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ワイヘキ島のワイナリー


東京から来ている友人と一緒に、
ワイヘキ島の一番の魅力であるワイナリーめぐりを2日間した。
ワイヘキ島には約24のワイナリーがあり、
うち19箇所くらいはテイスティングが可能。

いくつかは、このブログでも紹介しているので、
島の住人である私も初めて行ったワイナリー3つを紹介したい。
1つはスペシャルだったので、別ブログにて。

友人滞在初日の、スペシャルすぎる、
ストーニーリッジでのバレンタインデーの翌日、
ランチの予約をしてあった、
CASITA MIRO」へと向かう。



ここは、テイスティングのみもあるが、
ランチのメニューの中に、
4種類のワインを、
それぞれのワインに合わせた4種類のフードと一緒に出す、
というものがあった。

ワイン初心者である私も含め、
ワイン好きな友人も、ワインと料理の合わせ方や、
飲み進むにしたがって次第にマヒしてくる舌、
そのファンタジーの始まりから終わりまでのストーリーなど、
言ってしまえば、素敵な時間を演出する「構成」みたいなものが、
ワインと料理を楽しむのに必要であり、
意外に頭と舌とでそれらを「体験」する機会が無いことに気づいた。

「CASITA MIRO」のプレゼンテーションは以下のようであった。

パンやオリーブなどお料理の前にアロマを楽しむための「ROSE」



スターターやサラダなど前菜に合わせる白。
「PINOT GRIS」にガスパチョを合わせてあった。



メインの一部、肉料理や魚貝料理などに合わせる赤。
「Archipelago」のビンテージ(2005年)に、
カポナータとポルトガルクラムスープを合わせてあった。



ワインがオレンジがかった赤みをおび、
グラスの中で良くデカンタージュしながら、
こくこくと変化していく味を楽しむ。
料理を口に含んだ後に飲むのと、つづけて2口飲むのとでは味がまた違う。

そして最後のワイン。
メインのお料理、肉魚などに加えて、
リゾットなどコクのある穀類に合わせる赤。
「Syrah」に肉や豆が入ったクスクスを合わせてあった。



テイスティングを兼ねたランチはここまでだったのだけれど、
この後に、甘みも度数も強めのデザートワインを少量飲むか、
「Syrah」の前に「Merlot」か「Cabernet Franc」を入れてメインを楽しみ、
一番最後に「Syrah」とチョコレートベースのデザートを味わう、
という楽しみ方もある。

お料理の塩味が全体的に強かったため、
舌が感じにくくなってしまったのが少々残念。

この「CASITA MIRO」のやり方は、
ワイナリーならではだし、
ワインの楽しみ方としてすごく分かりやすかった。
各料理に合わせて、5種類くらい楽しめるとすごくいい。
私の場合、最初からワインの量を少なめにすると、
舌のマヒが引き延ばされて存分にワインを味わえる気がした。

ここでかなり「勉強」と「体験」が出来た。

ワイナリーそれぞれのプレゼンテーションを体験してきて、
ほんとにいろいろなやり方がある中、
たまに残念なワイナリーにあたることもある。

食事を兼ねずに、
テイスティングのみで回ることのほうがワイナリー巡りは多いのだけれど、
そのテイスティングが有料の場合と無料の場合がある。

ロケーションやワインがユニークで、
お料理も美味しい、
なのに対応の仕方で印象が悪くなったワイナリーが、
PODERI CRISCI
この先何があるかわからない、
という分かりにくい道を進むと、とつじょそれは現れる。



そのサプライズ感と、
こんな場所で本格的なイタリアンやジェラートが食べられる、
というコントラストがすごく良かった。



テイスティングがしたいと伝え、
3つのワインをテイスティングした。
かなり個性的で私たち日本人が知っているイタリア・ワインとはずいぶん違った。
ワイヘキ島で育ったイタリアのブドウ種、
という特徴のせいかもしれない。
その後、ジェラートを食べ、ラ・テを飲み、
すごく良い雰囲気で過ごし、レジに向かうと、
テイスティング代に1人$10つけられていた。

テイスティングが有料の場合は、
今まで尋ねてきたワイナリーでは、その説明を事前に受けてから、
自分でワインを選んだり、お奨めを聞いたりしながら
テイスティングを楽しむのだけれど、
なんの説明もなく、
彼(フロア・マネージャーみたいな人)が勝手に選んだワインを3つ試飲。
とうぜん、フリーのワインテイスティングかと思い込んでいた。

ちなみに、$10というのはテイスティングの中でも高額のほうに入る。
有料の場合、テイスティンググラスを1つにして、
つまり1人分のテイスティング量を2人で楽しむ、
というやり方も出来るので、知っていればそうしたかった。

正直、ワイナリーのオーナーや、ワイン・メーカー、シェフ、
それらの人々のためにも、
あのようなやり方をするフロア・マネージャーは替えたほうがいいと思った。

なぜなら、プレゼンテーションもワインを味わう大切な要素だから。
だからこそ、ワイナリーも環境や雰囲気にこだわる。
事実、「PODELI CRISCI」は、お庭や野菜畑の雰囲気も良く、
テントパーティが出来そうなヤードもあり、
なにより本格的なお料理や設備が、
あのロケーションにあると思えず、コントラストがきいていてすごく良かった。

それだけに彼のちょっとした配慮の無さが、
ワインが美味しかったどうかも分からなくさせ、
「もうあそこのワイナリーはいいや」という気分にさえさせてしまう。

実際にも、競合がたくさんあるワイヘキ島という場所では、
ワインや料理が飛び抜けて美味しくないかぎりは、
わざわざあそこまで行くことはない。
ワインや料理を含め、ワイナリーとして十分成長していれば、
あんな対応はもちろんしないと思うが。

が、とにかくこれも経験。

この「PODERI CRISCI」と対照的に、
素晴らしく丁寧で、
ワインへの愛情が伝わるプレゼンテーションをしてくれた、
ワイヘキ島らしい、素敵なワイナリーを次のブログで紹介したいと思う。


 2012/02/17 12:39  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


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プロフィール
芹澤 絵美(せりざわ えみ)
スタイリスト。静岡県生まれ。文化服装学院流通専門課程卒業。サンプロデュース入社。2000年に独立。東京コレクションをはじめ、様々なショーを手がける。その後、雑誌・広告等、撮影方面にも幅を広げている。
現在はニュージランドで暮らし、スタイリストは休業中。

芹澤 絵美  プロフィール
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