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秋晴れ



今週はとっても天気がよかったので、
ANZAC DAY(アンザック・デー)という祝日に、
ワーキング・ホリデーでこの島で1年と3ヶ月を過ごした、
若い日本人カップルと食事をした。

風もそよそよと気持ち良く、
デッキでランチをするのにピッタリの日だった。

久しぶりに七輪を出してまったり大人の焼き肉。

ワインは、シャトー・ワイマラマの「Minagiwa」。
このシャトー・ワイマラマのワインは、
ニュージーランド産でありながら、
なんとマーケットは日本のみ。

某大手不動産会社がこのワイナリーを所有し、
ワインを少数生産し、日本に輸入している。
実はこの「Minagiwa」というワイン以外にもあと3種類あるのだけれど、
それらはもっとびっくり、すべて贈答品として使用しているだけで、
売りにすらでていないとのこと。

なんと贅沢なワイン作りなのでしょう。

ちなみに、ロゴを初めとするエチケット(ラベル)などのデザインは、
佐藤可士和氏が手がけている。

美しく、凛としたたたずまいが、
妙にうちの七輪にピッタリきているような

贅沢な1日を堪能しました。
 2017/04/29 11:19  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


作り手のこだわりとビジネスの両立


ちょっとした合間に、
スタッフ全員で白ワインのブラインド・テイスティングをおこなった。

ワイヘキ産のピノ・グリという情報だけで、
どこのワイナリーの何年のものかというのは隠されている。

こういうテスト?というのは実に重要である。

人は目からの情報でものごとを判断することが多く、
それは、舌から得た情報さえも脳で修正をかけるぐらい、
実はとっても曖昧なものだ。

だから、ラベルを隠すブラインド・テイスティングは、
純粋に自分の舌のみで味を感じとる力を養うのにとっても役立つ。

今回は、品種がわかっているわけだからまぁ安心して飲むことができた。

私の中には、ピノ・グリとはこういう味だろう、
というある種の思い込みがあったので、
その記憶の中の味を軸に比較しながら飲んでいく方法を取った。

4本あるうちの2番目に飲んだワイン以外は、
あまり差を感じられなかった。
3番目に飲んだワインが少々水っぽいというぐらい。

そして、いざ新聞紙を剥がしてみると、
私が美味しいと思ったピノ・グリは、
なんと、100%ピノ・グリではなかった!

おそらく、ソーヴィニヨン・ブランかリースリングが混ぜられているとのこと。
(個人的にはゲヴェルツ・トラミネールの味を少し感じたが)

ちなみに、ワインをセレクトし、新聞紙を包んだ2名以外は、
私を含め全員2番目のワインが一番美味しいと意見が一致した。
メンバーのうち、フランス人カップルはボルドー地方で働いた経験もあり、
それなりに舌も確かだ。
(最下位に選ばれたワインも全員一致)


この国は、15%以下であれば他品種を混ぜても、
単一品種のワインとして売ることが出来る。

これをズルと呼ぶか、ビジネス上手と呼ぶか、意見が分かれるところ。

例えば、
「ピノ・グリ」単一品種と銘打たれているけれど、
多くの人が実はブレンドされたワインのほうが美味しいと判断するのであれば、
それはビジネスとして利用するべきであるという考えもある。

私の個人的な意見としては、
単一品種100%でないのなら、
ブドウの品種をラベルに記すのではなく、
ワイナリー名と、例えばワインの名前を記載するというほうがいいのでは?
とも思う。
日本のワインバーで、イタリア産で、ラベルのどこにもブドウ品種が書いていない白ワインを飲んだことがある。仕入れてきた店主もなんのブドウでそのワインが作られているか知らなかったくらいだ。

「ブドウはなんでもいい、美味しい白ワイン、ただそれだけ」
というほうがなんだかスッキリする。

ニュージーランドではブドウの品種を銘打ってワインを販売しているワイナリーがほとんどなので、単一品種ではなくブレンドされているとなると、100%なのかそうでないのか、いちいち聞きたくなってくる。

逆に、ブレンドを嫌い、
純粋にピノ・グリ100%でうちは造ってますよ、
ということにこだわるのであれば、
それはまた別のマーケティングをする必要がある。

「実は15%以下であれば他品種を混ぜられる」
という一般的に知られていない情報をお客様にご案内し、
単一品種のみでつくる白ワインは本当はこんな味ですよ、
と付け加えていく、とか。

他方、そうはいっても美味しいものは美味しい、
というのもまた抗えない魅力である。

ちなみに、4本中2本はうちのヴィンヤードのワインであった。
2位3位を占め、最下位にはならなかったものの、
やはりブラインド・テイスティングでブレンドされた白ワインに負けたのは確かである。

ここから先は、作り手のこだわりとビジネをどう両立させていくか、
そういう経営テクニックの問題になってくる。


そんな奥深いテーマに思いをめぐらせることの出来るのが、
ブラインド・テイスティングの醍醐味。

またやってもらおう。

 2017/04/26 19:29  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


ブドウの収穫、大詰め


ここのところ、
週の真ん中、水曜・木曜あたりにだいたい天気が悪くなっていたので、
4週連続土・日にブドウの収穫が続いていた。

ブドウの収穫の後は、
ブドウを入れていた入れ物を洗ったり、
すべてのブドウをマシーンが砕き終わるのを待って、
そのマシーンを解体、洗浄したりして、
だいたい収穫後3時間〜4時間残業をする。

数日前に収穫したブドウはタンク内で発酵を始めているので、
1日4回のかき混ぜる作業が途中途中入ってくる。

朝7:00集合で収穫し始め、
16:30〜18:00頃収穫が終わり、
その後片づけを20:30〜22:00近くまで行う。
その間休憩はお昼ご飯の30分だけ。

毎日きっちり16:00か17:00に仕事を終えるこの国の中では、
12時間以上働くのは、かなりの労働時間だと思う。

ブドウのかき混ぜ当番になると、
朝6:00に出勤し、そのまま収穫、片づけという場合もあるので、
超長時間の肉体労働ということになる。

そんな1年で一番忙しい1ヶ月が、間もなく終わろうとしている。

今日Syrah(シラー)という品種を摘んだらファイナルだ。
今日はピッカー(ブドウ摘みのアルバイト)も呼ばずに、
スタッフだけで摘む。

長い長いレースももうゴールが見えている。

ワイン作りのほうはこれからが本番。
ヴィンヤード(ブドウ畑)からワイナリー(醸造所)にバトンを渡す。

これが終わったら、次はオリーブの収穫だ
 2017/04/20 03:24  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


ブドウの収穫スタート!


先週に突然始まったブドウの収穫。

実は先々週からニュージーランドはたびたびストームに見舞われ、
糖度が高まるのを待っていたワイナリーはみな厳しい表情になっていた。

私の働くヴィンヤードは、
昨年はもっとも先まで収穫を延ばした畑。
ギリギリまで糖度が高まるのを待ったのだ。

けれど今年は、
この豪雨にブドウが持ちこたえられそうもない。
ブドウの実の付け根から菌が入って腐食したり、
水分を含みすぎて皮が破れ、その裂け目にカビが発生したりと、
ワイン作りに使える部分がどんどん減っていく。

というわけで、うちのヴィンヤードも先週から晴れの日はずっと収穫となった。

まずは白ワイン用から収穫。
(写真はシャルドネ)


次に、ローヌスタイルのシラー用に、ヴィオニエとシラーを収穫。
そして小雨降る中摘んだのは、
ロゼ用に各赤ワイン品種を間引いて収穫。



まだが陽が昇りきらない早朝に集合しどんどん摘んでいく。

昨日はついに、ボルドーブレンド用の赤ブドウも摘み始めた。
カヴェルネ・ソーヴィニヨン、カヴェルネ・フラン、メルロー。

今週、3回目のストームがやってくる。
場所によっては130mmを超える大雨が予想される。
これまでの2回も、床上浸水や地滑りがあちらこちらでおこった。

土日返上で、早朝から暗くなるまで摘みまくる

 2017/04/08 02:56  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


プロフィール
芹澤 絵美(せりざわ えみ)
スタイリスト。静岡県生まれ。文化服装学院流通専門課程卒業。サンプロデュース入社。2000年に独立。東京コレクションをはじめ、様々なショーを手がける。その後、雑誌・広告等、撮影方面にも幅を広げている。
現在はニュージランドで暮らし、スタイリストは休業中。

芹澤 絵美  プロフィール
芹澤 絵美のスタイリングはこちら
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