〜身に「纏う」、再生を「待とう」〜
単に服を着るだけでなく、積極的な美意識で身にまとう様子を表現し続ける「matohu(まとふ)」。
桃山時代後期から江戸時代初期にかけての「慶長の美」をテーマとした大胆で楽しいデザインの絵巻物のようなコレクションは、忘れかけている日本の美意識を彷彿とさせる佇まいだ。
‘06-07秋冬コレクションのコンセプトは「高台寺蒔絵」。
慶長時代に流行した「高台寺蒔絵」は、漆黒の面に金粉をまいて文様を浮かび上がらせる日本独自の技法で、秋冬コレクションでは粉箔プリントを施したアイテムを中心に移りゆく秋の表情を服の上に閉じ込め、秋草が今にも風に舞うような趣と躍動感を与えている。
「デザインだけではなく、作ることも含めてトータルで表現したい」というデザイナーの堀畑裕之さん、関口真希子さんご夫婦は、日本各地の織物工場や、京都の染色家福村氏と一から一緒に相談しながら作業を進めるスタイルをとっている。常にあるのは“着る人が楽しめる要素を取り入れたい”という思いだ。着物のような着こなしが出来る長着(ながぎ)や、ボタンのかけ方次第で数パターンのアレンジが可能なアイテムなど、随所にみられるその思いには、新しい発見が尽きない。
すでに2010年S/Sまで、「慶長の美」をテーマにしたシーズンコンセプトが決定している。各シーズンコンセプトは季節のイメージに合わせて決定し、歴史を綿密にリサーチすることからスタートする。これはトレンドを意識していない「matohu」ならではの考え方だ。
時代の再生と共に、自由な発想で常に新鮮なデザインを提案する「matohu」。
二人のデザイナーが表現する独特の世界観は、これからもファンを惹きつけてやまないだろう。
■matohuショールーム
東京都渋谷区千駄ヶ谷2-3-4
ル・ソレイユ506 (株)リューズデン
TEL:03-5772-1484
定休日:土日 ※アポイント制です。あらかじめご連絡をお願いします。
URL:
http://matohu.com/