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SOMARTA 2013

このブランドに関しては、なにも書くことがない。

すみずみまで"デザインすること”にこだわっていることは、
もうみなが知っていることだから。

「SOMARTA」

テーマは「BLOOM」




リリースに書かれている世界観そのままの、
草花の織りなす、
密やかで艶のあるコレクションを見せてくれた。

普通のランウェイが、
あっという間にそのような植物世界に変わり、
匂いさえ感じるようだった。

そして、ソマルタらしさそのままに、
着たい!と思わせる、
エレガントで美しいルックが多数。

やっぱりタイツが欲しい。

今季マストの”レース”というトレンドは、
このソマルタのタイツで取り入れたい。


Photo by Ko Tsuchiya

写真はすべてapparel webより

ブランド公式サイト:http://www.somarta.jp
 2012/10/19 00:48  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


mint designs 2013 S/S SHOW
素晴らしかった。

胸がざわざわと高鳴り、
どきどきワクワク、
そして感動すら覚えたコレクション。

「mint designs」

テーマは、「THE DARKSIDE ISSUE」

テーマの通り、会場は真っ黒。
2つの三角形の形に配置された座席。
会場の天井にみっしり吊された照明器具が、
かなり低い位置まで下げられ、
垂れ込めた暗雲を想像させる。

コレクションは、
素晴らしい、オリジナルの生地に、
飽きさせないデザインで最後まで見る側を圧倒した。
あれは、会場の形状にも秘訣があると思う。

生地としては色違いを数えなければ、
7パターンぐらいだと思うので、
普通の見せ方だと、途中で飽きてしまう可能性があるが、
デザインがひとつひとつ個性があり、
じっくり楽しんで見ることが出来た。




私のお気に入りの柄はこれ。



おとぎ話のラプンツェルみたい。


ヘアメイクも、
コレクションにいっそうの暗黒面、
(けれどどこかファンタジー)と神秘性を加え、
かつ音楽がドラマティックでぞくぞくした。

総合的に素晴らしく、
期待を超えたショーで大満足で会場を後にした。



Photo by Koji Hirano

写真はすべて apparel webより

公式サイト :http://www.mintdesigns.com/
 2012/10/19 00:32  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


NITZ SCHNEIDER 2013 S/S
昔からたまに論じられるけれど、
ショーを開催するってブランドにとってどんな意義があるだろう?
と考えさせられたショーが、

「NITZ SCHNEIDER」

ショーを見ないで、
ルックブックで服を見るか、
後で展示会で服を見た方がずっと良い印象が残ったかもしれない。



インビテーションにもこだわりがあり、
ショーのテーマも素敵だったので、
ライブで見たランウェイの稚拙さに、
途中からいろいろ気になって服に目が行かなくなってしまった。



率直に、何が残念だったのかを書かせてもらうと、
まず、モデルのキャスティング。

モデルのキャスティングは非常に大事である。

ショーでの見え方はもちろんのこと、
そのショーで撮影された写真は、あちこちの媒体に使われるので、
いわば、そのシーズンのテーマを伝える大事な要素。

そのモデルのラインナップがかなりバラバラだった。

下手するとお姉さんに見えてしまうエレンガス系のモデルがいるかと思えば、
パンクっぽいヘアスタイルの、
かなりパンチのあるアジア人モデル、
そこに、スターダストのもなちゃんが混じっている。

「アマゾンへクルーズ旅行で向かう女の子」をイメージしたということなので、
私なら、1番最初のルックのモデルのような感じで、
大体の方向性を決め揃えていく。

ショーの音楽も、
バッハの無伴奏チェロ的なものにノイズを混ぜたりしていたので、
モデルのラインナップがカオス的なのも、
もしかして狙いかなぁ、と一応考えてはみた。
しかし、カジュアルブランドで、
まるでオートクチュールのドレスのように、
パンクスタイルのモデルさんが腰に手をあてて歩いた時には、
「その服は腰に手を当てて歩く服じゃないだろう?」
と違和感を感じ、
あ、これはショー全体のディレクションがきちんとなされていないのかも、
という印象を持たざるを得なくなった。

こういうデザインの服なら、
ランウェイ形式じゃない方法で、
もっともっとブランドとテーマに合った発表の仕方があったはずだ。

楽しければいい、
ショーはお祭り、
まぁそういう考えもあるだろう。

けれど、
ショーは時に、ブランドの持つ本来の魅力と、
まったく違う場所に見るものを運んで行ってしまう。

自分たちの大切なクリエイションをビジネスにしたければ、
もう少し注意深くならなければならないし、
本来のコンセプトに沿ったショーを構成すべきであろう。

ショーは、まずはコレクション。
そこに、演出として、
会場、モデル、ヘアメイク、音楽、照明、
それらすべてが今季のテーマに貫かれているべきだ。

世界に出るなら、
これは最低限の仕事だと思う。

さらに、苦言を呈するならば、
席に置かれていた英語のプレスリリースに、
誤字と英文法の間違いが見受けられ、
稚拙さを感じさせる。

世界のジャーナリストに向けてリリースをすべて英語にしたならば、
内容を誰かにチェックしてもらうべきであっただろう。

JFWは学園祭ではない。
そのステージは世界に繋がっていると思ってクリエイションを見せて欲しい。
総合でクリエイトできないのであれば、
ショーをすべきでないと思っている。
ましてJFWというステージでは。

そんなわけで、
ショーでは途中から服に目が行かなくなってしまったけれど、
後で写真を見てみると(モデルの顔を見ずに)、
可愛くHAPPYなルックが多数ある。
なので、今後に大いに期待したい。


Photo by Koji Hirano
写真はすべて apparel webより
公式サイト :http://www.nitzschneider.com/
 2012/10/18 23:59  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


MOTONARI ONO 2013 S/S Presentation Show

ランウェイショーとインスタレーションの中間ぽい演出で、
最初から最後まで興味深く見られた。

「MOTONARI ONO」

座席に着いたときに、
正面に、横にながーーい3段くらいの黒いひな壇があり、
上から左右につづら折り形式にモデルが降りてくる演出かな?
と思っていたら、

マネキンのように統一感のあるモデルが、
コレクションを着せられたボディを持って登場し、
ひな壇と平行に設置してある、
細いバーにそのボディを引っかけていく、
という仕掛け。

つぎつぎモデルがボディを持ってきてはひっかけ、
最終的には18体くらいのコレクションが、
バーに整列した。




ランウェイショーが、
あっという間にエキシビジョンに早変わり。
うまい。
展示会に行かない人も洋服を間近で見られる。

コレクションは、
お花のように可憐でフェミニンで、
今まで見てきて、
初めて「かわい〜〜〜」という言葉が漏れるコレクションだった。

けれど、
ボディを運んでかけるという淡々とした作業が、
服を甘く感じさせすぎず、
バランスが良かった。




服の見せ方はアイデア次第。
首の後ろにフックのついたあのボディは特注だろうか?



Photo by Yosihkazu Masuda

写真はすべてapparel webより

ブランド公式サイト:http://www.motonari-ono.com
 2012/10/18 23:38  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


ato S/S 2013 MEN'S COLLECTION


本日最後のコレクション

「ato」

テーマは「BRIGHT」

「素材やカラーに重点を置いて、
永続的でありながらも、着ていて気分が高揚していくような服を追求」

と座席に置かれていたプレス・リリースには書かれていた。

このブランドには、
グラフィック的な遊びや、
ソリッドなデザインをイメージしていたので、
コレクションの大半を占めた、
アースカラーの柔らかい素材を使った軽やかなコレクションにはとまどった。

さすが、クオリティが高く、
バランス良く美しく仕上がっているのだけれど、
それだけにヨーロッパにはこういうデザインは溢れているし、
例えば、Bottega Venetaとかがやっていてもおかしくない感じで、
逆に言ったらポジションを確立出来る個性みたいなのが見つけづらかった。

私がそう感じた部分のコレクションは
こちらでチェックしていただくとして、

それとは打って変わって、
最後の5〜6体のスーツは、
自分のテンションが上がるのを感じたコレクションであった。

率直に言えば、”こういうほうのが好き!!"ということになる。



ジャケットのバランスが絶妙。

余計なお世話ではあるけれど、
こういう路線をもっと多めに、
「BRIGHT」というテーマで作っても良かったのでは?と思った。
とはいえ、着やすさ買いやすさで言えば、
ターゲットの幅はこのスーツたちの前までのコレクションのほうが広い。

あと個人的に書かせていただくと、
選曲と演出がクラシックというか王道過ぎたかな?
もっと若々しく出来たと思う。

それでも、テクニックはすべて素晴らしかったです。
そのあたりはさすが。


Photo by Koji Hirano

写真はすべてapparel webより

ブランド公式サイト:http://www.ato.jp
 2012/10/18 01:20  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


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プロフィール
芹澤 絵美(せりざわ えみ)
スタイリスト。静岡県生まれ。文化服装学院流通専門課程卒業。サンプロデュース入社。2000年に独立。東京コレクションをはじめ、様々なショーを手がける。その後、雑誌・広告等、撮影方面にも幅を広げている。
現在はニュージランドで暮らし、スタイリストは休業中。

芹澤 絵美  プロフィール
芹澤 絵美のスタイリングはこちら
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