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魚泡立つ、満月夜釣り


数日前のスーパームーン綺麗でしたね〜。

いつも20:30か21:00には寝てしまう私たちは、
夕飯を食べながら、
「最近、魚釣ってないねぇ。満月だし、夜釣りでもしてみようか」
という話しに突然なり、ケロシンランプ片手に釣りに出かけた。

車で20分くらいのところにオラピウという場所があり、
昼間よくそこに釣りに行くのだけれど、
そこで出会ったブラジル人ぽい青年に、
「夜は、このあたりの海は魚が泡立つように海面に現れるんだよ」
と教えられた。

魚が泡立つように海面に現れる光景なんて見たこと無いし、
なんだか伝説のようなおとぎ話のような話しに聞こえた。

そのオラピウに向かう道中、東から登ってきた満月が、
正面に見え、左に見え、山超え丘超え、私たちの行く道を煌々と照らしてくれた。

オラピウに付くと、桟橋の入り口に1灯の明かりがともっていた。
桟橋の先は暗闇だったが、
釣り竿を持って歩いて行くと、満月のおかげで足元までよく見えた。
大潮で今まで見たことが無いくらいたぷたぷに潮が満ち、
すぐ足元に群青の地球が広がっている。

風がまったく無く、あたりの海はさざ波ひとつ立てず、まるで湖面。
その鏡のようになった海面に月が映っていた。

青い
異様なまでに静かで美しい

こんな海に果たして魚がいるのだろうか?
糸を垂らすと、夜光虫が水の波紋にひらめき星空のように輝いた。
その光景を眺めていると、宇宙の中を飛んでいるようだった。

糸を垂らしてから30分、まるで音沙汰なし。
糸はぴくりともしない。

そのうち私たちは、
「魚って夜は寝るのかな?」
「暗くてもエサが見えるのかな?」
などという会話が始まり、この海のどこにも魚がいないという気分になってきた。

そうこうしているうちに、私は魚が跳ねるような水音を聞いた。
聞こえてくるのは桟橋の入り口の浅瀬のほうからだった。

釣り竿を持って外灯の方に向かって歩くと、
白い腹を見せて大きな魚が跳ねた!鰺だ。
その魚が跳ねた辺りまで行き目を凝らすと、泳いでいる数匹の魚が見えた。
うわぁ魚がたくさんいる〜と思っていたのがつかの間。
満潮で止まっていた潮が流れ出し、
それに合わせるかのように、どこからともなく魚の群れがやってきて、
海面につぎつぎ跳び跳ね始めた!
上空にはその魚を狙うカモメも飛来を始める。

白い魚、黒っぽい魚、中には40cmを超える魚もいる。
サヨリ、鰺、カーウァイ、肉眼で確認できるのはこの3種類。

もう網があったらすくいたいくらい、
水深わずか1.5mくらいのところでお魚祭りが繰り広げられた。

こんな魚いっぱいのいけすみたいな状態なのだから、
入れ食いになるかと思いきや、なぜか針に魚がかからない!
あまりの速さで泳いでいるので、
私たちの垂らす針に偶然ひっかかる魚を除いては、
針の先についたエサにはみんな目もくれないみたいだ。

死んでいるエサよりも今目の前にいる、
プランクトンや活きのいい小魚を食べることに集中しているようだ。

「魚が泡立つようにいるよ」

あのブラジル人青年の言うことは本当だった。

もういろんなことが神秘体験すぎて、大興奮だったスーパームーンの夜。
あの光景を思い出すと今でも胸が高鳴る。

「あそこって、毎晩あーいう感じなのかな?」

こうしてまた新たな疑問が私たちの中に生まれ、
次なるステージにいざなわれるのかもしれない。
 2014/07/15 06:12  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


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プロフィール
芹澤 絵美(せりざわ えみ)
スタイリスト。静岡県生まれ。文化服装学院流通専門課程卒業。サンプロデュース入社。2000年に独立。東京コレクションをはじめ、様々なショーを手がける。その後、雑誌・広告等、撮影方面にも幅を広げている。
現在はニュージランドで暮らし、スタイリストは休業中。

芹澤 絵美  プロフィール
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