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世界で2番目に美しい書店


2月の頭になってようやく本格的な夏日が続いたニュージーランド。

私の家は温室のような作りになっているので、
午後3時から6時くらいまで、
部屋にいられないほど暑くなる。
冷房設備はないし、
外に出れば肌の火照りを冷ましてくれる心地良い風が吹いているので、
本とマットとミネラルウォーターを持って、
一番近いビーチに読書へと車を走らせる。

ほぼ毎日日課のように海辺で本を読む。

たまたま読んでいる本が、
博物学者とリクガメが出てくる物語だったせいか、
波と風の音を聞きながらその文学世界に入っていくと、
本に綴られているさまざまな自然現象、
おもにカメの視点から見た人間と自然の関係、
そういったものが非常にリアルに感じられた。

今回持ってきている書籍が少なく、
今読んでいる「リクガメの憂鬱」が最後の本なので、
先へ先へと急がずに、ゆっくりと大切に読んでいる。

そんな「本」というものが持つ魅力を存分に味わっていると、
「世界で2番目に美しい書店」が、
ブエノスアイレスにあることを知った。

書店の名は「EL ATENEO BOOK STORE」



もとは「グラン・スプレンディ」という名の劇場で、
1903年に建てられたもの。
ここでアルゼンチン初のラジオ放送が開始され、
初めての有声映画が上映された。
そんな文化的背景を持つ劇場が、
2000年に大規模な改修工事を経て、
「EL ATENEO BOOK STORE」として生まれ変わった。

初めてこの劇場の写真を見たときは、
思わず、わぁ〜!とため息混じりの声を出してしまった。
本屋にしてはあまりに壮麗。

移民の国アルゼンチンでは、
故郷から大事に持ち込まれた古い書籍が、
人々に代々大切に守られながら時を越えてきた歴史がある。
ゆえに書店の数も驚くほどある。

最近は電子書籍もたくさんあり、
私も日本の電車の中や待ち合わせの時などは、
iPodtouchで電子書籍を読んでいる。

けれども、海辺で読書をする時には、
やっぱり紙の本がしっくりくる。
重かろうが、なんだろうが、
時には紙の本で読書を続けたい場所がある。

あんなに美しい書店があるブエノスアイレスも、
さらにそう思わせる街であることだろう。

いつか機会があるならば訪れてみたい。


 2012/02/21 20:19  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


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プロフィール
芹澤 絵美(せりざわ えみ)
スタイリスト。静岡県生まれ。文化服装学院流通専門課程卒業。サンプロデュース入社。2000年に独立。東京コレクションをはじめ、様々なショーを手がける。その後、雑誌・広告等、撮影方面にも幅を広げている。
現在はニュージランドで暮らし、スタイリストは休業中。

芹澤 絵美  プロフィール
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