらためて確認出来ました。

彼らの日本観は「芸者、富士山、相撲」など安直な土産商品の評価はまったくなく、真のデザイン・・・しかも伝統に安住している安易な発信ではなく、世界で通じる美学をそれらの商品の中に見つけようとしています。

外国人に受けそうな日本的デザインではなく、生活やライフスタイルに通じる価値観です。

その一例として美しい茶碗は例え九谷焼、備前焼、有田焼といっても取っ手がない器なので、欧州のライフスタイルでは評価されにくい商品といいます。

一方、漆塗りのお盆はプレートとしての使い方や価値が分かるので、それが2万円でも10万円でも理解出来る消費者に向かってビジネスの提案が出来るといいます。




さらに、作り手の顔や哲学が伝わる仕組みがあることやパッケージなどが独自の美しさを引き立たせるものとして注目されています。

興味深かったのは、日本人は言語の弊害かもしれませんが、ビジネスを直接交渉することにあまりにも慣れていないとのことです。

今治のタオル工場で商品が気に入ったので直接ビジネスの話をしましょう!と持ちかけると、地元のタオル協同組合や商工会議所、輸出コーディネイターなどミドルマン(仲介業者)を敢えていれるような姿勢があります。

ダイレクトのコミュニケーションが苦手な国民性はインターナショナルにむけてクリアすべき課題がまた見つかりました。

一流のバイヤーと云われる彼らの言葉に「商品の品質デザイン、価格」が50%で後は人間関係やコミュニケーションと云い切ります。

また、商品さえ良ければという日本的甘えではなく、消費者が感動するプレゼンテーションをビジネスとして出来るかどうかが工場かメーカーかの違いだと認識されているようです。

我々日本人は言葉が出来ないことが一番の障壁だと思い込んでいますが、世界的に活躍しているバイヤーは言葉が堪能であることは二次的なことと断言します。通訳を使えばいいことで、コミュニケーションは自分の能力だと笑っています。

Made in Japanはとてつもない可能性があるとあらためて感じました。
 2011/11/04 01:30  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
早田 敬三(そうだ けいぞう)
株式会社レナウン初代ミラノ駐在員として、ライセンス、現地生産企画のオペレーションを担当。帰国後、婦人企画、新規開発、紳士ブランド開発なども経験。
1998年Michael St John氏Venticinque Italia srl.社(本社ミラノ)をパートナーとして株式会社アドスインターナショナルを設立。
イタリア企業の日本市場進出のマーケティングコンサルタント、国内企業のブランド再構築プロデュースを手掛ける。

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