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「2015年春夏パリ、ミラノコレクション」まとめ










2015年春夏シーズンのパリ、ミラノ両コレクションではロマンティックが息を吹き返し、クチュール感が加速。マテリアルの質感で遊ぶクリエーションや、凝ったディテール、アシンメトリー、センシュアルな演出が増え、70年代ルックやレトロスタイルの再評価も相次ぎました。ネオジャポニズムや進化系エフォートレスにも注目です。どこかで参考にしていただけたら幸いです。

宮田理江のランウェイ解読 Vol.21「2015年春夏パリ、ミラノコレクション」

http://www.apparel-web.com/column/miyata/paris_milano_2015ss_01.html




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 2014/12/14 20:12  この記事のURL  / 

ユニクロ「LifeWear」2015春夏コレクション さらに楽しげにヘルシーに



ユニクロ「LifeWear」2015春夏コレクションの発表会に行ってきました。2013年にスタートし、3年目を迎えた「LifeWear」コレクションは一段と成熟度を深めたように見えました。全体としては今のおしゃれ気分を映して、楽しげで快活なムードを濃くしています。ユニセックスやスポーティー、エフォートレス、アートフルといった流れも取り込んでいて、春夏トレンドを凝縮したかのような発表会となりました。

広い会場内では、カテゴリーやテーマ別にスタイリングされたマネキンが各ブロックで来場者を迎えるように立ち、来シーズンの方向感を示す装いを分かりやすく示していました。会場中央部のゾーンで打ち出していたのは、ダメージ加工や特殊染めなど、様々な種類のデニム。色落ちディテールを施したブルーや、どっしりと濃いインディゴなど、色味にも選択肢が用意されています。ロールアップした裾の丈感もかなり幅があり、自分らしくデニムを着こなすアレンジに誘っています。布で頭を包んで端を後ろに垂らすタイプのかぶり物やデニムシャツと重ねる「デニムonデニム」の着こなしも提案。



全モデルがマニッシュな帽子をかぶったゾーンはユニセックスなスタイリングが軸になっていました。メンズではジャケットにショートパンツ、ウィメンズではミニスカートに膝上丈ソックスの組み合わせを披露。グローバルトレンドになっているサマーアウターの流れをとらえて、太ももレングスのサマーコートも提案しました。靴も紳士靴ライクに合わせています。

フーディーのコーディネートも性別の境目をぼかすジェンダーミックスの風情を漂わせています。グレー系スウェット生地のドローストリング・パンツは膝上にしわを寄せて短めにはくアレンジがスポーティーでリラクシング。白をキーカラーに据えて、フード付きアウターや細身パンツでクリーンな雰囲気に整えました。





秋冬の定番商品として知られる「ウルトラライトダウン」が春夏シーズンにも登場します。サマーアウター同様、季節の常識を飛び越える「シーズンレス」は世界的なうねり。春夏にマッチする白がベストやブルゾンで用意されたのに加え、ジャケットにカムフラージュ柄もデビュー。極薄の「ウルトラライトダウン」だから、ジャケットの下に着込むスタイルも成り立ちます。白のジャケットに黒の膝上丈タイトスカートで合わせたモノトーンコーデはシャープな着映え。ターバン風のヘッドアクセサリーもアクセントになっています。



気温や天候が落ち着かない昨今は、春夏でもストールが重宝します。男女全モデルが首にストールを巻いたゾーンでは、春夏に似合う軽快な装いを紹介していました。ウィメンズでは穏やかで落ち着いた色合いのストールに、淡いピンクのニットトップがよくなじんでいます。逆にメンズはネイビーや白でストールと羽織り物パンツをそろえるトータルコーデを提案。白スニーカーとの相性のよさも目に残りました。



プリントモチーフではボーダーと水玉がプッシュされています。春夏の風物詩的な柄となったボーダーは、形や丈感の異なるワンピースが勢ぞろい。タンクトップや半袖、七分袖といった袖丈の違いに加え、着丈もミニや膝丈が選べます。ワンピはウエストに別色のボーダーリボンをベルト風に巻いていて、面白いボーダーマリアージュに仕上がっていました。ボーダーの色や太さも工夫されていて、アスレティックな顔つきのサンダルともなじんでいます。



ユニクロが取り組みを重ねているアーティストコラボレーション企画では、「SPRZ NY」シリーズがさらに奥行きを深くしています。アンディ・ウォーホルやジャン=ミッシェル・バスキア、キース・ヘリングといったアーティストのグラフィカルな作品がTシャツに迎えられました。タンクトップやパーカもラインアップ。ロシア構成主義を代表するアレクサンドル・ロトチェンコの作品も取り上げられています。ウォーホルの代表作「フラワー」シリーズはステテコにもプリントされました。



トレンドの風向きをつかんでいるユニクロらしく、「ピンク男子」も気に入りそうなピンク系のアイテムも。色と袖丈がそれぞれに異なる3枚を重ねて、カラーリッチな袖レイヤードに仕上げるコーデです。





私が個人的に興味を引かれたのは、イネス・ド・ラ・フレサンジュ氏とのコラボレーション。会場内にイネスの部屋を思わせる特別なゾーンを設けて発表されました。パリジェンヌのアイコン的な存在であるイネスの考える「贅沢な服の、その先」は、気負いを感じさせない、フレンチシックと大人感が印象的なテイスト。今回はスポーティーな気分を忍び込ませて、さらにこなれた雰囲気に。サマーコートに添えた赤の差し色、ブルゾンの襟を彩るカラーライニングも利いています。

来春夏はシャツが主役に躍り出そうな気配。シャツの品ぞろえを厚くしていて、シャツの上から重ねやすそうな羽織り物も用意してくれています。気取らない着こなしのあちこちに細かいディテールが施してあり、小粋なイネス風スタイルに導いています。襟や袖口にも目配りが利いていて、飾り立てていないのに、どこかおしゃれと映るのが、このシリーズの魅力と言えます。



UNIQLO
http://www.uniqlo.com/jp/


〜関連記事〜

ユニクロ「LifeWear」2014秋冬コレクション プレイフルなレイヤードルック
http://www.apalog.com/riemiyata/archive/139

ユニクロ LifeWear2014春夏コレクション 「イネスとNIGO」が登場
http://www.apalog.com/riemiyata/archive/116

進化系「ユニクロ」を映し出す「LifeWear」2013年秋冬コレクション
http://www.apalog.com/riemiyata/archive/88





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 2014/12/07 23:44  この記事のURL  / 

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宮田理江(みやたりえ)
ファッションジャーナリスト

複数のファッションブランドの販売員としてキャリアを積み、バイヤー、プレスを経験後、ファッションジャーナリストへ。新聞や雑誌、テレビ、ウェブなど、数々のメディアでコメント提供や記事執筆を手がける。

コレクションのリポート、トレンドの解説、スタイリングの提案、セレブリティ・有名人・ストリートの着こなし分析のほか、企業・商品ブランディング、広告、イベント出演、セミナーなどを幅広くこなす。著書にファッション指南本『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(共に学研)がある。

公式サイト:http://riemiyata.com/
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