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![]() JFW開催中の東京ミッドタウンに、 2007年8月に他界した小夜子さんの、 映像スペシャル企画「小夜子」を見に行ってきました。 「日本が生んだ世界のファッションモデル 世界を陶酔させた東洋の粋」 小夜子さんの生前の活動やインタビューや記録写真をまとめたもので、 リアルタイムで小夜子さんを見たことのない私は、 動いている小夜子さんを見たのはこれが初めて。 多くの方が表現しているように、人間というより妖精のようで、 肉体の衰えというものと逆行しているように見えた。 なので、小夜子さんは人として他界したというより、 2012年に起こるといわれているアセンション(高次元への進化)を、 選ばれし者として一足早く迎え、三次元での肉体を置いていったのではないか? と思われるくらい、表現者として自己表現している小夜子さんは、 細胞全体から発せられる高エネルギーに満ちていた。 あの切れ長の目が特徴の小夜子さんであるが、 アイラインの無い彼女は想像しがたい。 それはメイクアップというよりも、 「小夜子」という種の特徴であるように思われたくらいだ。 ステージで舞う小夜子さんの映像の中で私にもっとも刺激を与えたのは、 イッセイ・ミヤケさんのショーのステージで、 鋭角的な動きのコンテンポラリーダンスをしながら、 時にスッと歩き出す、という表現方法で、 ウォーキングというものの中に、 空気を揺さぶる!鎮める!という動と静の対比が、 予定調和されることなく繰り広げられ、 一本のランウェイの上にまっすぐ収まっていてとても美しかった。 数々の小夜子さんを喪ったことへの思いを綴る文章が映像として現れた。 他に同じことの出来る人が存在しない、というのは究極のアイデンティティ。 肉体は喪ったけれど、小夜子ミームは生き続けている。 |