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世界マーケットで存在感増す、カナダの靴・雑貨ブランド「ALDO(アルド)」




カナダ発祥の有力ブランドのうち、ファンの間で日本上陸が
待ち望まれている筆頭格に「ALDO(アルド)」が挙げられます。
既にニューヨークやロンドン、香港にも進出済みで、81カ国に
1700店舗を構えています。でも、日本にはまだ上陸していません。

はじめてカナダに行った数年前から、また、NYコレクション中は、
マンハッタンのショップを訪れ、ALDOの靴やアクセサリーを購入してきました。
今回のバンクーバー出張では、「ALDO」の魅力をさらに実感しました。

主力の靴に関して言えば、トレンド感が高いうえ、造りがしっかりしていて、
しかも値段がこなれているという、絶妙のバランス感が「ALDO」の最大の強み。
コストパフォーマンスの高さはかなりのものです。

ポジションが似通っている例をあえて挙げれば、製造から小売りまで
一貫して手掛ける点や、コスパの高さでが人気を集める点が同じ「H&M」でしょうか。
ハリウッドセレブリティーが普段使いして注目を浴びたところや、毎シーズンの
トレンドを巧みに落とし込んでいる商品開発も「ALDO」と「H&M」の共通点。
おしゃれなデザインの靴は1足5万円を超えるようなトップブランドの
本領が発揮されるフィールドであり、リーズナブル価格帯ではなかなか
出会えないものですが、「ALDO」は見栄え、履き心地、価格を
高いレベルで調和させている点で特別な存在です。

膝の上まで覆うサイハイ・ブーツや、内側にかかとを仕込んだインヒール靴、
みずみずしい質感の透明サンダルなど、ショップの棚に並べられた靴の
バリエーションはほぼすべてのシーンをカバー。テイストもコンサバティブな
パンプス系から、エッジィなモード顔ハイヒールまで幅広く用意されていて、
目を飽きさせません。2012年には永遠のファッションリーダー、マドンナとの
コラボレーションが実現したほど、デザインと品質に高い評価を受けています。
お手頃プライスの靴は見た目がチープになりがちですが、
レザー大国・カナダならではの確かな素材感が肌から感じ取れます。

1972年にモントリオールで創業者のAldo Bensadoun氏が
靴からスタートしただけに、靴の信頼感は確かなものがあります。
私自身が何足も履き続けて、朝から晩まで履き通しても足が疲れにくい
品質の高さを実感してきました。いわゆるファストファッション系ブランドも
靴を扱っていますが、靴が本業でない場合、往々にして足が痛くなってしまうことも。
靴だけは専門ブランドで買い求めると決めている人は少なくありません。
「ALDO」のクオリティーはそういった期待感を裏切らない水準にあります。

今回、バンクーバーでショップを訪れて気づいたのは、丁寧な接客の心地よさ。
ショップスタッフは笑顔を絶やさず、応対もフレンドリー。身のこなしも
キビキビしていて、ショッピングが楽しくなります。商品管理の仕組みも
しっかりしていて、別サイズや色違いを頼むと、即座にパソコンで在庫を
確認したうえで、素早くストック置き場から取り出してきてくれます。
サイズを切らさないよう、常に心がけているようで、販売機会ロスを防ぎ、
買い手を気持ちよくさせる取り組みが徹底しています。
バンクーバーには街中に大型ショップとアウトレットショップの両方がありました。





包装面でもオリジナルな工夫が感じ取れます。通常の靴店では、
靴を箱に収め、靴箱をショップロゴ入りの紙袋やビニール袋で
さらに包むのが一般的な包装法ですが、「ALDO」はずっとシンプル。
靴箱そのものに持ち手の紐が付いていて、そのまま持ち帰れる仕組みです。
箱に秘密があって、紐で提げても箱が暴れないようになっています。
袋がかさばらず、コンパクトに持ち運べるので、この簡易包装は
買い物帰りの気分まで軽くしてくれます。会計の際に防水スプレーや
中敷きなどのシューケア商品を勧めてもらえるのも、足と靴を気遣う
雰囲気があり、マニュアル主義の接客とは別物の温かみを感じさせます。



看板商品の靴以外にもバッグやアクセサリーなどを取り扱っています。
これらもデザインと価格のバランスがよく、買い物マインドをくすぐります。
看板ブランド「ALDO」のほか、「CALL IT SPRING」「LITTLE BURGUNDY」
「GLOBO」といった基幹ブランドを手掛けていて、商品ラインアップはかなりの
奥行きを持っています。モントリオールのコスモポリタンな気風や、バンクーバーにも共通する、
大勢の移民を受け入れてきたことに伴う多民族性やオープンマインドは、
グローバル市場におけるカナダブランドの隠れた強みとなっています。

世界各地への進出に当たっては現地事業者と手を組むフランチャイズ方式を
軸に据えています。ALDO社のNorman Jaskolka社長は今回の取材に当たって
カナダ大使館を通じて「日本参入には関心があります。いつか力のある
日本のパートナーと提携できることを楽しみにしています」とコメント。

日本上陸が待ち遠しいブランドのひとつです。

ALDO
http://www.aldoshoes.com/

〜関連記事〜

グローバル、健康志向で先を行く〜カナダの最新ファッション事情
http://www.fashionsnap.com/inside/canada-brand-report14/



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 2014/04/30 13:43  この記事のURL  / 

エフォートレスなファッションにぴったり「バンクーバー発のショップ」




先月、カナダ・バンクーバーへ行ってきました。
街を歩いていて感じたのは、大自然に身近な風土や国民性を映して、
着こなしがカジュアルで、全体に気取りがなかったことです。

それなりのレストランにも何回か行ったのですが、
カジュアルでOKという感じで、細かいドレスコードはなさそうでした。
仕事前後のランニングを日課にしている人が多いうえ、ジムやヨガに通うのも
一般的なようで、スポーツが生活のサイクルに無理なく組み込まれています。
とはいえ、本気のスポーツウエアや生活感丸出しの普段着ではなくて、
アウトドア風やカジュアル系のブランドを上手に着こなしていて、
そういったところに投資している様子がうかがえました。

アパログのRINAさんのブログにもありましたが、バンクーバー発の
スポーツブランド「lululemon athletica(ルルレモン アスレティカ)」は地元では大人気。
街でもちょくちょく着用者を見かけました。NYでも人気ですね。









マルチブランド志向のセレクトショップ「Aritzia(アリツィア)」のテイストは、
「easy to work easy to wear」という言葉がピッタリで、1日の中で
シーンを分けない、着心地の良さそうな、リラクシングで気負いのない
スタイルがほとんど。インハウスブランドをたくさん展開しているおかげで、
1つのショップにいくつものムードが備わっていて、興味深いお店でした。

写真は、AritziaブランドアンバサダーのBrittney MacKinnonさん。
肩の力を抜いたエフォートレスなスタイルや、オン・オフで着回しできる
アイテムが人気だそう。Aritziaはバンクーバー、サンフランシスコ、トロント、
シカゴ、モントリオール、ニューヨークを含め北米でも多くの都市に出店。
Eコマースのウェブサイトや各種のソーシャルメディアも活発です。






そして、「PLEN+Y(プレンティ)」も同様に、複数のインハウス・ブランドが
集められています。店内にはカジュアルでフレンドリーなウエアが並びます。
写真は、コミュニケーションマーケティングマネージャーのJenna Tuazonさん。
自然環境に積極的なお国柄らしく、エコフレンドリーなアイテムが多く、
フェイクレザー(合皮)バッグブランドなどをセレクトしているのも印象的でした。

リポートはこちらに書いてありますので、よかったらご覧ください☆

グローバル、健康志向で先を行く〜カナダの最新ファッション事情

http://www.fashionsnap.com/inside/canada-brand-report14/





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 2014/04/29 19:43  この記事のURL  / 

「H&M」コラボの次回デザイナーは「ALEXANDER WANG(アレキサンダー・ワン)」







「H&M」は次回のデザイナーコラボレーションのパートナーに
NYブランドの「ALEXANDER WANG(アレキサンダー・ワン)」を選びました。


デザイナーのアレキサンダー・ワン氏が手掛けるコラボ商品
「ALEXANDER WANG × H&M collection」はレディースとメンズ、
そしてアクセサリーで構成。2014年11月6日から世界各地の
約250のH&M店舗、オンラインで発売される予定
です。


これまでH&Mは数々の著名デザイナ−、ブランドとコラボを重ねてきましたが、
意外なことに米国のデザイナーとチームを組むのは、今回が初めてです。
NYコレクション参加ブランドには「ダイアン フォン ファステンバーグ」や
「マーク ジェイコブス」「マイケル コース」などがありますが、
キャリアから言えばずっと若いワン氏が選ばれたのは、NYモードの
トレンドセッター的なポジションが高く評価された結果と言えるでしょう。


ワン氏は「H&Mのデザイナーコラボレーションの一端を担えることを
光栄に思います。H&Mチームとの仕事はわくわくする、楽しい過程でした。
彼らは限界を押し広げたり、クリエーションの土台を設けることにとても
オープンです。このコラボレーションはブランドALEXANDER WANGと
ライフスタイルの要素をより幅広い層の人々に体験していただける、
素晴らしい機会になるでしょう」と語っています。


自らのブランドに加え、パリコレクション参加の老舗ブランド
「バレンシアガ」のクリエイティブディレクターも兼ねるワン氏は
欧州と米国を股に掛けたモードの牽引者。
「バレンシアガ」のコレクションは高い評価を受けていて、国内初の
路面店「バレンシアガ 青山」が3月29日、東京・青山にオープンしました。
「アレキサンダー ワン」も2013年10月、青山に国内初の
旗艦店を構え、日本でファンを増やし続けています。


「H&M」のデザイナーコラボが始まったのは、ちょうど10年前の2004年から。
「シャネル」のデザイナーとして名高いカール・ラガーフェルド氏を
最初のコラボ相手に迎えて、大きな話題を集めました。
その後、ステラ・マッカートニー氏や「ヴィクター&ロルフ」
「ロベルト カヴァリ」などと相次いで手を組み、毎年、新たな
コラボ相手がモード界の関心を集めるようになっていきました。


2008年には川久保玲氏が日本のデザイナーとしては初めて参加。
水玉モチーフのコラボ作品を発表しました。翌09年の「ジミー チュウ」との
コラボではあっという間に商品が売り切れる現象が起きました。
10年に「ランバン」のデザイナー、アルベール・エルバス氏と組んだ
エレガントなラインアップも記憶に新しいところです。
2012年は「メゾン マルタン マルジェラ」、去年は「イザベル マラン」とコラボ。
スタートから10年を迎えて米国のフロントランナーを迎えた「H&M」の
デザイナーコラボは次の10年に向けて新たなページを開いたようです。


ALEXANDER WANG × H&M collection
http://www.hm.com/jp/life/culture/h-m-inside/2014/04/alexander-wang-x-hm



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 2014/04/13 22:03  この記事のURL  / 

2014-15年秋冬パリ、ミラノコレクションのまとめ










2014-15年秋冬シーズンのパリ、ミラノ両コレクションでは
朗らかなオーバーサイズや華やかなマルチカラーが目に残りました。
素材の面ではやさしいニット、リッチなファーに注目。
異なるフォルムや色、質感を重ね合わたレイヤードルックの
楽しい着姿に誘う提案が相次いで登場。デコラティブ、アート風などと、
マーケットの折り合いを探るようなモードの挑戦が印象的でした。

大きな流れをつかむうえでの参考にしていただけたら幸いです。

宮田理江のランウェイ解読Vol.16「2014-15年秋冬パリ、ミラノコレクション」

http://www.apparel-web.com/column/miyata/2014aw_paris_milano.html




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 2014/04/06 00:47  この記事のURL  / 

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宮田理江(みやたりえ)
ファッションジャーナリスト

複数のファッションブランドの販売員としてキャリアを積み、バイヤー、プレスを経験後、ファッションジャーナリストへ。新聞や雑誌、テレビ、ウェブなど、数々のメディアでコメント提供や記事執筆を手がける。

コレクションのリポート、トレンドの解説、スタイリングの提案、セレブリティ・有名人・ストリートの着こなし分析のほか、企業・商品ブランディング、広告、イベント出演、セミナーなどを幅広くこなす。著書にファッション指南本『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(共に学研)がある。

公式サイト:http://riemiyata.com/
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