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居住権と永住権



2015年にレジデント・ビザを取得してから2年、
今年、パーマネント・レジデント・ビザを取得することが出来ました

ニュージーランドの永住権は2段階になっていて、
最初のレジデント・ビザも永住権のようなものですが、
取得日から2年後に渡航期限が設定されており、
ここでいったん永住権が期限を迎えます。

そして設定された期限日にニュージーランド国外にいる場合は、
何か特別な理由が無いかぎり、この永住権ではもう入国出来ません。
他の観光ビザやワークビザなどが必要になり、事実上の永住権の失効です。

なので、永住権というよりは、
レジデント・ビザという名前の通り、居住権です。

この居住権を本当の意味での永住権(パーマネント・レジデント・ビザ)にする為には条件があり、居住権を取得してから期限が切れるまでの間の2年間で、累積365日ニュージーランドに滞在している必要があります。

累積なので何度でも出たり入ったりすることが可能です。
ただし、渡航期限の前日までに必ずニュージーランドに入国していないと、
国外で居住権の期限が切れることになり、
この居住権では入国できないので注意が必要です。

上記条件を満たして永住権確定の為の申請をすると、
渡航期限が無い本当の意味での永住権が取得できます。




一番最初の居住権取得までの道のりは険しく長いのですが、
居住権から永住権に変えるのは、
ニュージーランドに居住していればとっても簡単です。

たいがいの国の永住権は条件付きの更新制になっていて、
指定された期間その国に居住していなければならないことが多いですが、
ニュージーランドの永住権は1度取得すると、
その後ニュージーランドに住まなくても失効しないことで知られています。

もちろん、永住権というのは査証の一種なので国籍とは違います。
日本のパスポートに永住権査証を得ている状態なので、
パスポートが切れたら永住検査証をまた発行してもらう必要があります。

それでも無条件で永住権が更新出来るというのは稀なことだと思います。

なので、自国以外に長期居住出来る場所を確保しておきたい人々には魅力的な制度といえます。

私の周囲でも、ニュージーランドの永住権に興味を持ち、
取得しようと考えている人が何人か居ます。
そのうちの1人で、
4年ほど前にオーストラリアの永住権を取得した日本人女性がいます。
彼女は日本人男性と結婚し現在日本で暮らしているのですが、
5年の期限が設定されているオーストラリアの永住権が失効する前に、
その永住権を使ってニュージーランドの永住権に切り替えたいとのことでした。

オーストラリアの永住権は、Resident Return Visaと言って、
Parmanentでは無く、やはり期限付きのいわゆる居住権です。
5年の期限を過ぎても、オーストラリア国内にいれば問題無く居住出来ますが、
1度国外に出たら、次に入国する際には何かビザを取得しなければ入国拒否されます。
なので、オーストラリア国外に出る必要がある居住権保持者は、
実際には5年ごとに更新する必要があります。

その条件として、
5年間のうち2年間オーストラリアに居住している必要があり、
2年間住まずに日本に帰国した彼女は、
居住権更新のためにオーストラリアに住まなければいけないのです。
1歳になるお子さんも居ますし、旦那さんの仕事の拠点は日本です。
その居住権を保持する為に、
今後5年おきに累積2年のオーストラリア滞在を続けるのはあまりに非現実的。
だったら更新の必要の無いニュージーランドの永住権を取得しよう、
ということになったようです。

オーストラリアの居住権を持っている人は、
無条件でニュージーランドの居住権を取得出来ます。
先に書いたとおり、2年間の期限付きの居住権なので、
2年間の間に累積1年住めば永住権確定です。

来年からお子さんと2人で日本とニュージーランドを行き来しながら滞在日数を累積していき、2020年には晴れて永住権確定です

世界の情勢はめまぐるしく変わっていて、
より安全な国に移住しようとしている人が増えています。
ニュージーランドは移民で成り立っている様な国ですが、
それでも、年々居住権審査を厳しくしています。

なので、永住権保持者の中には、
いずれニュージーランドでも永住権制度が無くなり、
他国のように居住権の更新制になるのでは?と予測し、
永住権のようなビザではくシチズンシップ、
つまりニュージーランドの国籍を取得し始めている人も居ます。

日本は2重国籍を認めていない(でも法律違反ではない)ので、
ニュージーランド国籍を持つということは日本国籍を捨てることになります。
日本人なのに、日本に行くときには観光ビザが必要になるのです。

個人的な意見ですが、
日本も2重国籍を認めるべきだと思います。
日本の優秀な人材がどこか他の国で才能を生かすとき、
その人物がその国の国籍を取得しても、
日本国籍を保持することを許されていれば、
その人物は日本人であり日本国民であり続けるのです。

けれど、2重国籍を認めなければ、
日本はその優秀な人材を他国に引き渡してしまうことになるのです。
スポーツ選手など、海外の環境のほうがスキルの上達に適している場合が少なくなく、生活の都合上その国の国籍を取得する選手も多いでしょう。
けれどその人物が公的な大会で活躍するときには日本代表であってほしいと私は思っています。

政治家や官僚などの2重国籍は情報漏洩の観点から慎重に検討する必要がありますが、一般国民にはそれを許すべきだと思います。

それと今現在海外の居住権を取得しようと考えている人の中には、
大地震などの自然災害や北朝鮮からのミサイル問題が現実的脅威となり、
今の日本が安全ではないと思っている人もいるようです。
特に小さなお子さんがいらっしゃるご両親の中には、
教育環境、安全性、社会保障など多方面から子供の将来を考えて、
日本以外の居住国を視野に入れている方々を見かけます。

私の知人だけでも、現在進行形でトライ中、検討中、
合わせて少なくとも5家族います。

日本の2重国籍禁止は、この移住のハードルを上げています。
他の環境で住むために、日本人でありながら日本国籍を捨てなければならないなんてあまりに時代錯誤で哀しい規制です。
私は日本国籍であることに誇りを持っているので、
なおさらこの2重国籍を認めない方針にギモンを感じています。

このまま一生日本国外で暮らすとしても、
日本国籍を失いたくないという在留邦人の愛国心がいつか報われることを願います。
 2017/10/01 05:00  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


ワイルド・クレマチス



ヒメの散歩中に、野生のクレマチスを見つけました。

New Zealand Wild Clematis



実はこの花、
つい最近仕事の同僚に教えて貰ったのですが、
野生の蔓性植物を毛嫌いしている私は、
別の繁殖力の強い花と勘違いしていたことが分かりました。

至る所に巻き付いては木々を締め付けて枯らしていく2種類の蔓性植物があるのですが、それを見つけたら必ず殲滅することにしています。

2年ほど前に、
家のすぐ近くに生えている若いマヌカの木に白い花を見つけました。
その美しさにハッと息を呑んだのですが、
くだんの問題の蔓性植物の葉が近くに見えたので、
「コイツめ!」とばかりにすぐに根元から切り取ってしまいました。

そしてつい先日、同僚の女性から、
「エミ、あそこに野生のクレマチスが咲いているわよ。春ね〜」
と言われ、「え?クレマチス?」と思い、よくよく話しを聞いてみると、
クレマチスは同じ蔓性でも地面を這ってどんどん増えていくわけではなく、
数はそんなに多くないのでどちらかというと珍しいとのこと。

その時に、2年前に切り取ったあの美しい花をすぐに思い出しました。
あれはもしかしたらクレマチスだったのかもしれない・・・・。

私は教えて貰ったクレマチスの葉と蔓をよーく観察し、
家に帰ってから2年前に切り取った場所を探してみました。

すると、問題の蔓性植物にまじって、クレマチスの蔓を発見!
まだ花こそ咲いていませんが、花芽も確認出来ました。

私に切り取られた後、
また新しい蔓を伸ばして成長をしていたのでしょう。
それ以来まだ1度も花を目にしていなかったのですが、
忘れたことはありませんでした。
それぐらい美しかったのです。

クレマチスの蔓は、
他の木の枝を締め付けたりせずに、
ゆったりと枝の周りに蔓を這わせて、
どちらかというと乗っているという感じ。

そしてやはり、うちの敷地内でもレアで、一株しかありませんでした。

都合が良い話ですが、
数の少ない美しい花となれば保護したい気持ちにかられました。
挿し木で増やせるのならば増やしてみたいと思います


 2017/08/27 13:12  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


自家製納豆



ある日帰宅すると、
旦那さんが納豆を作っていました。

この国では納豆は冷凍がほとんど。
年に数回日本食材店に行き冷凍納豆をまとめ買いして、
家の冷凍庫で保存し解凍して戴きます。

日本で売られている冷凍していない納豆の味を忘れてしまったけれど、
冷凍納豆があまり美味しくないのだけは分かります。
豆の食感もぐちゃぐちゃで臭みと苦みが強く、
あまり食べるのが楽しく感じたことはありません。

旦那さんの手作り納豆は、
臭みもなく苦みもなく、新鮮な大豆の甘みがあり、
なにより歯ごたえがあって素晴らしく美味しく出来ていました。

最初はホットウォータータンクの上の置いて発酵させていたのですが、
季節によって温度に変化が出てしまい失敗する可能性もあるので、
そういうことなら納豆メーカーを買おうということになり、
早速日本から取り寄せました。



なんだかレトロな小型宇宙船のような納豆メーカー。
正確には発酵マシンで、ヨーグルトなども作れるそうです。

蒸した大豆に冷凍納豆を一部加えて24時間。
納豆菌が蔓延した大豆の出来上がり。
それを冷蔵庫で24時間寝かせれば納豆の出来上がりです



今まで生きてきて、
納豆を見て「旨そう〜〜〜」と生唾を飲むことなど無かったのですが、
この自家製納豆に刻みネギ、鰹節をまぶして料理にすると、
もう食べるのが待ちきれないほど食欲を刺激されます。

自家製納豆、自家製ぬか漬け、自家製塩麹漬け、
これに味噌汁があれば、あとはおかずは一品あれば十分です。

一噛みごとに「んま〜〜〜い」と叫んでしまう自家製納豆、
ほんとうにお薦めです


 2017/08/12 04:19  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


雨雲と風を読む



公園を散歩中、
前方にコンパクトな雨雲が見えました。

あの雲の下では雨が降っていて、虹も出ています。

オークランドの天気は、
雨雲がせわしなくやってくるので、
どこにいても、雲の動きをよく見て行動するようになりました。

まず最初の予兆は気圧の変化。
冷たい強めの風を感じたら、周囲を見て雨雲を探します。
黒っぽい雨雲を見つけたら、風を読みその雲が風上にあるかどうか確かめます。

もしも風上にあれば、
10分〜20分以内には頭上が雨雲に覆われるので、
レインコートを着るか、急いで車に戻るか対策をすぐに講じます。

家の中でも、ヴィンヤードでも、
こうやっていつも雨雲観察をしていて、
「Rain coming !(雨雲が来たぞ−!!)とお互い声をかけあって、
レインコートを着たり、木の下に隠れたり、
雲の黒さによっては建物内に避難します。

これが意外と私には楽しくて
遠くに発達した雨雲が見えると、なぜかワクワクしてしまう。
ちょっとしたイベント感があります。

 2017/08/05 15:23  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


1年中レモン


この国に来て、
自然環境ごとに植物の生態がかなり変わることを知りました。

例えばラベンダー。
冬は枯れるはずなのに、
ワイヘキ島のラベンダーは1年中花を咲かせています。

そしてレモン。
レモンが1年に何度実を付けるか知りませんが、
ワイヘキ島では、1年に何度か花を咲かせて結実している気がします。

うちのレモンは管理の仕方が悪いのかたわわに実るという嬉しい状態になったことがありませんが、ヴィンヤードのレモンはそれはもう成績の良い木で、もう取り切れないほど実が成ります。

春と秋が一年中続いている様な島なので、
ラベンダーやレモンがこうなってしまっているのでしょうか?

週に何回か、5〜6個もいでは家に持ち帰って使っています。
スプレーフリーの地元レモン、
色も濃くてとっても美味しいです
 2017/07/27 04:33  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


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プロフィール
芹澤 絵美(せりざわ えみ)
スタイリスト。静岡県生まれ。文化服装学院流通専門課程卒業。サンプロデュース入社。2000年に独立。東京コレクションをはじめ、様々なショーを手がける。その後、雑誌・広告等、撮影方面にも幅を広げている。
現在はニュージランドで暮らし、スタイリストは休業中。

芹澤 絵美  プロフィール
芹澤 絵美のスタイリングはこちら
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