ブログのお引っ越し



いつも読んでくださりありがとうございます。

お知らせですが、ブログが引っ越ししました

12月から新しい記事はこちらにアップしていまーす。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


芹澤絵美

 2017/12/12 17:06  この記事のURL  /   / トラックバック(0)



2つのシャルドネ



先日、今年の4月に収穫したシャルドネの試飲を行いました。

今年は2種類あり、1つは通常のオーク樽発酵、
もうひとつはこれです!

<*下写真はうちのワイナリーではなくタンク製造工場>

コンクリートでできた卵型タンク。

このタンク内では、
その構造上の理由から地球の大気の流れと同じような、
自然に出来る水流が起こるらしく、
常に中でワインが動き続けているそうです。



オーク樽とエッグタンク、
それぞれに絞ったブドウを入れてから8ヶ月。
仕上がりを確認すべくスタッフ全員で試飲しました。



左側のグラスがエッグタンク発酵、右側のグラスがオーク樽発酵です。

グラスに注いで貰っている時からなんともいえない芳香が

エッグタンク発酵のほうはうっすら濁っています。
見た目もだいぶ違っていますが、
肝心の味のほうもまるきり違っていました!

オーク樽のほうは人々がイメージするシャルドネの味で、
そこからその年の葡萄の出来や樽感などを感じていくのですが、
エッグタンク発酵のシャルドネは、
シャルドネの特徴でもあるシャープさがなく、
とってもまろやかでハニーレモンのような味がしました。
今まで飲んだことのないタイプのシャルドネですが、
かなり私の好みでした。

これがボトルリリースされたら購入したいところですが、
残念ながらエッグタンク発酵は今回が初めてでまだ実験段階。
極めて少量なので、100%エッグタンク発酵のシャルドネは今回は世に送り出すことが出来なそうです。

今回このエッグタンク発酵シャルドネをどうするかというと、
通常のオーク樽発酵のシャルドネに混ぜ、その黄金比を探る実験に使うそうです。

なので私たちもその場で簡単に混ぜて飲んでみましたが、
適当比率だったからか、
それぞれの特徴が相殺されて「??」というシャルドネが出来上がってしまいました(笑)
当然ですが、これは醸造家の仕事。
私の好みは100%ピュアエッグタンク発酵ですが、
プロが0.1%単位でこだわった比率で混ぜれば想像を超えた素晴らしいシャルドネが完成するかも知れません。

私は、ワインは丁寧に作ってあれば、
ある一定以上のランクのワインに美味しい不味いは無いと思っています。
あとは飲み手の好み。

どれが好きか、ただそれだけだと思います。

私はお酒に弱いこともあってたくさん飲むことが出来ないので、
私にとって美味しいワインとは、スイスイグラスが進むワインです。
アルコールであればなんでもいいわけではなく、
味が好みかどうか、ただそれだけです。

なので好きか嫌いかの判断はものすごく速いです。
好きなら飲み続けられるし何度でも飲みたい。
けれど好きじゃなければ二口目が限界です。
そしてそれに時間は二度と割きません。
なぜなら人生のうち飲めるワインの量は限られているし、
ワインは星の数ほどあるのでスイスイ飲めないワインに私の舌と肝臓を使いたくないからです。

こんな感じで好みがはっきりしているので、
もう一度飲みたいと思わせる味、忘れられない味、喉がなる味のワインに出会うと記憶にはっきり残ります。

ラベルや名前を覚えられら無くても舌がその時の感動をしっかり記憶しています。このエッグタンク発酵シャルドネはそのうちの1つに入りました。

今後シャルドネを飲む時に、
どこかでこの味を探しながら飲むことになりそうです
 2017/12/10 04:16  この記事のURL  /   / トラックバック(0)



愛しのトマトと夏野菜たち



今年の初夏が涼しすぎて、
在来種トマトの育苗が危うく失敗に終わりかけたのですが、
なんとか6品種サバイブし、遅まきながら順調に成長中です。

土作りと仕立て間違いのダブルミステイクで、
去年と一昨年は不作に終わりました。

種の更新の為になんとしても成功させなければならない今年は、
毎日きちんとトマトを観察して、
例え花芽がついていても脇芽はすべてこまめに取り除き、
最初の頃に出現する分岐枝も花房3つで摘心、
あとはひたすら主幹1本仕立てになるように茎止めクリップを使って誘導しています。

きちん仕立てれば、トマトは円錐形の美しい樹形をしていて、
そして実は規則正しく同じ側にだけ花芽がつくという、
構造物としてとても興味深い野菜です。



トマト6品種のうちの1つに、
タンブラー・トムという小さい黄色い実をつける品種があるのですが、
この品種は「芯止まり性」と言って、
第2花房よりも上にはほとんど花房をつけません。

なのでこの品種の場合、脇芽が重要な役割を果たします。
主幹に第2花房が出たら上の葉2枚を残して摘心し、
第一花房のすぐ下の脇芽を次の主幹として伸ばします。

そしてまた第2花房の上の葉2枚で摘心し、
第一花房の下の脇芽を次の主幹とする、
というのを繰り返します。

私はこの「芯止まり性」トマトの性質を知らなかったので、
去年は主幹も脇芽も伸び放題の割りには花房が少ない、
という手痛い失敗をしました。

芯止まり性の品種かどうか確かめる方法は、
花房と花房の間の葉の数で分かります。
芯止まり性ではない品種は花房と花房の間に本葉が3枚ありますが、
芯止まり性の品種は本葉が1枚しかありません。

そしてタンブラー・トムは芯止まり性の品種でした。

なので第一花房の下の脇芽を取ってしまわないように注意し、
連続摘心により主幹をその脇芽に入れ替えながら育てています。

その甲斐あってかこちらも美しく成長中です



トウモロコシも昨年はさんざんで、
追肥&土寄せも適当なら収穫のタイミングも逃しまくりで、
ぜんぜん甘くて美味しいトウモロコシにありつけませんでした。

なのでこちらももろもろ一から調べ直し、丁寧に向き合ってみました。
今年は種蒔きを、ポットによる「育苗」と「直播き」の2段階に分け、
育苗と直播きのタイミングを1ヶ月ずらし、
収穫を長く楽しめるようにしてみました。

育苗したほうは、雄穂が顔を出し始めました。


そしてキュウリ!
こちらも昨年キュウリが採れたことは採れたのですが、
生育期初期に、地面から30cm以内の雌花と子づるの除去をしなかったので、
成長がすごく遅かったり、せっかく伸びたのに親づるの摘心をしなかったので、
おかげで子づるが育たず結果収穫量の大幅減となりました。

これもまたいろいろ調べ直し、
今年は、親づるの摘心をしない、
「つるおろし」という支柱1本仕立てに挑戦することにしました。

きゅうりは下段から実をつけはじめ、
上段の実がなる頃には下段の葉が枯れ始めます。
枯れた下葉を摘葉して弦を下げ、上部の弦を伸ばし続け収穫期間を長くする方法です。

さてうまくいくかな??(あ!まだ雌花除去してない!)


そして最初の1回目以外3年連続で失敗している枝豆。。。
こちらもいろいろ調べたのですが、土作りがダメだったのか、
直播きがダメだったのか、育苗が早すぎたのか、
はたまた種がダメだったのか、
原因が複合的すぎてハッキリしないのですが、
思い当たる点はすべて改善し、今年もチャレンジしました!

でも枝豆栽培で明らかに間違っていたことは、
節(枝数)を増やすための摘心をしなかったこと。
枝豆のサヤがつくのは葉や枝の付け根である節の部分。
なので本葉5枚が展開する頃に頂芽を摘み取り、
養分を側枝を伸ばすほうに回し、節を増やすそうです。

あと一カ所に2本植えるほうが育つという説明と、
種蒔きは3粒で苗が育ったら1本立ちにするという説明とあり、
どちらにするか迷ったのですが、
風が強い日など2本立ちのほうが倒壊しにくそうなので、
今年は一カ所2本立ちでやってみることにしました。



この愛情が実って美味しい夏野菜が食べられることを祈ります
 2017/11/30 16:33  この記事のURL  /   / トラックバック(0)



イルカがやってきたー!


いつものビーチにヒメの散歩に出かけたら、
浜のすぐ近くをイルカが泳いでいました!!

船からイルカを見たことはありますが、
ビーチから近くを泳ぐいるかを見たのは初めて!

5頭くらいの群れで楽しそうに遊んでいました

いつもはそれほど人が居ない時間帯なのに、
気がつくと見物客でいっぱいになってました。

こういうサプライズは大歓迎ですね

 2017/11/27 14:28  この記事のURL  /   / トラックバック(0)



高騰し続ける土地の価値



欧米とここ10年では中国からの不動産投資によって、
オークランドの不動産価値は日に日に値上がり、
ついに世界で3番目に住宅取得が難しい都市になりました。

特にここ3年の値上がり具合は凄まじく、
「だんだん上がってきたね〜」ではなく、
「え?ウソでしょ、先月よりも5万ドルくらい上がっている!」
と目に見えすぎて値上がり、不動産市場は過熱中。。。

つい先月そんなニュージーランドでは総選挙があり、
37歳の女性首相が誕生したばかりです。
彼女の公約には、この住宅市場の異常な高騰に歯止めをかけるため、
外国人投資家による不動産取得を制限するというものがありました。

外国の投資家は、
新しく建てる家(つまりは空き地)以外は買えないように制限し、
国内の平均的収入の人々の住宅取得のハードルを下げるのが目的です。

彼女が首相になったとき、
「あ〜、じゃぁ徐々に不動産価格も落ち着くのかな?」と思ったのですが、
つい先週、3年に1度政府によって改定される土地家屋の資産価値の発表がありました。

私はそれを見てビックリ!!!!
なんとうちの家の価値が92万ドルになっていたのです。
為替によって円換算は変わってきますが、
こちらでの生活感覚からすれば9200万円と同じです。
2011年度版では46万ドル、2014年度版で61万ドル、
そして今回の2018年度改定で92万ドル!

わずか6年でほぼ倍の価値になっています。

この国では政府が発表するこの価格にだいたい10万ドルくらい付加価値をつけて売買されているので、売買価格は100万ドル超えとなってしまいます。

ワイヘキ島の普通の家でこれなのですから、
オークランドシティのど真ん中は150万ドル〜200万ドル超えになっているでしょう。

この政府発表の不動産価格は、
政府の公式サイトで住所さえ入力すれば誰でも見られます。
気になる物件があれば簡単に過去まで遡って価格の推移を知ることが出来ます。

この価格改定は3年に1度のものなので、
今回の新しい女性首相が誕生する前から準備されていたものですが、
明らかに彼女の目指す方向とは真逆に行っています。

オークランドの住宅を取得したいという人々がたくさんいて、
需要が供給を遥かに上回っているものの値段を下げさせるのは容易じゃない気がします。

国内レジデントの為に理想を掲げて勝利したレイバー党ですが、
今回の37歳の女性首相にさまざまなこの現実が見えているのか私はギモンです。

TPP離脱や外国人投資家の規制など、
国民の声を聞いた公約なんだろうな、というのは分かりますが、
ニュージーランドを取り巻く大きな流れというものが世界にはあって、
その流れに乗るか堰き止めて逆流させるか、
それが良いのか悪いのか、素人には分からない部分を見極めて国を引っ張っていくのがリーダーです。それが彼女に出来るのかどうか?

同じ女性でも、正直ドイツのメルケル首相とは明らかにタイプが違った理想主義者にしか私には見えません。

住宅取得が難しくなったからといって、
安易に価格を下げる政策を出せばいいのかどうか、
それがニュージーランド経済にどのような影響を与えるのか、
あちらを立てればこちらが立たずという風に、答は単純ではない気がします。

私の心も複雑で、
不動産価値があがって嬉しい反面、来年度からの固定資産増税が心配です。。

 2017/11/25 03:05  この記事のURL  /   / トラックバック(0)


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プロフィール
芹澤 絵美(せりざわ えみ)
スタイリスト。静岡県生まれ。文化服装学院流通専門課程卒業。サンプロデュース入社。2000年に独立。東京コレクションをはじめ、様々なショーを手がける。その後、雑誌・広告等、撮影方面にも幅を広げている。
現在はニュージランドで暮らし、スタイリストは休業中。

芹澤 絵美  プロフィール
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