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「SKAGEN(スカーゲン)」がホテル「マンダリン オリエンタル 東京」で無料インスターションを披露



デンマークのライフスタイル・ブランド「SKAGEN(スカーゲン)」が世界に先駆けて東京で初のインスタレーションを展示しています。2015年1月9日(金)〜2月14日(土)の期間限定で東京・日本橋のホテル「マンダリン オリエンタル 東京」の38階ロビーに「Where Horizons Meet」と題した展示空間を設けました。観覧は無料で、事前手続きも不要。フラリと訪れて「SKAGEN」の世界観に浸ることができます。











北欧ならではのシンプルさと機能性を重視した「SKAGEN」のデザイン精神に触れる絶好のチャンスです。薄いフォルムのウォッチで日本でも有名ですが、実は幅広い商品をそろえているライフスタイル・ブランドです。今回の展示には、日本市場ではまだ取り扱いのないメンズ、ウィメンズそれぞれのレザーやアクセサリーのコレクションも紹介されています。今回の期間限定で購入可能な最新モデルのウォッチも展示してあります。

文字盤部分の厚さが数ミリ程度しかない極薄のウォッチは、ビジネスとカジュアル両方のシーンで映える洗練されたデザインに多くのファンがいます。モデルにもよりますが、1万5000円前後と、意外なほどに割安感の高い価格設定も支持されている理由です。すっきりしたスタイリッシュなムードが持ち味で、メンズ向けのウォッチを女性が自分用に買い求めるケースも珍しくありません。ウォッチは国内で幅広く取り扱われていますが、「SKAGEN」の公式サイトで購入することもできます。

新たにチーフ・クリエイティブ・オフィサーとして迎えられたマリッツァ・スコッチ(Mariza Scotch)氏にとって初のコレクションとなりました。ディテール、カラー、スタイルの全てにおいて夜の空をイメージした仕上がりになっています。

カミラ・スターク氏とヘレナ・クリステンセン氏によるカプセル・ジュエリー・コレクションの発表の場ともなっています。今回の会場にはリング、ブレスレット、ブローチの3種を用意しました。

「SKAGEN」は1989年に創業し、現在はフォッシルグループに加わっています。今回のインスタレーションはブランドコンセプトの全体像を伝えているのに加え、全カテゴリーを網羅したフルラインアップを国内では初めて披露。ミニマルなのにやさしげな表情、穏やかなぬくもりを帯びたデザインの素晴らしさを感じ取れます。



来日するセレブリティーがご指名で泊まることの多い別格ラグジュアリーホテルの「マンダリン オリエンタル 東京」は、今回のお披露目にうってつけの場所。美食を愛する人達が通い詰めるレストランやバー、カフェもあり、私もインスタレーションを拝見したついでに、同じ38階のオールデイダイニング「ケシキ」内にある、わずか8席だけの「ピッツァバー ON 38TH」で絶品のピザをいただいてきました。フレンチの「シグネチャー」をはじめ、素敵なところばかりだから、「SKAGEN」のインスタレーションを前菜かデザートにして、五感を楽しませるひとときを味わいに出掛けてみてはいかがでしょう。

SKAGEN
http://www.skagen.com/


マンダリン オリエンタル 東京
http://www.mandarinoriental.co.jp/tokyo




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 2015/01/20 19:10  この記事のURL  / 

NYの「PUBLIC SCHOOL(パブリック スクール)」に栄冠




ニューヨークのメンズシーンで成長株と評価されているブランドが「PUBLIC SCHOOL(パブリック スクール)」。Dao-Yi Chow(ダオイー・チョー)氏とMaxwell Osborne(マックスウェル・オスボーン)氏という2人のデザイナーが2008年に立ち上げた、まだ若いブランドですが、NYらしさを感じさせるデザインでファン層を広げています。実力も確かで、次世代を担う気鋭の創り手が競う「International Woolmark Prize(インターナショナル・ウールマーク・プライズ) 2014/2015メンズウェアファイナル」で優勝しました。アメリカからでは初のファイナル優勝者です。

全体はシンプルでありながらも、細部にこだわったデザインが支持を得ています。ハイファッションとストリート感を巧みに融け合わせているのが彼らの持ち味です。NYから発信していることへの自負が強く、公式サイトでブランド名に「MADE IN NEW YORK」と書き添えているように、生産も地元優先を貫いています。日本でも取り扱いが増えていて、伊勢丹本店で開催されたNYフェアでも商品が展示されていました。

優勝したPUBLIC SCHOOLのメリノウール・コレクションはウールの特質を引き出し、繊維の上質感に光を当てていました。同プライズは新時代のクリエイターを送り出すのに加え、ウールの魅力をあらためて証明するという役目も持っています。

審査員を務めたポール・スミス氏は「PUBLIC SCHOOLは製造に関する知識に優れていることと、ビジネスのスキルを視野に入れている点が素晴らしかった」とコメントしました。英国版『GQ』誌編集長のディラン・ジョーンズは「PUBLIC SCHOOLの素晴らしいところは、トラディショナルとコンテンポラリーを掛け合わせ、非常に活力のあるコレクションを作る方法です」と述べました。

今回の選考では、21もの国・地域から60以上の創り手が参加。最終審査へ駒を進めたのは、SISE(日本)、Asger Juel Larsen(デンマーク)、STRATEAS.CARLUCCI(オーストラリア)、The Emperor 1688(UAE)、PUBLIC SCHOOL(アメリカ)の5組でした。優勝コレクションは2015年8月から、コレット(Colette)やサックス・フィフス・アベニュー(Saks Fifth Avenue)など、同プライズのパートナー百貨店、ファッションストア、オンラインショップで販売される予定です。

「PUBLIC SCHOOL」は最終的な縫製加工はNYで行っていますが、素材は世界じゅうから良質のものを集めています。公式サイトでは素材調達地として日本とイタリアが並べて紹介してあり、ちょっと誇らしい気分になります。メンズから人気に火がつきましたが、ウィメンズの展開も始まっていて、そちらのフィールドでも今後の広がりに期待が持てます。

PUBLIC SCHOOL
http://publicschoolnyc.com/

The Woolmark Company
FACEBOOK https://www.facebook.com/TheWoolmarkCompany
YOUTUBE https://www.youtube.com/WoolmarkOnline
VIMEO https://vimeo.com/woolmark
TWITTER https://twitter.com/woolmark
INSTAGRAM http://instagram.com/thewoolmarkcompany
WEBSITE http://www.woolmarkprize.com/




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 2015/01/17 22:03  この記事のURL  / 

「2015春夏ファッション」6大トレンドまとめ









2015年春夏シーズンの主要コレクションでは、広い意味でロマンティックな気分が深まりました。全体にハッピートーンの楽天的ムードが濃くなり、70年代ルックなどノスタルジックなムードや、大胆なプリントやデザインで遊ぶ感覚が勢いを増しました。一方、伸びやかでリッチなスポーティーリュクスや、気取り・気負いを遠ざけるエフォートレスの両テイストもさらに定着。

主な6トレンドキーワード「70s(セブンティーズ)ビート」「スポーツユース」「エアリーエフォートレス」「ライトミリタリー」「ボールドプレイフル」「ディスカバリージャパン」を取り上げましたので、ご覧いただけたら幸いです。

宮田理江のランウェイ解読 Vol.22
「楽観とくつろぎに主張宿す〜2015春夏ファッションの6大トレンド」


http://www.apparel-web.com/column/miyata/2015ss_6trends_01.html





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 2015/01/12 19:56  この記事のURL  / 

「私もマララ」になれる素敵なトートチャリティ企画【ROSES. Charity Art Exhibition】






ファッションやアートが単に着飾ったり眺めたりして楽しむものではなく、世の中をより良い方向に動かす力になれるということを、あらためて実感させてくれるプロジェクトが「ROSES. Charity Art Exhibition」です。ROSES.代表を務めるスタイリストの淵上優樹さんの発案で、2008年にスタートし、今回で7回目を迎えました。

プロジェクト名が示す通り、ただのチャリティイベントではなく、「展覧会」という作品発表の場でもあります。「薔薇(バラ)」をテーマや着想源にした思い思いの作品を、ファッションデザイナーやアートクリエイター、著名人などの“表現者”が制作し、展覧会で披露したうえでオークション販売する仕組みです。

今回は「77トート・アートプロジェクト〜表現者77人からのメッセージ〜」と銘打って、参加者がトートバッグをデザインしました。基本のフォルムは共通ですが、絵柄やディテールなどにクリエイター各自の思い入れやアイデアが発揮され、素敵なトートが集まりました。



DIANE von FURSTENBERG


VIVIENNE TAM


Cynthia Rowley


HELMUT LANG


MILLY


REBECCAMINKOFF


Nanette Lepore


Theory


Steven Alan


Sea New York


ツモリチサト


アツロウ タヤマ


Engineered Garments




運営サイドのグローバルな人脈を生かして、ニューヨークモード界からは大御所「DIANE von FURSTENBERG(ダイアン フォン ファステンバーグ)」をはじめ、「VIVIENNE TAM(ヴィヴィアン タム)」「Cynthia Rowley(シンシア ローリー)」「HELMUT LANG(ヘルムート ラング)」「MILLY(ミリー)」「REBECCAMINKOFF(レベッカミンコフ」「Nanette Lepore(ナネット レポー)」「Theory(セオリー)」「Steven Alan(スティーブンアラン)」「Sea New York(シー ニューヨーク)」などの有力ブランドのデザイナーが参加。日本人のブランドも「ツモリチサト」「アツロウ タヤマ」「Engineered Garments(エンジニアド ガーメンツ)」などのデザイナーが作品を寄せました。

ペインティングやイラストレーション分野からは及川キーダ、長友心平、祥(Show)といったアーティスト各氏が参加しています。トートをキャンバス代わりに使った作品は興味深いものばかりです。



Helena Christensen


TAO


Nick Wooster


Nicolai Bergmann


キャシー中島


渡邊直美




ファッションデザイナー、アート系表現者以外でも、モデルのヘレナ・クリステンセン、TAO、ファッションコンサルタントのニック・ウースター、フラワーアーティストのニコライ・バーグマン、ハワイアンキルトのキャシー中島、芸人の渡邊直美のといった著名な各氏がトートをデザインしています。77人の予定でしたが、実際には90人の参加があったのも、このプロジェクトに寄せる関心と共感の大きさを物語っているようです。

このプロジェクトで得た収益は、運営サイドで誠実に管理され、意義深い活動を続けているNGOやNPOなどに寄付されています。寄付先が公式ウェブサイト上できちんと公開されているので、安心感が高いのも、透明性の高い運営の素晴らしいところでしょう。

2015年1月3〜7日に東京・表参道ヒルズで開催された展覧会は盛況のうちに終わり、今は8日25時までが締め切りのオークション入札が続いている状況です。このサイレントオークションはYahoo!のシステムを使うので、入札参加にはYahoo!のIDが必要となります。開始価格はいずれも3800円からです。すべてオリジナルの1点物です。

ROSES.が支援してきた国際NGO団体の1つである「Room to Read」は識字教育に力を入れていて、教育の男女格差を是正する取り組みを進めています。ROSES.の支援はカンボジア、ラオス、スリランカ、ベトナムに図書館を設立し、大勢の女子に教育プログラムをもたらしたと報告されています。2014年のノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんが国際社会に求め続けている「本とペン」を実践している「Room to Read」の活動を、このオークションを通じて私たちも支援することができるわけです。


Tramando


「Tramando(トラマンド)」のデザイナーであるMartin Churba(マルティン・チュルバ)氏は「今回参加させていただいた企画のようなポジティブなものが集まり、ムーブメントとなる活動を介して、未来の担い手たちに住みやすい創造的な未来をバトンタッチしていければ幸いです」とメッセージを寄せています。公式サイト内にある賛同者メッセージのページにはほかにもファッションジャーナリストの生駒芳子氏、『Numero Tokyo』誌エディトリアルディレクターの軍地彩弓氏、NY在住ジャーナリストの黒部エリ氏たちの言葉が載っていて、深い共感を覚えます。

マララさんの言葉は著書『私はマララ』で世界の心を打ち、平和賞受賞スピーチも感動をもたらしました。信頼できる人達の手を通じて、支援資金が確実に現地に届き、次のマララさんを育ててくれるかも知れないROSES.のプロジェクトに、ぜひ関心を持ってほしいと思いました。

ROSES. Charity Art Exhibition
http://www.roses-art.com/




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 2015/01/08 12:40  この記事のURL  / 

タイファッションの深みと味わい(バンコク見聞記)


新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

ファッショントレンドとしては2015年はヒッピールックのようなデコラティブな装いの復活が予想されています。ただ、大きなうねりとして眺めると、スポーツシックやイージーエレガンス(=エフォートレス)などが前年からのロングトレンド化して、やや動きが停滞した風にも見えます。この現象について「2014年ファッションの裏トレンドは『「トレンドの消失』」と題して年間回顧記事として取り上げましたので、ご一読いただければ幸いです。自分流着こなしの広がりやミックスコーディネートの浸透などを背景に、こういった傾向は強まっていくと思われます。

「消失」は少し踏み込んだ表現ですが、同意できるトレンドには微妙なアレンジを加えながらも、長く根付かせることを促すような、着る側の態度が強まっている感じです。「スポーツシック」や「イージーエレガンス」といった、異なるテイストを意味する2語を連結させた造語がトレンドキーワードになっていることからも、この傾向は感じ取れます。

この「ずらし」や「中間」といった感覚は近年、とても重要になっていて、春夏の秋冬という季節感の設定を裏切る「シーズンレス」もその仲間と言えるでしょう。15年はこの動きが加速して、さらに従来の約束事や常識を踏み越える格好でのおしゃれが提案されていきそうです。

そういった流れの中で、欧米からの発信が主流だったファッションの地球儀的な見直しも進んでいます。14年12月22日付けの「日経MJ」では「アジア発、色柄大胆、若い作り手、発想自由」と題した特集記事が掲載されました。韓国やタイ、台湾など、アジア出身のデザイナーによるクリエーションの広がりをリポートしたこの記事では、東京・青山に14年10月、旗艦店を構えたタイ発のブランド「SRETSIS(スレトシス)」も取り上げられていました。

私は、2010年にタイ国政府商務省からの出張取材でタイファッションをリポートしました。あれからの5年間でタイファッションの国際的認知度は飛躍的に高まり、先の「SRETSIS」は東京コレクションでランウェイショーを開くまでになっています(2014年10月、東京・南青山に旗艦店がオープン)。













今回は、14年末の冬休みにバンコクで過ごし、地元ブランドの様子を見てきました。タイでは14年5月に軍事クーデターが起き、同8月からは軍主導の政権が統治していますが、すでに民情は安定していて、ファッション店舗の営業も通常通りに戻っています。

「SRETSIS」はガーリーとノーブルが交錯する独創的なムードに一段と深みが加わって見えました。ニューヨークの名門ファッションスクール、パーソンズ・デザインスクール出身のデザイナーを核とした3姉妹が手掛けていて、ブランド名も英語で姉妹を意味する「Sisters」の並び順を逆にしたもの。タイファッションの多くに共通するドリーミングな雰囲気を帯びつつ、フェミニン感やクラシックさ、そして茶目っ気などを添えて、チアフルなアジアンミックスに仕上げています。

一種の毒っ気やダークファンタジーはタイのクリエイターが得意とするテイスト。刺繍、レース、アップリケなどの、凝ったハンドワークによるディテールも、タイファッションを買うよろこびをもたらしてくれます。「WONDER ANATOMIE(ワンダーアナトミー)」はそれらのタイファッションの魅力を凝縮したような、バンコク発のウィメンズウエアのブランドです。2009年にスタートしたそうですが、14年には韓国・ソウルのファッションウイークに参加しているので、日本デビューもあり得るかも知れません。

コスチュームジュエリーブランドの「77th(セブンティーセブンス)」はバンコク発のブランドですが、すでに日本でも高感度セレクトショップで取り扱われています。littleとearthというデザイナーデュオが生み出すデザインはいたずらっぽいアイデアに富んでいます。ウィットフルでアイキャッチーな見栄えは今のおしゃれ気分にぴったり。私もお気に入りのブランドのひとつです(今回も数点お買い物を楽しみました)。

タイでは結構目新しいデザインのアクセサリーを発見することが多いのですが、首から吊して飾る、大ぶりの胸当て風アクセは立体的な装飾も手伝って、装いを華やがせていました。タイの伝統的なアートや手工芸に着想を得たようなモチーフ、動物、鳥、昆虫、花などの絵柄もタイファッションにオリエンタルで動的なムードを漂わせています。








丁寧なニードルワークのレース刺繍もタイが強みとするディテール。今回、ご紹介するブランドがバンコク中心街のショッピング施設「サイアム・センター」内にある「rotsaniyom WHITE LABEL(ロサニヨム ホワイトレーベル)」。白レースという素材に的を絞った珍しいショップです。

ブランド名の「rotsaniyom」はタイ語で「個人の好みやテイスト」といった意味を持つそうです。バンコクを拠点に、2人のタイ人デザイナーが立ち上げたブランドです。主力ブランドの「rotsaniyom」自体も白やナチュラルカラーがベースになっていますが、「WHITE LABEL」はその名の通り、白レースに特化していて、ショップに足を踏み入れると、店内は白一色の夢見心地。すべての商品にホワイトレースが用いられていて、細やかなクラフトワークを強みとするタイらしさを感じさせます。

目に留まったのは、白レースを全面に配したキャップ。もともとキャップが持つスポーティーで若々しいイメージと、意外感に富む白レースのはかなげ感やコケットが響き合って、不思議な風情を宿しました。ワンピースやブラウス、スカートなどにもふんだんにレースがあしらわれています。

ホワイトレース使いは一般に少女趣味やお嬢様ムードに向かいやすいところがありますが、「WHITE LABEL」では、大人女性がまといやすいモードなトーンに整えられていました。どこかヴィンテージに通じるタイムレスな雰囲気もあります。創り手の誠実な人柄がうかがえるような穏やかで丁寧な制作態度に好感が持てます。レースの手間賃の高さが思い浮かび、「これを日本で買ったら」と考えてしまいますが、タイでは割と手ごろな価格でレース素材が手に入るとあって、お得感のあるプライスです(3点購入しました)。

商品本体以外にタグや包装にも凝っています。「WHITE LABEL」のタグには白レースの端切れが添えられていて、ブランドイメージを写し取っています。タグを手に取ってプライスを確かめる際にもレースが自然と目に入る演出です。自分用に買い求めたのに、3点それぞれにラッピングとリボン掛けをしてくれたうえ、箱に収めてもらえました。繊細なレースの世界観を、接客やパッケージにも反映させた素敵な演出に感心しました。



一方、タイ国外発のラグジュアリーブランドのショップも買い物客でにぎわっていました。その象徴と言えそうなのが、14年5月にオープンしたハイエンド系ショッピングセンター「Central Embassy(セントラル・エンバシー)」。タイ最大の流通企業、セントラルグループの旗艦店です。外国人とタイ富裕層にターゲットを絞り込んだという触れ込みだけあって、館内には有力ラグジュアリーブランドがそろっていました。

館内にはアラブ系やインド系とおぼしき豪奢な出で立ちの来客が多く見受けられ、ギラギラのジュエリーや服で売り場を華やがせていました。これまでのバンコク訪問に比べ、アラブ系やインド系と見えるスーパー富裕層らしき人達の姿が増えたところがあり、反対に中国からの勢いはやや衰えたようにも見えました。東南アジアは全体に経済の減速感が出ていて、タイも例外ではないのですが、年末の大型商業施設を見た限りでは外国人やタイ富裕層のラグジュアリー消費の意欲に大きな陰りは出ていないようでした。

多くのタイブランドは西洋的な服やアクセサリーのデザイン手法に頼りきらないで、布やレース、絵柄、ドレープ使いなどの点で伝統的な素材、製法などを生かしています。グローバル市場に販路を広げながらも、母国のテイストを忘れないところは、タイファッションの秘かな魅力ともなっているようです。


〜関連記事〜

タイ・バンコクのファッションからトレンド分析
http://www.apalog.com/riemiyata/archive/57




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 2015/01/03 23:38  この記事のURL  / 

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宮田理江(みやたりえ)
ファッションジャーナリスト

複数のファッションブランドの販売員としてキャリアを積み、バイヤー、プレスを経験後、ファッションジャーナリストへ。新聞や雑誌、テレビ、ウェブなど、数々のメディアでコメント提供や記事執筆を手がける。

コレクションのリポート、トレンドの解説、スタイリングの提案、セレブリティ・有名人・ストリートの着こなし分析のほか、企業・商品ブランディング、広告、イベント出演、セミナーなどを幅広くこなす。著書にファッション指南本『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(共に学研)がある。

公式サイト:http://riemiyata.com/
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