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花火を上げていいのは1年に1度だけ


ニュージーランドでは、
公共の場で花火をしていいのは1年に1度、
「ガイ・フォークス・デイ」の時だけと法律で決まっている。

ガイ・フォークス(Guy Fawkes)は、
1605年にイングランドで発覚した、
国王爆殺陰謀事件の実行責任者として知られる人物。

1605年、国王ジェームズ1世の国教会優遇制度により、
ひどい弾圧を受けていたカトリック教徒。
これへの反発として、国王が上院の開院式に出席する所を爆殺しようとした。

この陰謀事件に因んで、
イギリスでは毎年11月5日に、「ガイ・フォークス・ナイト」が開催される。
おもな行事な内容としては、「ガイ」と呼ばれる、
ガイ・フォークスを表すワラ人形などを子供たちが町中をひき回し、
最後には焚き火に投げ入れて燃やす。

見かけは、昔こんな悪いテロリストがいたんだよ、
ということなんだけれど、
これはあくまで、プロテスタント側からの視点で、
北アイルランドなどカトリック側からすると、
このガイ・フォークスという人物は英雄と見られている。

「Vフォー・ヴェンデッタ」という映画は、
主人公Vが、ガイの仮面をかぶっていることから、
それ以降、ガイ・フォークスは、
「抵抗と匿名の国際的シンボル」と認知されるようになった。

けれど、英連邦に属するニュージーランドは、
もちろん、ガイ・フォークスは単なるテロリストのままである。

歴史は優位な立場のほうの視点から語られるという、
参考のようなお話だ。

ちなみに、「男、奴」を意味する英語「ガイ(guy)」は、
彼の名に由来するらしい。

ということで、11月5日に花火が上げられるというわけだ。
公共の場での花火は1年に1度のこの日のみ。

ワイヘキ島では、多くの人が見られるようにと、
カウンシルに特別の許可を得て、
7日金曜日の夜に大きな打ち上げ花火が上げられた。



家の敷地内などでは、1年中やってもいいそうだけれど、
そもそも花火が、ガイ・フォークス・デイ前の3日間しか売られない。
しかもめちゃめちゃ高額!
それも、もしかしたら来年から花火自体の発売が禁止になる可能性があるらしい。

日本で生まれ育った私からすれば、
花火は夏の風物詩で、暑い夏の夜に蚊に食われながらやるものだ。
こちらニュージーランドでは、初夏の肌寒い夜に、
けれど、澄んだ空気の中、ひときわ美しい花火を楽しむ。
ところ変われば品変わる。

11月7日は、ちょうど満月で、
花火とは対照的に静かに、
しかし艶やかな光を放つ満月が木立の中に現れ、
花火と満月とを一緒に堪能した。

 2014/11/11 05:44  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


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プロフィール
芹澤 絵美(せりざわ えみ)
スタイリスト。静岡県生まれ。文化服装学院流通専門課程卒業。サンプロデュース入社。2000年に独立。東京コレクションをはじめ、様々なショーを手がける。その後、雑誌・広告等、撮影方面にも幅を広げている。
現在はニュージランドで暮らし、スタイリストは休業中。

芹澤 絵美  プロフィール
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