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3羽のキウィバード、野生に


11月15日土曜日、
ワイヘキ島のお隣の小さな島、ロトロア島に、
3羽のキウィバードが放鳥される。



ロトロア島は、ワイヘキ島の東に位置する小さな島。
ワイヘキ島からは1日1便だけ船が出ている。

この島は、オークランド・ズーとの協力で、
バード・パラダイスとして、厳密に環境保護されている人の住む島。



野生のキウィ・バードは、
人間が持ち込んだ動物、犬・ネコ・ポッサム・ネズミ、
これらが自由に生息する場所では今のところ繁殖がほぼ出来ない。
仕方がない、飛べない鳥の運命だ。

私の住むワイヘキ島に、
このキウィ・バードが自由に暮らせたらどんなに素敵だろう、
と妄想している私は、
すぐ近くの島にキウィ・バードがいるかと思うと、
もう天に昇る気持ちで、ドキドキしてしまう。

そのキウィ・バードが3羽、
繁殖に力を注いでいるオークランド・ズーにより放鳥される。

そのセレモニーが11月15日土曜日にあり、
私も参加してこようと思う。

船の予約をすると、
ロトロア島行きのフェリーチケットには、
バッグはファスナーがしっかり閉まるもの、
中身、特に寝袋や食べ物など、
土の粒や種が付いている可能性のあるものは、
シールド出来るビニール袋に完全パックすること。
靴や衣服、ベビーカーなど、すべてのものに、
土や種子がついていないかチェックし、洗浄ししっかり落とすこと。
などなど注意事項が記載されている。



ロトロア島には、個人の船で上陸する人もいる。
その際、犬などのペットは船に置いてくるように、
ロトロア島のホームページでは勧告されている。

日本で育った私は、このようなバイオセキュリティに不慣れだけれど、
こうやって厳密に管理していかなければ、
バード・パラダイスだったニュージーランドという島の特徴を取り戻せないのはよく理解できる。
人間が持ち込んだものによって多くの鳥や植物が絶滅し、更に絶滅しようとしている。

けれど、すでに人間もそこには住んでいて、
犬や猫、時にはハムスターなどのネズミ類のペットと一緒に暮らしていくことを止めることは出来ない。
建設的な対処法として、アイソレートされ、かつ人間が管理できる島々に、
こうしたバード・パラダイスを取り戻していく方法をこの国は選んだ。
そして、その島々に訪れる際は、人間側が環境にしっかり配慮する。
こういう姿勢に感銘を受ける。

15日が楽しみ
キウィ見られるかなぁ〜
 2014/11/09 07:37  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


キウィフルーツの発芽



この国では、4〜5年ほど前に、
深刻なキウィフルーツの病気が蔓延した。

そのことを知ったのは、
「キウィフルーツもよく食べるから育てよう」と思い、
苗を買いに行った時だった。

ワイヘキ島はもちろん、
本土のナースリーに行ってもどこにもキウィが売っていない。
店員がみな口を揃えて言うのは、
あの病気が蔓延してから、そういえばキウィの苗が入荷していない、
ということ。

よくよく調べてみると、
あのウィルス蔓延時に、ほとんどすべのキウィの木を焼却処分していて、
その後徐々に回復させているとのこと。
エリアごとに分け、回復できているエリアでのみ販売されている。
けれど、注意書きとして、
自分のエリアが回復エリアかどうか確認するように、
というようなことが書いてあった。

ワイヘキ島でその病気が蔓延したかどうかわからない。
島なので感染しなかったかもしれない。

けれど、キウィを育てることに興味があったので、
スーパーで買ったキウィから種を採取し、
試しに蒔いてみた。


が、待てど暮らせど発芽しない。

そして!蒔いてから2ヶ月経った先日、
ついにキウィの種が発芽した!
直径2mmくらいの小さい小さい双葉。



大きくなるとどうしようもないくらい伸び放題になる頑丈な蔓性植物が、
こんなにも脆弱な発芽をするとは!

キウィには雌雄があり、
実は花が咲くまで区別がつけられない。
その花が咲くまで3年かかる。
結実させるには雌雄両株必要なので、
オスかメスか分かるまで、
なるべくたくさんの株を3年間育てる必要がある。

いろいろ調べていると、果実から採取した種には、
メスの種の割合が少ないみたいである。

最低でもメスが2株欲しいので、
ここで発芽しているキウィベイビーちゃんたち全部を、
鉢植えにて育ててみようと思う。

ついでに書くと、接ぎ木の苗でもない、
こういう自然発生的なキウィは、総じて実が小さく甘みも少ないとのこと。
なんだかガッカリな統計。

けれど、苗が手に入らないのだから仕方がない。
まぁ試しにという感じで気負わずやってみようと思う。

もしも葉っぱに何か異常が現れたら、迷わず焼却処分しようと思う。
ワイヘキにキウィ農家は無いが、他の人のためにウィルス蔓延を防ぐためだ。

ウィルス。
目に見えないのに、
自分の何万倍も大きな個体をやっつける力を持つすごいやつ。
昨今、人も植物も気をつけなきゃね。

 2014/11/07 10:16  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


ダック、ポフトゥカワの木にやってくる


カモもアヒルもこちらではダックと呼ぶ。

だいたい水辺などにいて、
ぐぁぐぁぐぁと鳴きながら、
よちよちと地面を歩いているのをよく見かける。

そのダックが、なんと木の上に!

うちの毎年12月になると赤い花を咲かせるポフトゥカワの大木に、
ダックがつがいでやってくるようになった。

その大木は高さが10m以上はあり、
ダックがいつも留まるのは、地上から高さ5mの太い枝。



水かきのついているダックの足は、
おおよそ木の上に乗るのに適していないはずだ。

なのに1日3回くらいはつがいでやってきては、
あそこでなにごとかしている。
主に、オスが監視をし、その間メスが別の枝で何かしているみたいなのだ。
ときおり、私たちが近づくと警告をするかのようにメスに向かって鳴き、
2羽でどこかに飛び去っていく。

例年この時期は日本滞在だったので、
これが毎年のことなのか、
それとも今年初めて来たのか私にはわからない。

いずれにしても、こんな高いところにダックがいるのを初めて見た。

彼らが留まるポジションは、
寝室の天井に近い窓からよく見える。
窓の外にあのダックの姿を見つけると、
なんだかほんわり幸せな気分になる。

ポンド(池)があったら子育てしてくれるだろうか?

 2014/11/05 07:28  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


雨水タンク


ニュージーランドは冬が雨季なので、
雨がたくさん降る。

けれど、気温も低いので、
草木の活動はまだ始まっていない。

春になって、雨量も少なくなり、
日中には真夏日かと思うような日照が得られるようになると、
一斉に植物たちが動き出す。

春先の9月の半ばに、新しく芝生の養生を始めた。
種の発芽の為に、常に水まきが必要。
雨がきちんと降って、かつ気温も発芽温度を超えている、
そういうタイミングを狙ってみたのだけれど、
春の暖かさと共に雨が一気に減り、
結局、雨水タンクの水を大量に使うことに・・・。

そしてつい先週、5000ガロンのタンクが、
1000ガロンを切ってしまった。
ということで、お水を注文。
4000ガロン近くのお水を入れた。
タンクはまだ満タンではなく、雨が降っても入る余地を残しておいた。

なにって、お水を注文した直後に大量の雨が降り、
タンクからお水が溢れてしまうことほど不経済なものはない。

それから数日後、2日間たっぷりと雨が降り、
タンクはあっという間に満タン!!

オーバーフローパイプから余った水が細い滝のようにこぼれ始めた。



あ〜、もったいないと思いつつも、
どうすることもできないので、
つくづく、お水を注文するタイミングって難しい〜と実感。

それでもあふれ出た量は200ガロンもなかった感じなので良しとする。

これからのカラカラに乾く夏に向けて、
お水のデリバリー屋さんのスケジュールはあっという間に埋まる。
なので、いつものペースで使って、
どれぐらいの期間で残り1000ガロンを切るのか計測し、
早めにお水屋さんに予約を入れることに。
(昨年は1ヶ月先まで予約が取れなかった!)

日本みたいに、暖かい季節になってから雨が多くなる、
いわゆる梅雨みたいなのがあると、
植物の成長と雨量のバランスが良く助かるのだけれど、
それが無いおかげで湿度が低くカラッとした夏なんだよなぁ、
とも思ったり、一長一短。

とはいえ、畑や芝生など根が浅いもの以外の自然の木々は、
地中深くに根を伸ばし、雨季の時期にたっぷり地中に蓄えた水分で、
水まきなど必要とせずに育っていく。
きちんとこの環境に合わせて生きているのだ。

環境に合わせる。

人間もある程度やらねばね。
 2014/11/03 06:35  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


ほんとにあったんだ、連作障害


2回目のジャガイモ、順調です。

秋植えのジャガイモはきちんと上の葉が枯れてからの収穫ではなく、
強風で葉がボロボロになって枯れたので、
小さなジャガイモばかりだった。

けれど今回はしっかり強風から守っているので、
びっくりするぐらい葉っぱの背丈が伸びた。

このジャガイモ、いつも新しい土に種芋を植え付けていたので、
この後に潜む、連作障害の恐怖にしばらく気づくことがなかった。。。

連作障害、友人からこの言葉を聞くまで、
栄養たっぷりの土に植えればなんでも野菜は育つと思い込んでいた。

けれど、同じ科の野菜を連続して植えると、
この連作障害とやらが出るらしいのだ。
そしてそれをバッチリ経験してしまった私なのです

連作障害を避けるには、輪作といって、
同じ科の野菜を同じ畑で2〜3年作らないように、
違う科の野菜を順繰りに植え付ける方法を取るのが1番いいらしい。

ということで、秋植えのジャガイモの後作に春植えトマトをやりました。
種から発芽させた可愛い可愛い在来トマトちゃん。
ところが、発芽用の鉢植えから畑に移した途端、
成長をすっかり止めて、葉がまったく育たなくなった。

知っている人は、ここまで読んで、
「あ〜、やっちゃったねぇ」と思うはず。。。
そう!
トマトとジャガイモはなんと同じナス科!
トマトとジャガイモですよ?!
同じ科だと誰が想像するだろうか?
トマトとナスとか、トマトとパプリカとかならまだ想像の範囲。

というわけで、ジャガイモに集まってきていた細菌が増殖し、
トマトの苗を攻撃していたというわけ。
ついでに、ジャガイモがトマトの必要としている栄養素をすべて吸収していたので、
当然栄養不足にもなっているはずだ。

私はただちにトマトちゃんたちを救出。
ネメデール希釈溶液で、白い小さな虫がついた根を洗い、
隣のまだ何も植えてない新しい畑に移植した。

その後、ウソのようにトマトちゃんたちは成長を開始!
「ほんとうに、あったんだ〜、連作障害」
と、私はふか〜〜〜く納得した。

けれど、ここで思い返す。
2年続けて春植えでトマトを同じ畑で育てたような・・・。
2回目も立派に育った。
そして更に記憶を辿ると、最初の栽培の時に、
トマトと一緒に、土中の有害な虫に有効だという、
マリー・ゴールドを植えていた。
コンパニオン・プランツだ。
このマリー・ゴールドはしばらく自生していたので、
もしかしたらこの植物が土除改善してくれたのかもしれない。

ということで、現在トマトの苗を植えている畑にも、
マリー・ゴールドの苗を植えた。



マリー・ゴールドは割と成長が早く株も大きくなるけれど、
トマトは下の方が空いてくるので丁度良いかもしれない。
トマトを育てながら同時に有害な虫を追い払い、土壌改善してくれると嬉しい。

それ以来、連作障害についてたくさん調べた。
どの野菜の後にどれがいいのか、
畑のローテーション表を作り、にらめっこ。
同じ科の連作はもちろんダメで、
ついでに、「この野菜の後は違う科でもこの野菜は育ちにくい」
とかあるらしく、
知れば知るほど頭がグルグルグルグルグル〜〜〜。

地球1周ぶんくらい調べ尽くした後、
とりあえず、毎年作りたい野菜はなんなのかリストアップし、
それが1〜2年、野菜によっては3〜4年は同じ畑に回ってこないように、
輪作スケジュールを立てた。

ジャガイモがトマトと同じ科なら、
お店で売っている値段からしても、栽培優先はトマトにある。
このナス科が1番連作障害が出るらしいので、
5面ある畑に2つ同時にナス科を作らないようにすることに。
ナス科の中で1番必要なのはとにかくトマト。
そして毎年絶対作りたいのはマメ科の枝豆とアブラナ科の大根。
この2つは連作障害が出にくい。
だから1〜2年同じ畑にならないようにする。

あとは、これら必須野菜の後作に良いとされる、
トウモロコシやキャベツやレタス類を間に入れていくことに。

もしもこんな手間をかけずに連作障害を避けたいなら、
土を全部買ってきた新しいものに入れ替えるか、
農薬で土を殺菌消毒するしかない。
土の残留農薬が嫌で無農薬栽培をするのだから、
それをやってしまっては意味がない。
なので、土の自然治癒を待つ。

1回目のジャガイモを収穫する際、
土の中にいろいろな小さな虫がたくさんいたのを覚えている。
この虫、同じナス科にとっては害虫で、
他の科の植物にとっては無害かもしれない。
どの虫がどのような影響を及ぼすのか調べるわけにはいかないし、
調べたところで、1匹ずつ畑から出すのは不可能だ。
なので、有機の土壌改善をほどこすしかない。

このジャガイモの収穫後は、マリーゴールドとミントを植えて、
土壌改善を助けようと思う。

無農薬で野菜を育てる、無農薬で土を整える、
そのことの大変さを知り、
またまた農業で生計を立てている方々に深い敬意を覚えた。

今後の輪作がうまくいきますように。
豊作を願って。

(スーパーで買ったパプリカから採取した種が発芽)
 2014/11/01 09:47  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


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プロフィール
芹澤 絵美(せりざわ えみ)
スタイリスト。静岡県生まれ。文化服装学院流通専門課程卒業。サンプロデュース入社。2000年に独立。東京コレクションをはじめ、様々なショーを手がける。その後、雑誌・広告等、撮影方面にも幅を広げている。
現在はニュージランドで暮らし、スタイリストは休業中。

芹澤 絵美  プロフィール
芹澤 絵美のスタイリングはこちら
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