STORE JAPAN ×SPUR
伊勢丹新宿本店3Fのザ・ステージ3でイベントを開催中。

STORE JAPAN × SPUR issue2 "PRINTING”
伊勢丹と小松精練と雑誌「シュプール」の協業による、「プリントを楽しむ」をテーマに17日から開催している。日本価値を伝えるキャンペーン「ジャパン・センスィズ」の一環で日本の力や技術を紹介するイベントである。

小松精練のデジタルプリント技術「モナリザ」は、旧来のインクジェット・プリンター製品を超越した鮮明度、カラーバリエーションを提供しており、ポリエステル・ナイロン・トリアセテート等に鮮明にプリント。
トラベルグッズやウエアのほか、プリントを得意とするデザイナーブランド「サチオ・カワサキ」と協業したドレスを販売している。



「物」が作られる過程の映像が流れるなか、伊勢丹の顧客が興味深げに立ち止まり、スタッフの説明を熱心に聞いていた。

「物つくり」のストーリーと職人の技を、直接、消費者に訴えるイベントは、新鮮なインパクトがあった。


釜Z本木事務所






 2012/10/26 15:49  この記事のURL  / 

繊研新聞10月16日掲載
どう動くか!新世代型シニア市場


団塊世代が65歳を迎え始めた2012年。65歳以上の高齢者は全国で約3000万人を数える。
この高齢化を何とかビジネスチャンスにしたいという機運が更に高まってきた。

今どきのシニア像を掴むための生活実態調査が頻繁に行われている。しかし、綿密な市場調査をしても顧客ニーズが、なかなか把握できない。
実は、それほど単純なマーケットではなさそうだ。


◆明るい希望が持てない
シニア市場というと「金持ち・時間持ち・人口が多い」と捉えられる。実際「正味金融資産」(ストック)は圧倒的に多く持っているので「シニアは金持ちだ」と見られている。
しかし、所得(フロー)は、殆んどのシニアは退職すると年金が収入源となる。総務省統計局の『ライフスタイルと家計』によると、60歳以上で2人以上の無職世帯(一世帯当たり)の一ヶ月平均の可処分所得(実収入から税金や社会保険料などを差し引いた額)は、消費支出を5万3千円下回り家計は赤字になっている。この不足分は貯蓄等を切り崩して賄っていると考えられるという。所得の面では、60歳以上は決して豊かとはいえない。
近年の消費税増税や年金支給年齢の引き上げ等を含め、先行き不透明な要因が山積みで将来に明るい展望が持てない。

三大不安(健康不安・経済不安・孤独不安)がストックを使わなくしている要因である。
予想以上に消費は抑えられている。限られた所得から、どうやって消費行動を促すのか。


「不安」をビジネスチャンスへ


◆シニアビジネスの流れ
米国でも、7000万人いるベビーブーマーが60代になり、高齢化社会に突入。
アプローチの一つとして、この世代のヘルスやダウンエイジング(年齢より若く見せる)ニーズに沿った品揃えを「フォーエバーヤング」マーケティングのもとで展開し成功しているドラッグストアがある。又、シニアに人気の米国のネットショップは、カタログのインデックスを身体のニーズに合わせた分類にしており視力・聴力・記憶力低下・情緒不安・動く・リハビリなど13項目で身体機能の衰えによる不便さをスマートに解決する「スタイル」ある商品を提案している。
例えば、視力の衰えでメイクを上手にしずらくなってきたシニアがメガネを掛けたままアイメイクが出来るメガネ。目元の細かいラインも引きやすく、毎日のメイクが楽しくなる。


日本では、「加齢による身体の変化」を「アンチエイジング」として捉えて市場展開を始めている。美魔女ブームのきっかけとなった月刊誌「美スト」は、40代女性の「アンチエイジング・ビューティ」を訴求。今月のテーマは、まさに「10年後もキレイな私でいる方法」がテーマである。化粧品業界に異業種が続々と参入している。
女性の場合、40代は「アンチエイジング化粧品」でヒットを狙う。50代になると「お肌の衰え」「更年期障害」等が気になり、化粧品だけでなく、「コラーゲン等のサプリメント」を摂取することで美容や体型を維持する割合が高くなる。60代では更に腰痛・膝痛予防を兼ねて「ウオーキング」「フィットネスジム」など運動をする割合が増えている。

高齢になり一人暮らしとなったり、力仕事や細かい作業が難しくなる、外出頻度も少なくなる。年代による身体の衰えやライフスタイルの変化がこれまでと異なる需要を誘発している。

◆「老い」への不安
ヘルスマーケットでは、医療コストの抑制のため、「自分の身体は自分で管理する」という健康維持・予防の為のセルフメディケーション志向が進んでおり、衣食住全般にわたって、質の高い生活(Quality of  Life)に大きな関心が集まっている。
「安心マーケット」としては、老いへの不安や孤立化を解消する事を目的とした見守り・緊急通報サービス、映像コミュニケーションシステムサービス、在宅医療ソリューションなどの取り組みが始まった。
デジタル家電、電機メーカーが参戦し競い合っている。高齢者が抱える「不安」をビジネスチャンスに変えることが大きなポイントとなる。

巣鴨商店街や新宿の某百貨店はシニア向け商品が揃っており人気が高いが、今では、70歳以上の「旧世代型シニア」が中心である。
団塊の世代は、この世代のシニアとは異なり、パソコンや携帯電話・スマートフォンなどのIT機器を使いこなせるシニアであり、生活形態も変化してきた。
デザイン性の高いスタイリッシュなセンスを求める目の肥えた『新世代型シニア』がこれからの市場を創っていくといえる。

シニアの財布の紐を何処まで緩められるか。
日本経済全体の行方にも影響を与えるだけに、目が離せない。


釜Z本木事務所
 2012/10/16 13:35  この記事のURL  / 

プロフィール
六本木 眞弓
(ろっぽんぎ まゆみ)
(株)六本木事務所 代表取締役社長。

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