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「17歳の肖像」


久しぶりに映画の感想を書く。
毎日何かしらの映画を観ているけれど、
数ヶ月ぶりにブログに載せたいと思う映画を観た。

「17歳の肖像」

オックスフォードへの進学を考えている頭の良い17歳のジェニー。
その彼女の前に現れた30歳の洗練された大人の男性。

時代は1961年で、
ビートルズもまだ全盛ではなく、
女性が女性の価値を模索している時代。

ジュリエット・グレコを聴き、
フランス文化に憧れ、
タバコをふかしながら文学を語る。

頭が良いだけに、
目の前にふいに用意された扉を開け、
ジェニーは一足飛びに大人の世界に足を踏み入れていく。

17歳の時に見ても、
大人になった今になって見ても、
どの時点でも不安とときめきと後悔と決意が渦巻く作品。

後戻りできない状況になった、と17歳が感じる、
もう人生破滅だと大人も心臓がドキドキする、
そんな墜ちる岐路に立たされた時、
素直に過ちを認め、
自分が見下してしまった教師や恩師に頭を下げる、
そのフットワークの軽さが17歳だと思った。

「助けてください」と言える、
意志の強さと賢さを彼女は備えていた。

「教育」とは何かを考えさせられる。
勉強の場は学校だけではない。
けれど、学校が必要な年代というのは確実にあるのだ。
親が守るべき子の年代というのがあるように。

ティーンが妻子持ちの男に騙されるだけの筋が、
こんなにも瑞々しくドキドキさせられる作品に仕上がったのは、
脚本と演出のなせる技だろう。

英国で人気のジャーナリスト、
リン・バーバーの自叙伝を映画化した本作、
最初から最後まで惹きつけれらた。

主演を演じたキャリー・マリガンは、
この先が期待できる英国の新人女優。
昨年のアカデミー賞主演女優賞にもノミネートされただけのことはある。
今後の活躍が楽しみだ。


「17歳の肖像」
原題:「AN EDUCATION」
2009年イギリス
95分
ロネ・シェルフィグ監督作品
出演:キャリー・マリガン、ピーターサースガード
 2011/03/08 21:51  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


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プロフィール
芹澤 絵美(せりざわ えみ)
スタイリスト。静岡県生まれ。文化服装学院流通専門課程卒業。サンプロデュース入社。2000年に独立。東京コレクションをはじめ、様々なショーを手がける。その後、雑誌・広告等、撮影方面にも幅を広げている。
現在はニュージランドで暮らし、スタイリストは休業中。

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