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ネコの貢ぎ物


うちの庭には3種類くらいのネコが遊びに来る。

遊びに来る、と表現するのは、
ネコ大好きな人々の視点での言い方で、
ネコとそれなりに距離をおいてつき合っている人間からすると、
通過しながらあちこち掘り返しては糞尿をしていく、
という感じなのである。

ネコはフカフカの土が大好き。
私は木々や花を健康に育てるために土をフカフカにする。
ネコはそのフカフカを掘り返しては糞尿をしていく。
糞尿を繰り返しされると、酸性土壌に拍車がかかり、
やがて木々は黄変し枯れていく。

なので、にゃんこ先生がうちの庭を通過する時は、
私はじーーーーーーーーぃっと観察し、
何か植えていて、掘り返してほしくないところを掘り返さないか見張っている。

けれど、
なぜか、なぜか!な・ぜ・か!
そこ掘って欲しくないなぁと見つめていると土を掘り返してくれるのだ。
しかも、一度こちらをちらっと見てから掘り返す。

このパターンで、植栽を一つ枯らしてしまった私は、
つい先日、にゃんこ先生が、
植えたばかりのスイカの苗木の周りのフカフカ土を掘り返そうとしていたので、
その瞬間、手をパンパン!!と叩いて注意した。
にゃんこ先生はピクっとしてすぐに止めてたたっと逃げていった。

そして今朝・・・
スイカにお水をやりにいくと、
ネズミの死体がスイカの苗木のそばに寄り添うように置かれていた・・・。

これ、ネコのこと知らないと、
「嫌がらせか−!!!」となるのだけれど、
ネコからすると、これは貢ぎ物なのだそうである。
ネコ流コミュニケーション。
通行料、穴掘って糞尿させてください料、といったところか。

一応、
ここの庭を取り仕切っているのはこの人間の私だという認識があるらしい。

私は誰かの飼い猫だったり、
よっぽど人なつこい猫で無いかぎりは、
いわゆる”ネコ可愛がり”を決してしない。
仲良くもしないし、手なづけもしない。
お互いに距離を置く。

ネコもそのあたりわかっている気がする。
嫌われてもいないけれど、特に好かれているわけでもない、と。

そして時々貢ぎ物を置いていく。
なぜ貢ぎ物だと思うかというと、
小鳥だったりネズミだったりトカゲの干物だったりするそれらは、
必ず、私がその時足繁く通いお世話している植物の側に、
分かりやすく置いてあるからだ。
放ってある、というより、わざわざ置いてある。

私からすればまったくもって嬉しくないそれら貢ぎ物は、
ネコの世界の常識からすれば挨拶の類なのかもしれない。
でもそんな貢ぎ物はあまり嬉しくはない。

この2本のレール的なコミュニケーションは今後も続くのだろうなぁ。

私の大事な畑や植物に危害を加えなければ、
好きなだけ庭を歩き回って貰っても構わないし、糞尿もオッケー。
ネコにしつけは無理だと聞いたけれど、
私独自のコミュニケーション方法で、
嫌なものは嫌だと伝えていこうと思う。
じっと目を見て。


 2014/10/28 15:07  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


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プロフィール
芹澤 絵美(せりざわ えみ)
スタイリスト。静岡県生まれ。文化服装学院流通専門課程卒業。サンプロデュース入社。2000年に独立。東京コレクションをはじめ、様々なショーを手がける。その後、雑誌・広告等、撮影方面にも幅を広げている。
現在はニュージランドで暮らし、スタイリストは休業中。

芹澤 絵美  プロフィール
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