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2017年春夏東京コレクション(Amazon Fashion Week TOKYO)・リポート


東京コレクションは2017年春夏シーズン向けから、新たに「Amazon Fashion Week TOKYO(アマゾン ファッション ウィーク東京)」と名前を変えてリスタートしました。ショーの場所や構成などで趣向を凝らしたブランドが多く見られました。男女ミックスのランウェイも増えています。

デザイン面では、オーバーフォルムやファニーモチーフ、トリッキーシルエット、アシンメトリーディテールが盛り上がり、着姿の起伏とエモーションが強まっています。テイスト面では少女っぽさをひねった感じが目立ちました。レースや肌見せなどの演出には大人っぽい雰囲気やセンシュアルなムードがあり、そこに、さめた気分、都会的な味付けが施されています。








2017年春夏TFW レビュー前編/ボリュームやエモーションとの戯れ

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2017年春夏TFW レビュー後編/ウィット豊かなシルエットに大人ガーリー気分

http://apparelweb-collection.tumblr.com/post/152132099884/2017%E5%B9%B4%E6%98%A5%E5%A4%8Ftfw-%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%883%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E5%BE%8C%E7%B7%A8%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%88%E8%B1%8A%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AB%E5%A4%A7%E4%BA%BA%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC%E6%B0%97%E5%88%86




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 2016/10/31 01:47  この記事のURL  / 

2017年春夏NYコレクションまとめ














2017年春夏シーズンのニューヨークコレクションは「ファッションショー」の転換点となりました。発表されたばかりの新作をすぐに買える「see-now-buy-now」方式が広がり、ランウェイショーはコストと意義の両面で見直しを迫られました。デザインの面では、世界貿易センター倒壊の衝撃から15年の節目を迎え、平和や愛の願いをフラワーモチーフやヘブンリーフォルムに託す動きが広がりをみせました。ファッションの世界でも「ダイバーシティー(多様性)」が重視されるのを受けて、トレンドがばらける中、各デザイナーはかえって思い思いの方向感を打ち出し、ルールフリーのクリエーションが一段と活気づきました。

宮田理江のランウェイ解読 Vol.35 「2017年春夏NYコレクション」

http://www.apparel-web.com/column/miyata/2017ss_ny_01.html



〜関連記事〜

2017年春夏NYコレクションリポート(前編)〜さわやかな色気とガーリー感
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/beauty/fcolumn/CO005410/20161005-OYT8T50081.html

2017年春夏NYコレクション・リポート
http://riemiyata.com/work/10514/

2017春夏NYコレクション 次トレンドはコレ!(ファッションキーワードまとめ)
http://riemiyata.com/fashion/10768/

2017春夏NYコレクション・プレゼンテーション〜「see-now-buy-now」が加速
http://www.fashionsnap.com/inside/2017ss-ny-seenowbuynow/



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 2016/10/12 01:14  この記事のURL  / 

制服(ユニフォーム)とファッション〜ニューヨークFITの制服展「Uniformity」リポート





ニューヨークにあるファッション工科大学「FIT」の博物館「The Museum at FIT」では興味深い展覧会が常に企画されていて、業界関係者の関心を集めています。2016年5月20日〜11月19日の期間は「Uniformity」をテーマにした企画展があり、NYコレクション取材の合間に足を運ぶ機会がありました。世界の様々な制服を集めていますが、本展では単にたくさんの制服を並べるだけではなく、英語本来の意味である「統一」が持つ、ファッションクリエーションやアパレルビジネスにおける意義にも光を当てています。












制服の典型例は軍服でしょう。近年はミリタリーのブームが続いていて、ファッションとしての再評価が進んでいます。職場や学校での制服も身近な存在です。エアラインの客室乗務員が着る制服には各社のカラーが表れています。スポーツもユニフォームでチームの団結や個性を主張しています。見ていくと、制服は見られることを意識して何らかの意図やメッセージを発信しているツールと考えることができます。反対に、着る側にとっては仕事のしやすさに加え、仲間意識や使命感を共有する道具ともなっているわけです。本展ではそうした制服の機能や成り立ちを歴史的アーカイブから学ぶことができます。

モードの世界では、自由な創作が前提になるはずのファッション表現と、自由を規制する制服は相反する立場と言えるでしょう。でも、あえてモードのクリエーションに制服を持ち込むと、かえってその堅苦しさやきまじめ感がずれや摩擦を起こして、着姿に深みが生まれます。本展ではそういったモードへの落とし込み、制服の再解釈にフォーカスしています。一定の型にはまりがちな制服に着想を得て、表現者がどのような創作を試みたかが分かります。米国海軍の将校服、昔のエアライン制服、アイビーリーグのジャケット、ハンバーガー店「マクドナルド」の店員ウエアなどが幅広く集められました。

男性的なイメージの強かったミリタリーをウィメンズファッションに持ち込んだのは、マニッシュな雰囲気や硬質なムードといった、女性向けでは珍しい「男っぽさ」を借用することによって、新たな女性像を引き出すという狙いが大きかったようです。本展ではミリタリーの装いを翻案した「コム デ ギャルソン(Comme des Garcons)」のスーツも披露されています。














スクールガールの着姿は純真、初々しさなどを象徴するアイコンとしてしばしばモードの世界でもイメージソースになっています。本展では女子高校生の制服をモチーフにしつつ、大胆な解体を試みた地元NYの「トム ブラウン(Thom Browne.)」の作品が紹介されていました。1960〜70年代の伝説的なデザイナー、ルディ・ガーンライヒ(Rudi Gernreich)が「Japanese Schoolgirl」をモチーフにしたという作品は意外感があります。アイビーリーグの校章エンブレム付きジャケットも実質的な制服として取り上げられていました。

セーラー服に代表される船乗りルック。ファッションの世界ではいわゆるマリンルック、紺×白ボーダー柄として定着しています。水兵から女子学生へと、「制服から制服に」として移植されたセーラー服という珍しいケースもあります。本展にはマリンルックを広めた立役者の1人であるジャン・ポール・ゴルチエ氏の作品を展示。ボーダー柄を生かした例として日本の「Sacai(サカイ)」も選ばれています。














全体に感じられたのは、時代の変化に伴い、制服をハイファッションや普段着に取り込もうとする動きが加速した点です。日本でも多くの学校や金融機関で制服が廃止されていったように、制服と私服の境界線があいまいになっていき、制服的ニュアンスを私服に生かすアレンジが試しやすくなっていきました。日本では「なんちゃって制服」という、制服ライクな私服まで出現し、それがアジア諸国で「クールジャパン」と評価される現象も起きています。

制服の面白さは、それぞれが担う役目や機能に由来する制約の中でのデザインがかえって独創性を引き出しているところにもあります。ウィットに富んだ作風で知られる鬼才ジェレミー・スコット氏が「モスキーノ(MOSCHINO)」で「マクドナルド」のモチーフをランウェイルックに写し込んだように、企業やビジネスのイメージを茶目っ気たっぷりにクリエーションに生かすチャレンジも広がりつつあります。場所や状況にしばられない「シーンフリー」のスタイリングが一段と浸透する中、表現者のチャレンジ精神を追い風に、「制服」の居場所はさらに広がっていきそうです。


The Museum at FIT / Exhibitions / Uniformity
Fashion & Textile History Gallery
May 20 - November 19, 2016
http://www.fitnyc.edu/museum/exhibitions/uniformity.php


〜関連記事〜

リオデジャネイロ五輪の開会式ファッションについてコメント

世界のエアラインCA制服ファッションについて解説




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 2016/10/03 12:15  この記事のURL  / 

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宮田理江(みやたりえ)
ファッションジャーナリスト

複数のファッションブランドの販売員としてキャリアを積み、バイヤー、プレスを経験後、ファッションジャーナリストへ。新聞や雑誌、テレビ、ウェブなど、数々のメディアでコメント提供や記事執筆を手がける。

コレクションのリポート、トレンドの解説、スタイリングの提案、セレブリティ・有名人・ストリートの着こなし分析のほか、企業・商品ブランディング、広告、イベント出演、セミナーなどを幅広くこなす。著書にファッション指南本『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(共に学研)がある。

公式サイト:http://riemiyata.com/
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