金環日蝕



今日の金環日蝕は、
ある意味奇跡的に食の最大に出会えた。

箱根のスピリチュアルスポットである、
駒ヶ岳山頂の箱根神社元宮に参拝しつつ、
そこで最高の天体ショーを観測しようと以前から決めていた。

けれど、曇りの日には、
だいたいいつも山頂が霧の中にある駒ヶ岳だったので、
当日の天気によってはかなりリスクの高い選択だと懸念してもいた。

そして本日。
駒ヶ岳山頂は、案の定、
鳥居の先にある本殿がまったく見えない濃い深い霧に覆われていた。



参拝を済ませ、
いっこうに霧が晴れそうもないので、
ロープウェイで下山。
しばらくロープウェイ乗り場で雲が切れるのを待っていたが、
ふと電話した東京で観測中の友人の言葉、
「山はガスが出やすいからダメだよー」で、
すぐにその場を移動。
食はすでに始まっていたけれど、
観測スポットに皆目心当たりがないまま、
三島方面にどんどん車を走らせ、
とにかく標高が低いところに移動した。

そして突然思いつき車を停車。
近くにあった食品店の駐車スペースに車を入れ、
外で空を見上げていたおじさまに、
太陽の位置を聞いた。
時計は食の最大まであと5分を示していた。

車から降り、日蝕グラスを取り出し、
おじさまが教えてくれた方角を観察!

かくして雲間に見事美しい金環日蝕を見ることが出来た。
雲があったおかげで、
肉眼半分、グラス半分の両方で観測できた。

慌ただしい移動だったけれど、
それとともに、
われわれ地球と一緒に月が回っているのを体中で感じていた。

2012年はこのような天体ショーのオンパレードである。

6/4 部分月蝕
6/6 金星の太陽面通過
11/14 オーストラリア・ケアンズで皆既日蝕

オーストラリア、ニュージーランドの隣国だけれど、
その時期は日本にいる予定なので、
残念ながら出会えなそう。

次は、間近に迫った金星の太陽面通過を観測したいと思う
 2012/05/21 20:33  この記事のURL  /   / トラックバック(0)



i文庫 読書のススメ


どこにいくでも車が不可欠だった私が、
最近、電車移動を選択するようになった理由。

それは「読書」だ。

ここ数ヶ月、10年ぶりくらいに読書にはまっている。

「普通の読書」は年中だけれど、
ひたすら読むのはほんとうに久しぶり。

その前の十年はひたすら映画を観ていた。

引越前に、借りている本を読了しなければ、
と思い読み始めてから、
移動の時間など読書にぴったりの時間を見つけては、
せっせと読むようにしている。

買っておいたけれど読むことが出来なかった本が実家にいくつかあったので、
まずはそれらを読み、
また今回の帰国で新たにお借りした本も読み、
かなりのハイペースでの活字注入。

そこで今回から活躍し始めたのが、
1〜2年ぐらい前に購入したきりほとんど使っていなかったアプリ、
「i文庫」だ。
前にもブログで書いたことがあるかもしれないけれど、
このアプリには、国内外の大御所作家の作品がかなりつまっている。
昔のすでに亡くなっている作家ばかりなので、
もしかして音楽みたいに、
ある年月が来ると、著作権フリーになるのかもしれない。

いずれにしても、
一生の内で読んでみたい、あるいは読まなければならない、
と私が長年思っている古典も、多数その中に入っているので、
設定でmy本棚を作り、沢山の著作の中から読みたいもの、
読むべきものを選んでおいてある。

iPodtouchは小さくて軽いし、
スケジュール管理で仕事でも使っているので、
携帯電話とセットで常に持ち歩いている。
その中に、こんな素敵な本棚が入っているのだから、
否応なしに読書熱が高まるというもの。

日本国内での移動には、
なんだかこの「i文庫」がすごくピッタリなのである。
ニュージーランドでは紙の本にこだわったけれど、
その場所場所に合った読書スタイルがやはりあるのだなぁ。

複数の著作を並行して読むことが出来るので、
移動のときは「i文庫」の中の作品、
家では、ハードカバーの持ち歩けない作品、
と読み分けている。

さらに今回の読書が、
ここ数十年と違うのは、
印象に残った文章、表現方法、豆知識などを、
抜粋しておく読書スタイルを取っていること。

以前にもそのようなことをしたことがあったけれど、
今回は、視点と気構えが、
あきらかに自分が今後執筆していくことが前提なので、
趣味ではなく仕事脳によって管理されている。

私が今の仕事にいつもワクワクしているように、
これら作業も「仕事」のためにすることにしたおかげで、
更にワクワクが増したようだ。

iPodtouchには、
標準でメモ機能が付いているので、
移動の際に、風景や人物などを見て感じたこと、
ふと湧き上がる思いなどをすぐにメモ出来る。
そんなことが出来るのも、電車移動だからだ。

そして、
言うまでもないが、「読書」は、
人生の師のひとつでもある。
先人達が過ごした、その時代時代の文化思想がつまっている。
表現力を身につける、もっとも最高の材料である。

とはいえ、ワクワクしていないのであれば、
無理してする必要はない。

何事も楽しんで行こう!
これから出会う、素晴らしい作品たちを思い、ワクワクする。
「i文庫」ダウンロードして良かった

 2012/05/20 08:06  この記事のURL  /   / トラックバック(0)



世界遺産でのファッション・ショー


5/12 土曜日
京都 「東寺」にて
「ファッション・カンタータ2012」が開催された。

前回の東本願寺に続き、
世界遺産でのファッション・ショー。

ブランドはクロエ。

私が携わった時間はほんのわずかで短い間だったけれど、
プロジェクト全体はかなり前からたくさんの人々が動き、
小さな積み重ねから作り上げられている。

当たり前のように、
本来一般には入れないお寺内部を控え室に使わせていただいたり、
すべて整えられた状態で、今回のショーに参加させていただいたけれど、
千年近くの時を越えてきた建物に、
あのような大人数の人々に出入りを許し、
煩悩の固まりのような私たちの言動を、
静かに流し、ありのままで居させていただいた懐の深さに、
あとからただひたすらに頭がさがる思い。

東寺では、今、
五重塔の内部が特別拝観できる。
そのような時期に本イベントがあたったことに感謝。

中の4体の如来様にご対面させていただいた。

内部の梁や壁画、
わたしの一生では想像出来ない年月を越えてきたそれらを、
ただただ仰ぎ見る。

静かにそこにあり、
時をそれほど長くは越えられない私たちを、
ずっと見つめてきた。

ふと、建物と建物との間を、
さーっと駆け抜けていく時代絵巻を見たような感じがした。

先人達が確かにそこにはいて、
今は、現代の衣服を着たモデルたちが歩いている。
またさらに何十年、何百年後には、
どのような人々がこの建物を見つめ、
どのような扱いになっているのか。

わたしたちも僭越ながら先人になっていく。
そう思うと、
後世の人々に恥じられるようなことをしたくはないな、
と強く思った。

世界遺産でやるショーの意義。
私なりに見つけることができたかな。




 2012/05/15 22:00  この記事のURL  /   / トラックバック(0)



アンナ・デッロ・ルッソ × H&M


『VOGUE JAPAN』の、
ファッション・ディレクター・アット・ラージである、
アンナ・デッロ・ルッソが、
H&Mのために、
ジュエリー、サングラス、シューズ、バッグ、などをデザインする。

ファッション業界では知らない者はいない彼女だけれど、
一般の人にはそれほど知られていないのでは?

けれど、おそらく、
彼女のデザインするアクセサリーやバッグは、
奇抜なものになるだろう。

目を引くことだけは間違い無いし、
そこまで個性的だと単純に物として可愛いので、
意外と売れるかも?!という気がする。

「誰がデザインしているかわからないけれど、かわいい、欲しい」
と思えるものが並びそうだ。

そう思うとワクワクするし、
このコラボレーションはかなり楽しみ

くわしくはこちらから
 2012/05/08 19:31  この記事のURL  /   / トラックバック(0)



日本のワイン「甲州種」を求めて



GW後半初日の5/3に、
日本が誇るブドウ、「甲州種」のワインを求めて、
山梨県勝沼ワイナリーツアーを企画し、
友人4名と合計8カ所のワイナリーを回った。

ワインというお酒が飲めるようになった私は、
当然、日本のワイン「甲州種」についても知らなければ、
と思い、今回は、
いろいろなブドウの種類の誘惑があるなか、
軸がぶれないように徹底的に「甲州種」にこだわって試飲した。

4軒ほどワイナリーを回った頃に得た感触は
「甲州種は、水っぽくて空洞感がある」であった。

これには少なからず、落胆とショックが混ざり合い、
すこし複雑な気持ちであった。

けれど、ここに私が陥りやすい、
どうしても偏った判断でワインを感じてしまう原因があった。

まずは、沢山の酒量が飲めないので、
最初から味わいのあるものを求めていること。
なので、薄味でさっぱりした、
悪く言えば水っぽい、あまり凝縮されていないワインは、
試飲した瞬間、「あまり好みではない=美味しくない」に、
次々分類されていってしまった。

けれど、沢山飲める人は、
飽きのこない、料理の味を邪魔しない、
すっきりさっぱりしたワインを好むかもしれない。

そして、
ニュージーランドで私が感動した白のさまざまな味わいを、
少なからず、甲州種に求めてしまっていたせいで、
早計に判断しすぎてしまったこと。

これらは、
一日を終えて後から感じたことであって、
4軒目のワイナリーまでは、
自分の舌に甲州種が合わないのか、
出来の悪い年のワインに当たっているのか、
素人なゆえにだんだんとわからなくなってきていた。

それでも、
ニュージーランドの人々に、
日本の甲州はこんなに美味しいんだ!
と自慢したい気持ちが心のどこかにあるので、
なんだか悔しくさえ思えてきていた。

そして、
6軒目、7軒目のワイナリーで、
ついに「美味しい」と思える甲州種ワインにたどり着いた。

味が凝縮されていて、わりとしっかりとした味わいがある。
けれど、甲州種の特徴であるさらりとした感じも損なわれていない。

そこで、当然浮かぶ疑問が、
「凝縮」されたワインが作れるワイナリーがあるということは、
「水っぽさ」というのは、
果たしてワイナリーにとって、着地点であり正解の感触なのか、
それとも、「凝縮」されたものを作りたいけれど、
何か作れない原因があるのか、
いったい、「甲州種」というのは、どのようなものなのか?
その正体を知りたくて、頭の中が疑問でいっぱいになった。

そして、最後に、
干しブドウを買うために寄ったブドウ農家で、
期せずしてその答を得ることができた!

三森さんという、
ワインアドバイザーでもあり、指導農業士であるその女性に、
抱え続けて熟成した疑問を、
一つひとつ投げかけてみた。

まず、甲州種の水っぽさは、
日本の風土季候の特徴でもあること。

しかし、鳥居平や菱山といった、
理想的な傾斜を持つ斜面で栽培されている甲州種は、
水っぽさが無く味が凝縮されていること。

そして、その菱山で取れたブドウを、
圧搾率50%の贅沢さで絞った非売品の甲州種ワインが、
何も手を加えていない一番スタンダードな味で、
甲州種の基準だと思っていいこと。

あとは、製法でいろいろと手を加えて、
コクを出していき、
欧米のワインに近づけていくやり方もあること。


これらの説明はとても分かりやすく、
ここでようやく「甲州種」の正体を掴むことができた気がした。
あとは、自分がこの「甲州種」に更に何を求めるか、
を考えて試飲を重ねていけばいい。

私が甲州種に求めた答は、
凝縮されていて、かつ甲州種の特徴が失われない程度に旨みが調整されているもの。

できれば、これを踏まえた上で
もう一度ワイナリーを回りたいが、
それでも、自分の舌を信じて、
自分が好きなワインを選ぶことができたと思う。

私が選んだ甲州種ワインは、この2本。



原茂ワインの、
「HARAMO VINTAGE シュールリー2010」と、
蒼龍葡萄酒の、
「SORYU RESERVE 甲州 2008」

今回の山梨ワイナリーツアーはほんとうに勉強になった。
ワインそのものだけでなく、
この土地の歩んできた歴史も少しだけ垣間見ることができて、
「無くしたくないな〜」と感じる日本の文化に出会った。



歴史ある、素敵な酒造さんが沢山ありました。


当日、運転していろいろなワイナリーを紹介してくださった、
ありが桃園の手塚さん、
ほんとにお世話になりました。

また来年の甲州種が楽しみ。
良いブドウが育ちますように。
 2012/05/05 11:08  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


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プロフィール
芹澤 絵美(せりざわ えみ)
スタイリスト。静岡県生まれ。文化服装学院流通専門課程卒業。サンプロデュース入社。2000年に独立。東京コレクションをはじめ、様々なショーを手がける。また現在は、雑誌・広告等、撮影方面にも幅を広げている。

芹澤 絵美  プロフィール
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