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お水戦争



毎日素晴らしい快晴が続いています。

そのいっぽう、
最後に雨らしい雨が降ったのは昨年の12/25が最後で、
それ以来地面にしっかり届く雨はまったく降らず、
カラカラに乾いています。

お水不足の深刻さはますます増し、
この小さな島の中で、身近に迫った水不足に、
世界のお水事情に思いを馳せる。

いま、私のお家は、
雨水タンクの残量が1週間分の生活水を残すのみとなり、
お金を払えば買えるお水がやってくるまで、
かなりの節水を強いられている。
お金を払えばすぐ来るかというと、
お水のデリバリーをする会社がフル回転で対応しても、
注文から3週間後!!という現状。

お金はすぐに喉を潤してくれない。

お料理するのも、お皿を洗うのも、
トイレを使うのも、身体を洗うのも、
農作物にお水を与えるのも、
優先順位をよく考え、やたらと排水を捨てない、
ヤカンに残った沸かした湯の残り水、
野菜を洗った水、すべて排水せずに、そのお水を植物の水やりや、
緊急時のトイレの水に回すように取っておくなど、
常に常に1滴も無駄に排水してしまわないように考えている。

そうやって、ずっと考えていると、
一部の中国人が日本の水の水源を買い漁っている事実の重大さが、
より深刻に感じられてきた。

地球上には、綺麗な水と汚れた水がある。

地球上のお水の量は変わらないので、
常に一定量が循環しているのだけれど、
その浄化システムを担う、
森林や地下層の処理には人間の消費スピードよりもっと時間がかかっている。

なので、地下水や湧き水を確保している地域は別として、
人間自らが浄水などして使用していることになる。

私は雨水を自分の家に設置したシステムで浄化しているから、
その大変さが身に染みて分かっているのだけれど、
水を薬品を使わずに、ピカピカにするには大変な労力がいる。

まして、ミネラルウォーターのような、
味わいのある純粋な美味しい水にするのには、
大自然の力が不可欠。

人間が浄化する水は、薬品を使わなければ落ち葉(タンニン)やホコリの味がする。
それをこの島で暮らして知った。

雨どいを常に綺麗にし、
タンクに入る前にフィルターをかけ、
家に入る前にフィルターをかけ、
口に入る前にさらにフィルターをかける。

これでようやく、落ち葉やホコリの味がほぼなくなる。

これを思うと、
近未来の映画じゃないけれど、
純粋でピカピカのお水が高騰し、
その水源を持っているものが世界を制するという図式が浮かぶ。

綺麗なお水。

これがないと生命は存続できないからだ。

日本では、ここでは考えられないくらいのお水を私も消費していて、
そのお水が、ピカピカの水かそうでないか、
それぞれのお水にどれぐらいお金を支払っているのか、
食べ物と一緒で生きていくのに必須の水源を、
それもピカピカのお水が採れる水源を抑えているのは誰なのか、
そんなところまで考えてしまった。

綺麗なお水で作られた身体は当然病気のリスクが減る。
これは単純な図式。

世界の水質レベルがその国の生活レベルなのだ。

いま、自分がどれだけ綺麗な水を使うことが出来ているのか、
そのことを考えるだけで、生活意識が変わるかもしれない。

ワイヘキ島では、各家に設置が義務づけられている下水処理施設で、
生活排水を無色透明にまで濾過したあと、
それを環境に還している。
そして、その後の濾過を自然に任せている。

それが巡り巡って雲になり、雨になり、また私の雨水タンクに還ってくる。

そう思うと、地面に何かを捨てるときも考える。
雨水タンクに還ってくる以前の、
畑の農作物や、周囲の植物への直接的な汚染である。

汚れた水を捨てる時も、
畑から離れた場所や低い場所を選ぶようになってくる。
化学物質が含まれた汚水(ペンキで汚れたブラシを洗った水など)を流すとき、
この水が流れる先を考えて捨てる場所を考える。

水は高いところから低いところに流れる。

そう思うと、気の流れ、水の流れ、がよく見えてくる。

住環境を選択するときには、これは一つの指針となると思う。

今回の水不足は、知識だけじゃなくて、
身を以て、さらに水の持つ力、意味、重要さを考えさせられた。

水の質=生活の質

冷蔵庫に冷えている美味し〜いシャルドネも、
ブドウが地下に長く根を伸ばし、
ミネラルと共に吸収し少しずつ蓄え旨みを凝縮させた実を、
人の力で結晶させた究極にピカピカの飲み物。
(畑とブドウの作り方によるが)

そう考えると、地下水源は本当に重要。

一見自由に手に入るお水と種子、
それらは誰がコントロールしてますか?

 2013/01/30 03:00  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


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プロフィール
芹澤 絵美(せりざわ えみ)
スタイリスト。静岡県生まれ。文化服装学院流通専門課程卒業。サンプロデュース入社。2000年に独立。東京コレクションをはじめ、様々なショーを手がける。その後、雑誌・広告等、撮影方面にも幅を広げている。
現在はニュージランドで暮らし、スタイリストは休業中。

芹澤 絵美  プロフィール
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