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帰省中





昨夜から実家に帰ってきてます。

一年の穢れを落とすということで、近くの温泉に来ました〜。

家からも見えますが、
ここからはもう少し良く富士山が見えます。


積雪少なし!
 2008/12/31 17:29  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


メノニータ「馬車とミシン」


NHKハイビジョンシリーズで、パラグアイのメノニータについて特集していた。

メノニータについて知らない私は、
その映像を何の気無しに見ていたのだけれど、
途中で、男性がみな黒のオーバーオールを着ている事に気づき、
それも、1つの家族でだけでなく、
とにかく老若男女みんな揃って着ているのにだんだん驚きを隠せなくなった。

違いがあるとすれば、チェックやストライプなど、
柄が違うシャツを着て、帽子がキャップやカウボーイハットなど、
人によって個性を出しているところだ。

でも、とにかく黒のオーバーオール。
作業中肩から吊りがずれないように、
後ろはかなり太めのストラップとなっている。

女性はみなワンピースにやはりオーバーオールの形らしいエプロンをしている。
そして、髪は綺麗にまとめあげられ、黒い大きなリボンのついた帽子をかぶっている。

だいたい、一家族に3人の衣服を作る女性がいて、
家族1人に対して、1年に3着の服を縫う。
15人家族だったら、45着の服を3人で縫うのだ。

ミシンは、足踏み式のバタフライミシン。
美しい装飾がなされたミッドセンチュリーな一品。

男はみな馬車に乗る。
どこいにいくにも馬車。
黒のオーバーオールの集団が揃って馬車に乗っている。
小さいオーバーオールもいれば大きなオーバーオールもいる。
みなぴったりと体に合ったオーバーオールを着ているのだ。

大豆を作り、牛の乳を搾り、アボカドを収穫している。

敬虔なプロテスタントのメノニータ。
でも、判断力がつくとされる13歳からでないと洗礼も受けられないし教会にも入ることが出来ない。
教会にも黒のオーバーオールにYシャツ。

ある種オシャレだなーと思ってみていたが、
そのうち、彼らがいわゆるアーミッシュのような集団なのではないかと思い始め、
番組終了後メノニータというものについて調べてみた。




「南米・パラグアイに、ドイツやスイスから450年の流浪の旅を経て、
約80年前に“安住の地”パラグアイにたどり着いた、
「メノニータ」と呼ばれる宗教一派で、平和主義の自給自足社会。
彼等はメノー派キリスト教徒(プロテスタントの一派)たちで、
信仰の自由を求め、そして自分達の独自の生き方を実践できる地を求めて世界を転々としてきて、そしてパラグアイに安住の地を見つけたのです。

彼らの特徴は農牧業に従事し、
教会と農協を中心としたコミュニティーの回りに広い土地を持つ家族単位の農場を築き、
なんでも手作りと自給自足で無駄のない生活を築き、
徹底した反消費社会、循環型持続社会を作っています。
平和主義者で戦争への参加は拒否し、
家庭を大事にし家族全員で農場を維持するため、どこも子供が多く大家族です。

彼等は世の中の流行やハイテクなどは興味がありません。
自分達の平和で安定した自給自足の生活を維持しようとします。
その中で、自分で家も作り、馬車も作り、衣服も作り、畑で野菜や穀物を作り、
家畜を飼い肉も保存用加工をします。
自分でできることは、何でも自力でやります。
そして自分でできないことにだけ「文明の利器」を使ったり、
コロニーの仲間の力を借りたりするのです。
徹底的に「無駄遣いをしない」暮らしぶりは、
そのまま、与えられた自然環境を大切にする生き方に繋がっているようです。」

(以上、http://www.geocities.com/genitolat/Utopia/011.htmlより抜粋)

アーミッシュほど保守的ではないけれど、
やはり独自の社会を作りあげている集団がメノニータらしい。

もしも、日本に彼らのような集団がいたら、
どんな感じになるだろう。

テレビで見たとおり、
彼らのファッションについてオシャレだなーと思うことが出来るかな

彼らとは正反対の、
徹底的な消費社会に住んでいる私は、
ミニマルなオシャレを追求している彼らをどう感じるだろう。

日本だと逃げ場としてのコミュニティになってしまいそうな気がする。

本当の意味でのユートピアを創り上げられるのが理想だから、
宗教観の薄い日本では、信じる物が統一しづらいので、
メノニータはそんな日本を安住の地として選ばないだろうな〜と漠然と思った。

ま、彼らは彼らだろうから、その国がどうだろうと関係ないかもしれないけれど。

どうであれ、テレビで見た彼らは穏やかで、
安心して暮らしているように見えた。

当然、昨今の経済不況は関係ないだろう。
彼らが畏れるのは自然の力だろうから。


いい番組観たなー。
さすがNHK
(注:持ち上げているわけではありません
 2008/12/30 00:03  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


「シルク」




「海の上のピアニスト」を著した、アレッサンドロ・バリッコのベストセラー小説を、フランソワ・ジラールが忠実に映画化した「シルク」

ジラール監督は、日本のディズニー・シーにも上陸した「シルク・ド・ソレイユ」の演出家である。音楽は坂本龍一氏。


こんな情報無しに本作を見始めました。

絹商人エルヴェの語りで物語は展開していく。
エルヴェはエレーヌを愛し妻とするが、
結婚してすぐに、健康で良質な蚕を求めて日本へと行ってしまう。
当時の日本は外国との貿易が公ではなかった時代。
危険を覚悟でエルヴェはシベリア大陸を横断し日本へと辿り着く。

外国から見た日本が再現される。

そして、役所広司演じる、ハラ・ジュウベエの妻にエルヴェは心を奪われる。

最初仕事のためであった日本への旅が、
3度目は彼女に会いたいが為に自ら日本へと赴くことになる。
しかし、日本は混乱の時期に突入しており、
エルヴェはハラの妻に会うことが叶わなかった。

フランスでただ彼の帰りを待つエレーヌ。
2人の間に子供は授からず、
夫を待つ彼女の日々は、ただただ過ぎ去っていくだけだった。

3度目の訪日から帰った夫エルヴェは全てを消耗しきっていた。
長すぎた旅で蚕も全て死んでいた。

ここから静かに夫婦の再生が始まる。
エレーヌの希望だった、ユリの庭園造りにエルヴェは着手する。

やがて日本語で書かれた長い手紙がくる。
そこには離ればなれではあるが、確かに2人の愛は遂げられたという、
熱い想いが綴られていた。

数年間の日々が過ぎ、妻のエレーヌが亡くなり、
残されたエルヴェは、ある真実に気が付く。
そこには、エレーヌの秘められた愛があった。


映画は、最初から最後まで一定の静かなリズムが保たれている。
それは、フランスでは美しい花々、日本では静かに降る雪、
出演者達のセリフの調子など、隅々まで計算されている。

私が後から感嘆したのは、
中谷美紀演じるマダム・ブランシェが、
日本語の恋文をエルヴェに英訳して読み上げてあげるシーン。

ここが物語の最も大切な部分であるから、
中谷美紀の英語による演技力いかんで作品の完成度が左右される。

彼女の恋文を読み上げる声の調子がとても穏やかで、
私はそのときある人物の姿がふとよぎった。
それは、エルヴェの妻であるエレーヌだ。
エレーヌが言葉を放つ時の空気感を、手紙を読むマダム・ブランシェはまとっていた。

そのとき、手紙はハラの妻から送られてきたものであると、
エルヴェは思っているのだから、
最初はハラの妻の姿を思い浮かべながら聞いていた。

が、ラスト、その手紙に隠された真実を知ったときに、
中谷美紀の演技力の高さに感嘆した。
手紙をを読み上げている時にエレーヌの姿がよぎったのも、それもそのはず。

ここで一気に、作品全体への切なさがこみ上げ、
ジーンとした余韻を残した。

日記を読むように淡々と綴られていく作品のなかで、
もう一つ感じたことがあった。

3度目の訪日でエルヴェをハラ達がいるところに案内した少年に、
エルヴェが望遠鏡をあげるシーン。
いわゆる舶来物で、少年にとってはこの上ない宝物になったはずだ。

現代では、外国製品が何でも手に入る日本であるから、
この手の贈り物の価値観が薄れているような気がする。

外国の方に日本らしい一品を何か差し上げたいと思うときが多々ある。
前述のような理由で、そんな品を探すことをどこかで諦めていた。

でも、このシーンを見ていて、職人の想いと贈りての想いが詰まった品であれば、今でも十分に人の心に響く贈り物が出来る気がする、とふと思った。

私も今度パリに行くときには、
日本の心が詰まった品をきちんと探して、
お土産に持っていこう、と。


見終わってみれば、心にすーっと染みいる素敵な作品だった。

日本の女性のイメージである控えめなところを、
キーラ・ナイトレイ演じるエレーヌに全てもっていかれました



「シルク」
原題「SILK」
2007年・日本、カナダ、イタリア
110分
フランソワ・ジラール監督作
マイケル・ピット、キーラ・ナイトレイ、役所宏司、中谷美紀、芦名星 出演
 2008/12/29 10:45  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


「onceダブリンの街角で」



良かった〜。

途中途中何故か泣きたくなる。

素朴な映画なんだろうなーとは思っていたけれど、
普通の人々の普通の生活の中の小さな、
でも、やがてキラキラと輝く星が生まれている感じで、
すごく良かった。

私が一番心を動かされたのは、
やはり、曲が出来上がっていく過程。

主演の2人は、それぞれ本物のミュージシャン。
男性は、グレン・ハンサードで、THE FLAMESのフロントマン。
彼の声と唄い方、メロディラインには特徴があり、
映画の中で聴くなら「合っているな〜」と思えるけれど、
実際ライヴだと飽きるかなー、と思いながら鑑賞していると、
女性、マルケタ・イルグロヴァが1人でピアノを弾き語りするシーンが出てきて、
それをグレンが静かに感銘を受けているように聞き入る。
グレンの曲にはまったくない空気感。

1つのアルバムの中で、
いろいろな幅がある楽曲が詰まったタイプを私は好むので、
このシーンを見ながら、
ああ、この彼は彼女を得て初めて違うテイストを自分の音楽に入れられるのだなーと、
リアルに感じられ、音楽を作るにあたって、
バンドの構成が絶妙な奇跡のようなバランスで成り立っているのを感じさせられる。

人と人との出会いで生まれる音楽。
彼らが保ち続けた距離感もそのまま音楽となる。
「まちがい」が起きないように空けた距離。

2つの星が衝突して出来上がった宝石のような楽曲を持って、
彼はロンドンを目指す。

息子を送り出す父親の静かな応援がまた泣ける。
そして実際の挑戦はこれからで、
素晴らしい音楽を作って、はい終わり!ではなく、
それを世界の人々に届ける、売っていく、という現実的な部分を私は感じて、
なんだか励まされた。
音楽を作るというのは、ただの夢物語ではないのだから。

優しく束の間寄り添った2人は、
それぞれ別の生活を始める。

ラスト、約束をしたけれど、彼女に会えないまま彼はロンドンに行く。

通常の映画では会えたりするけれど、
実際は日常のやるべきことに約束も埋もれていく、
これのほうが現実だよね。
それが良い感じに切なくて、素敵な演出だった。

劇中、
2人には役名が無く、
エンドロールにも、「guy」「girl」になっている。

日常を切り取った感があるし、
名前なんて大して気にならない。

主題歌は、聴けばみんな知っていると思う。
今年度のアカデミー賞で歌曲賞を受賞した。
「Falling Slowly」

来年1月には、主演の2人がアルバム「THE SWELL SEASON」のタイトル名で来日公演をするので、行こうと思います

サンダンス映画祭、ダブリン映画祭で、
観客賞を受賞している本作、おすすめです。



「onceダブリンの街角で」
原題:ONCE
2006年アイルランド
87分
ジョン・カーニー監督
グレン・ハンサード、マルケタ・イルグロヴァ主演
 2008/12/26 13:29  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


キットソン


他にも日本上陸もので忘れていたけれど、
L.A.のセレクトショップ「キットソン」も来春に本格上陸する。






先月のL.A.出張で初めて行ったキットソン。
印象は、ブログでも書いたとおり、セール中ということもあって、
イマイチ?というイメージの品揃え感があったけれど、
L.A.のゆるーい雰囲気を思えば、
店の雰囲気は逆にフツーでエッジのきいたものが揃う、というのがオシャレかも。
構えた感じがなくてスーパーマーケット風がいい。

東京ではどういう感じになるのだろう。
日本の無名デザイナーを発掘して品揃えに加えていくということなので、
ちょっと面白いことになるかも。
私的には、トップショップとかよりも気になる。

L.A.の空気感を大切に、
立地を慎重に選んで、藤沢とか鎌倉あたりを好むファッション・ピープルが好んで立ち寄れるような店作りにしてほしいなー
品揃えはゆるーいものからエッジがきいたものまで、
まさにスーパーマーケットのようにちょこちょこ揃っている感じがイメージかな。

来年の上陸ラッシュの中で一番最初にチェックしてみたい
 2008/12/23 10:01  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


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プロフィール
芹澤 絵美(せりざわ えみ)
スタイリスト。静岡県生まれ。文化服装学院流通専門課程卒業。サンプロデュース入社。2000年に独立。東京コレクションをはじめ、様々なショーを手がける。その後、雑誌・広告等、撮影方面にも幅を広げている。
現在はニュージランドで暮らし、スタイリストは休業中。

芹澤 絵美  プロフィール
芹澤 絵美のスタイリングはこちら
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