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アスレジャーがデイウェアを駆逐し始めている
1月26日、ウィメンズウェアデイリー紙がアスレジャーについて、全米主要都市の個人経営セレクトショップオーナーに取材した。

1000字以上の内容を一言で言うならタイトルの通り。より具体的には

*影響を受け始めているのは、昼間着るファッション全体。デザイナーブランドにも影響が出ている。(夜間社交用のドレス等には影響なし)

*Tシャツにヨガパンツ、スニーカーの上に羽織ってもピシッときまるジャケットやセーターは逆に良く売れる。ミシガン州バーミンガムのブティックのトップセラーは、RtA, Unravel, Awake, Public School, Comme des Garcons, Yohji Yamamoto, Junya Watanabeなど。アメリカーナ・マンハセット・モールのブティック、ハーシュライファーでは、同様にアクティブウェアにも合わせられるLucien Pellat Finet, Pronza SchoulerのセーターやTシャツ、Nilly Loten, Rosie Assoulinのボトムズがよく動くとのこと。ニューヨーク州ライのグィタールではVeronica BeardジャケットとDickiesやRtAスキニースウェットパンツのコンビネーションが大ヒット
(注)アメリカの郊外の高所得者はショッピングモールのマス・ファッションや人混みを嫌い、このような個人経営のデザイナーブランドを扱うブティックを好む

*シャネルやイヴ・サンローラン、プッチ、クロエなどが動かなくなった訳ではないが、単品としてしか売れなくなった

*このような高級デザイナーブランドを買い物に来る時にも、顧客は以前はドレスやスーツ姿だったが、最近はルルレモンやアスリータを着て来店するそうだ

市場調査会社NPDグループは、アスレジャー市場は350億ドルに達したと試算する。WWD紙では1990年代のジューシークチュールの動きにも似て、女性のファッションの在り方を変えたとしている。

そう言えば筆者のアスレジャー化も甚だしく、仕事のアポ以外は自宅内外運動着状態だ。以前は自宅で一日執筆の日もジュエリーをつけない日はなかったが、スポーティな恰好に似合わないという理由で、最近はピアスがせいぜい。友人の一人はヨガのために髪を長くして束ねる結果、ヘアカットに行く回数が激減。外反母趾の友人は一度スニーカーを履いたらもうパンプスには戻れないと言う。

WWD紙の取材では、日本人デザイナーがアスレジャー・トレンドの波に乗っているようだ。このトレンドが日本のアパレル業界の神風となるだろうか?

(写真)左 Nordstrom.com よりVeronica Beard、右 saksfifthavenue.com よりRtA
 2016/01/31 03:34  この記事のURL  / 


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プロフィール

平山幸江(ひらやま・さちえ)

アメリカ小売業コンサルタント

1993年よりニューヨークを拠点に活動。Jクルー・ジャパン(伊藤忠プロミネントUSA)、フェリシモ・ニューヨーク、イオンUSA調査ディレクターを経て2010年に独立。

アメリカ市場でのファッション、小売事業展開の実務経験に基づいた市場調査分析、戦略企画が専門。「販売革新」「ファッション販売」他執筆。米国小売最新情報に関する講演。慶応大学及びファッション工科大学卒業。


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