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土地を巡るよもやま話


日曜日は、「日曜大工」の名にふさわしい作業、
「フェンス作り」をしました。

うちは、50m近い急坂のドライブウェイを登ったところにある。
このドライブウェイは、かなりしっかりしたコンクリートで作られていて、
その辺のアスファルト舗装よりも頑丈そう。
最初にこの家を建てたオーナーにそのあたりとっても感謝している。

この国は「それ当たり前でしょ」が当たり前でなかったりするので、
こういう、「あ〜、こうなってて良かった」と思う事があると、
それはもう、心から感謝してしまう。

この素敵ドライブウェイの隣にもうひとつ未舗装の坂道があり、
それはうちのドライブウェイの途中に繋がっている。
繋がっていると言っても、
”ドライブウェイ脇のジャングルの中に埋もれている”
という表現のほうが正しく、この未舗装坂を発見するのにだって3年もかかっている。

だいたい、その未舗装坂が自分の敷地だということさえも思いもよらなかった。
というか、最初に不動産屋さんが説明すべきだと思うのだけれどね、
「ここからここまでがあなたの土地ですよ」みたいな。

この未舗装道は、うちのドライブウェイよりも低いところにあるのだけれど、
ドライブウェイで作業していると、
時々この下の道を、どこからか馬が駆け抜けていくのを見ることがある。
ついでにその馬を追って人が走っていったりもする。

なぜそんなことが起きるのか?

私のひとつ前のオーナーから聞いたことだけれど、
この未舗装坂は、家が建つ前から存在していて、
その坂の1番上にキャラバンが放置駐車されていたらしい。

ちなみにこのキャラバンの持ち主は、
うちの元土地オーナーに許可無く駐車していたらしく、
カウンシル(役所)からの撤去命令を無視し、権利を放棄したそう。
その後、このキャラバンはうちの土地の付属物として取り扱われることになった。
ちなみに私はこの家に住む時に、そのキャラバンの権利を放棄し、
前のオーナーにキャラバンを引き取って貰った。
(キャラバンの数奇な運命、という短編が書けそう・・)

話しを元に戻すと、
最初のオーナーがこの家を建てるにあたり、
例の未舗装坂を使ってドライブウェイを作ろうとしていたのだけれど、
カウンシルから、
「ここはあなたの土地ではないですよ」と言われたらしく、
それで現在の位置にドライブウェイが出来た、と。
けれど、家が建った後にカウンシルに、
「ごめんね、そこもあなたの土地だった」と言われたらしい・・・・・。
(日本ではほぼあり得ない展開)

ここからは私の予想だけれど、
この馬が走り抜けていく未舗装坂は、
大昔に隣のファーマーが反対側に抜ける道として作り、
うちの土地だとはっきり判明するまでは普通に使用していたのではないか?

このうちの未舗装坂はキャラバンが放置されていたあたりを堺にして、
隣の土地へと繋がり、隣の家まできちんと繋がっている。
私が秘密の小径と呼んでいる、多種多様な野草が蔓延る素敵な道。

この小径を、隣の馬が時々駆け抜けていくわけだ。
馬には人間の土地の境界線など関係無い。

ということで、馬にも分かる境界線を引くべく、
敷地内の樹木を壁になるように移植したり、
この未舗装坂もうちの土地ですよ、とひと目でわかるように、
道路に面した土地の入り口部分にフェンスを作ることに。

1番安上がりで簡単なのは、木の杭を買ってきて刺し、
ガーデニング用の固いネットを打ち付けていく方法。

木の杭は土の中に刺さると腐植が進むので、
家の外壁用塗料が余っていたので補強の意味でペイント。

こういう風に色を付けるだけで、
ただの生木の色よりもちゃんとしている感が出るから不思議だ。

このお手製フェンスには、
その周囲に勝手に蔓延っている蔓性ジャスミンに思う存分巻き付いて貰いたい。

以前は、どこにでも這っていっては、やたらめったら巻き付き、
”やっかいものの雑草”というカテゴリーに入れられていた蔓性ジャスミンも、
整然としたフェンスに自生するとなれば、
かぐわしい香りを漂よわせる素敵な壁になってくれるだろう。

これで一気に「私有地」感が増した未舗装坂。
こうやって囲むことによって土地って甦るんだなぁ。

 2014/10/20 05:39  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


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プロフィール
芹澤 絵美(せりざわ えみ)
スタイリスト。静岡県生まれ。文化服装学院流通専門課程卒業。サンプロデュース入社。2000年に独立。東京コレクションをはじめ、様々なショーを手がける。その後、雑誌・広告等、撮影方面にも幅を広げている。
現在はニュージランドで暮らし、スタイリストは休業中。

芹澤 絵美  プロフィール
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