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繊研新聞4月14日掲載
 ロボットが家にやって来る 



話の出来る癒し系コミュニケーションロボット「PALRO」 (富士ソフト)


日本は、4人に一人が65歳以上という世界で最も高齢化が進んだ超高齢社会となった。
欧米先進国も軒並み高齢化の波が押し寄せ、次なる成長産業は何かを模索している。
最先端のITは私たちの社会を、ビジネスを、未来をどのように変えていくのか?

ほんの十数年前まで一般には縁遠い存在だった「ロボット」。
だが「ロボットは敵か、味方か」という特集が組まれるほど身近なこととして話題である。




 ロボット時代?

福島原発事故がきっかけとなった「DARPAロボティクス・チャレンジ」。
米国防総省国防高等研究局(DARPA)が開催しているもので、災害で人間が入れない環境で作業が出来る人型ロボットの技術を競うコンテストである。
2015年6月に予定されているコンテストの決勝参加資格を全世界から25チームが得た。日本からは5チームが参加する。

人型ロボットはこれまで日本の専売特許でアメリカは、あまり力を入れていなかった。
ところが福島原発事故が起きて人型ロボットでないと機能しない状況が見つかったため、アメリカでは本格的に人型ロボットの研究開発に取り組み始めたのだ。
Googleが2013年にロボットベンチャー企業8社を次々と買収。ロボット業界では注目の会社ばかりだった。その中に日本の東大発ベンチャーであるシャフトも含まれていた。
ロボット技術の実用化に向けて巨額の投資が活発化している。


一方、日本でも開発されている注目のロボットがある。

ソフトバンクでは、人型ロボット「PePPer」(ペッパー)を開発者向けに限定300台を2月に発売した。
発売直前に開催したペッパーに使用するアプリのコンテストでは認知症を支えるアプリが優勝した。このアプリを使えば認知症高齢者を見守る手伝いが出来ると期待されている。

また、富士ソフトでは月額3万円(税込)でレンタルできる会話ロボット「PALRO」(パルロ)も高齢者介護の現場で試験的に導入されている。
100人以上の顔と名前を覚えることが出来、覚えた人を見つけると名前を言って呼びかける。過去に話した内容、行動、行った場所など記憶している。歩行やダンスや体操をすることもできる。インターネットで接続して最新のニュースや天気予報等の情報を取得し伝えることもできる。

筑波大学発ベンチャーのサイバーダインが3月から月額10万円程度で介護施設にレンタル販売を始めた装着型ロボット「介護用HAL」。
体に装着すると腰のモーターが持ち上げる力を補助し、介護者が腰痛になるのを防ぐものだ。

タカラトミーで販売している体長20pの「Robi jr.」(ロビジュニア)。
感情移入できる小さな友達として、おもちゃで気軽に会話しロボット体験をするのも良い。


生活に寄り添う身近なところで「ロボット」テクノロジーの実用化が始まった。



IoTが未来を変える

 全てがオンラインに 

このところ、ロボット関連だけではなく、IoT(Internet of Thingsの略:モノのインターネット)に注目が集まっている。
「身の回りのすべてのモノが埋め込まれたセンサーによってインターネットにつながり、相互で通信が可能になる技術や仕組み、状態」。すべてのものがオンラインになるというのが一番のポイントである。
センサーなどの小型化、低コスト化、低消費電力化、通信技術などの条件が揃ったことでここ数年、一気に進んだそうである。

医療の分野でも、IoTによって患者の家のベッドを病床にする「バーチャル・ホスピタリティ」の仕組みも模索されており、医療のセンサー・デバイス、モニターを使った対話が一般化する可能性もある。

2014年、Googleは「Nest」(ネスト)を買収しスマートホームのハブに据えた。
ネストのプラットホームは、家電大手ワールプールの最新型洗濯機と連携していて、電力需要のピーク時を避けて洗濯・乾燥を行うようスケジュールを決定できる。
またウェラブル機器メーカーのジョウボーンの協力により、人が目覚めたことを検知して室温を自動的に調整することが出来る。





Googleは一気にスマートホームビジネスを手中に収めようとしている。


IoTを巡って国際競争は激化する。
高齢化という分野で「課題先進国」の日本はその課題を打破する方法として最先端のIT活用が鍵となる。
「先行モデル」を世界に向けて発信できる2020年東京オリンピックは、絶好のビジネスチャンスだ。


ところで、日本のアパレル業界はどこまでIoTを使いこなしていけるか。
私達の身近でイノベーションが起こり、ライフスタイルが変化しつつある。新たな発想や新マーケットの取り込みがアパレル業界でも大きな課題と言える。






釜Z本木事務所
 2015/04/16 12:43  この記事のURL  / 


プロフィール
六本木 眞弓
(ろっぽんぎ まゆみ)
(株)六本木事務所 代表取締役社長。

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