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終わった〜



昨日、すべてのブドウを収穫し終えた。
20歳のスーパーバイザーがピッカーに最後のスピーチ

いやぁ、いろんな人がいたな。
良くも悪くも。

26人いて、優秀なピッカーは2〜3人。
それでも誰も居ないよりは遥かにマシ、ということで、
日本では考えられないくらいアルバイトに甘い国です。

日本では細部にこだわった仕事をしていたので、
適当でオッケーが出る仕事スタイルにはなかなか慣れない。

だって、日本だろうと海外だろうと、
細部へのこだわりが良いモノを作り出すのは同じだから。
質の高い仕事、一流ブランドは隅々にまでそれを要求する。

もしもこのヴィンヤードがニュージーランドいちのヴィンヤードを目指すなら、
アルバイトにもそれを要求すべきだろう。

笑顔で厳しくね
 2016/04/30 15:09  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


島で最後のヴィンヤード



私たちのヴィンヤードは、
この島で、まだブドウを残している最後のヴィンヤードとなってしまった。

他の24を超える畑はみなブドウの収穫を終えた。

私たちは、もっと太陽の光をブドウに当てようとまだ粘っている。

最高のワインの条件である「糖度」が上がるというベネフィットと、
天候によっては病気が拡大し収穫が減るというリスク、
2つの相反する弧を描く数字の狭間で、
納得のいくワインが作れるギリギリの落としどころをさぐっている。

けれど、最後の一房にハサミを入れる日はもう目の前だ。
 2016/04/29 03:01  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


正しい小屋の使い方



ある朝ダックの小屋の中を覗いたら、
そこには小さな宇宙船が着陸したようなクレーターがあり、
真っ白い卵がひっそりと置かれていた。

この小屋はせっかく設置したのに、
最初頃に少し過ごしただけで、
ダックはほとんど使ってくれなかった。

そのうち卵を外のあちらこちらに産み始め、
いったいこの子はどこで子育てをするつもりなんだろう?と思っていたら、
ある日「巣」らしきものを作っていた。
それもかなり美しく。

彼女はちゃんと温かく安全な場所をわかっていた。

あの丸いクチバシでどうやって作ったのか謎だけれど、
今年の春には抱卵を始めるかもしれない。

 2016/04/26 05:11  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


THE 醸造


早朝6:00。
プランジングのお当番。

先々週やった時よりもタンクが巨大になっていた

タンクによってはキャップ(発酵によって上に集まってきているブドウのカス)が40cm近くあり、かなり高いハシゴに登らないとそのキャップを崩すことができない。

このプランジング作業をパンチングと業界用語で言うのが納得・・・。

機具を変えるとき、ハシゴや携帯など何か他の物を触ったとき、
とにかく消毒、つねに消毒。

最後にタンク内を消毒された布で拭き取る作業は、
中をのぞき込むような形で、キャップギリギリのところにアプローチする。

その消毒液と、タンク内で発生しているアルコールが、
目と鼻に染みる。

一番最後に、タンク外部をすべて消毒、
のち小さな虫等が蓋の隙間からタンク内に侵入しないようにサランラップでグルグル巻きにする。

5タンクに3時間半もかかってしまった。

明日は2時間半に納めたい。

 2016/04/24 16:13  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


コストと品質のバランス


ブドウの病気、
バトライタス(カビ)とサウロ(腐乱)。

この2つはワインの味を悪くする。

収穫の時にこれをキレイに取り去って(クリーニング)健康な部分だけをキープする。これ当たり前の作業だと今まで思っていたけれど、フルーツ・ピッキングに来てくれる人たちで他の畑でも働いた人たちからの情報によると、どこぞの某有名ヴィンヤードはこのクリーニングをしていないらしい。

クリーニングをしないと10倍の速さで収穫を終えることが出来る。

けれどそれは確実にワインの品質の低下に直結する。

くだんの某有名ヴィンヤード、以前はきちんとやっていたらしいが、
コスト削減の煽りがついにクリーニングをやめさせるところまでいったらしい。

そう思うと、大量の人を使って丁寧にクリーニングしている私たちは、
やりたいことをやらせてもらえる理想的な環境にいるのかもしれない。

ヴィンヤード・マネージャーやワイン・メーカーを見ていると、
彼らのモチベーションを下げるようなコスト削減はほとんど無い。

最高のワインを作るべく、正しく資本投下されているようだ。
その資本投下をムダにしないようにチームは最善を尽くしている。

オーナーと働き手の間に信頼関係があり、
そこに溝は見あたらない。


いつか、ニュージーランドと言えばここ!
と言われるヴィンヤードになることを夢見て。


 2016/04/22 22:34  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


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プロフィール
芹澤 絵美(せりざわ えみ)
スタイリスト。静岡県生まれ。文化服装学院流通専門課程卒業。サンプロデュース入社。2000年に独立。東京コレクションをはじめ、様々なショーを手がける。その後、雑誌・広告等、撮影方面にも幅を広げている。
現在はニュージランドで暮らし、スタイリストは休業中。

芹澤 絵美  プロフィール
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